◆第1話~第7話までそれぞれゲストの方とのその回ごとの共演になりますが、その点で苦労したことや楽しかったことがあればお聞かせください。
そうですね、もちろんゲストの方たちは回想のシーンがあって僕と出会っていない過去の話とかを撮影されてたりするとほとんど絡まないんですよね。僕が絡むのってインタビュー時や、インタビュー後のお互いのコミュニケーションみたいなシーンぐらいでした。本当に毎回毎回一瞬でゲストが変わってしまうので、少し寂しさもありながら撮影していました。でも毎回違う方たちと会えて、お芝居できるというのはすごくワクワクもしましたし、「どういうふうにくるんだろう?」「どういう方なんだろう?」って、ディレクター心じゃないですけれど、少しでも会った時間にいろんなことを聞けたらなぁって思っていました。
◆特にこういうところが新鮮だったとか、他の撮影と違ってこういうところが大変だったと感じた部分はありますか?
バラエティの本家に似せるような作りになっているので、自分が取材をしているところや家に上がらさせてもらっているところは、ほとんど僕は出ません(笑)。本当に僕が撮った映像+番組のディレクターさんが実際に撮っているものなんです。つまり、ディレクターの方たちが回している真後ろで僕は声のお芝居をして行くっていう撮影方法でした。しかも段取りはほぼなく、大体ドラマでも映画でも、テストをして、本番に入っていく形だと思うんですけれど、生っぽく撮るっていうことも意識した上で、あまり固めずに、そこで起きたものを大事にしようとこういう形になりました。「じゃあちょっと回していきますね~」って始まる感じでしたね。アドリブも入りながら、脱線していったらまた修正していくというのを繰り返し、本当のディレクター気分でした。だから、ゲストで来る方たちはみんなびっくりしていました。その中で、「でも逆になんかいいね、面白いね」って言ってくれる方たちも多くて楽しかったです。いつの間にか本番が始まって、いつの間にか本番が終わるっていう流れだったので、それが生っぽくもあり、俳優部としては皆さん楽しくやってくださったんじゃないのかなと思います。