I Don’t Like Mondays.インタビュー「僕たちっぽさを出すには楽曲がきれいになりすぎないように汚すこと」

特集・インタビュー
2021年08月24日
I Don't Like Mondays.インタビュー
CHOJI (Guitar)

KENJIさんは「ノラリ・クラリ」をセレクト。

KENJI:これはシンセベースなんですけど、動かすようなベースフレーズを自分で作って、完全に決め切ってやるっていう初めての試みをしています。今までの打ち込みもシンプルなものは自分でやっていたんですけど、自分で弾いたベースラインをアレンジしてる方に「こんな感じで打ち込んでください」「ちょっとフレーズを変えてもらっても大丈夫です」というふうにお任せしていた部分も多かったんです。鍵盤でベースフレーズを決めていくっていう作業を初めてやりました。

◆音作りの新しい部分が。

KENJI:僕の中では新しい試みではありつつ、僕自身が好きな今までのI Don’t Like Mondays.らしい曲調でできたというのがうれしいところ。面白かったですよ。今、打ち込みベースの曲ってたくさん出てきていて、生っぽい音でも実は打ち込みだっていうこともありますし。一旦見つめ直して、あらためて勉強する良い機会にもなった曲だし、家で一番長く考えた時間が多い曲でもあります。

◆続いて、「独り占め」についてSHUKIさんお願いします。

SHUKI:J-POPの王道に近いものをやってみようというところからスタートした曲で。それだけやっても面白くないので、出来上がった後にいかに僕らっぽさを出していけるかっていうのを試行錯誤しました。

◆王道に落とし込んだという“I Don’t Like Mondays.っぽさ”とは?

SHUKI:やったことと言えば、きれいになりすぎないように汚していくことですね。

KENJI:そうだね。アレンジ自体も結構シンプルだし。

YU:「馬鹿」っていう曲の続編的な感じなんです。

SHUKI:「馬鹿」と「独り占め」が、ほぼ同じ時期に、同じような作り方をした曲。ピアノを中心に作っていって、ピアノとメロディーを最初に全部完成させるという作り方をしていて。普段は、途中でアレンジしつつなんですけど、そういう意味で近いものを持った2曲だと思います。アルバムの中でも挑戦的なことをしたっていう認識ですね。

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