◆「Black Humor」というタイトルに込めた思いは?
YU:タイトルを付ける前に、まず突っ走ってきた今までを立ち止まって振り返る機会があって。例えば、そもそも僕らはどうしてI Don’t Like Mondays.いう名前を付けたのだろうとか。これに関しては「月曜から学校や会社に行きたくないよね」っていうアイロニーなところが気に入っているし、骨子にある反骨精神や社会を斜めから見ている自分たちを表しているんですけど。あらためて「自分たちっぽい曲って何だろう?」と考えている時に、アルバムの中心となる「MR.CLEVER」ができて、アルバムの方向性が見えてきました。「MR.CLEVER」は賢く生きていこうぜっていう曲なんですが、聴く人によれば明るく前向きな曲で、またある人にとっては社会風刺のように聴こえる。そこに、僕ら自身が自分たちらしさを感じました。笑えないことも多い社会だけど、それをジョークとして捉えられるかは自分次第。このアルバムも、リスナー次第の聴き方で感じ取ってもらえたらという思いです。
◆「MR.CLEVER」がターニングポイントという感覚があった?
YU:ありました、ありました。これまでのパーティーチューンから、より抉っていくという感覚。自分たちでも、新たな発見のあった曲です。
◆ここからは、配信シングル以外の新録曲についてご解説いただきたいのですが。
CHOJI:じゃあ俺「MOON NIGHT」にしよ。
KENJI:あ、やっぱそうだよね?
CHOJI:じゃ、一緒に語る?
KENJI:いや、いい(笑)。
◆では、CHOJIさんに「MOON NIGHT」をお願いします。
CHOJI:アルバムの中でも最後に作った曲です。ビルボード大阪でのライブ終わりの楽屋で、出来上がっていたデモをみんなで聴いた時に「なんか違うんじゃないか」ということになって、もう一回作り直すことになって。
◆ライブ終わりのテンションでそのまま?
CHOJI:そうなんです。レコーディングまで時間がない状況だったんですけど、なんだか結構楽しみながら作ったんですよね。新幹線で東京に戻って、そのまま曲作り。その日のうちに、フルコーラスが出来上がった、バンドとしても結構思い出のある曲なんです。
KENJI:聴きどころとしては?
CHOJI:既存の曲でいうと「LEMONADE」のような雰囲気。2021年らしいチル要素も含みつつ、ライブで盛り上がるような楽曲に仕上がりました。「もうやっちゃえ!」感も出てると思います。
KENJI:分かる。なんだろうね、アルバムで最後に作る曲って「好きなことやっちゃえ!」ってなるんだよね。
YU:肩の力が抜けるというか。
CHOJI:そうそう。そのあたりが反映された気楽なサウンドです。