女優として数多くの話題作に出演する一方、モデルやアーティストとしても類まれな才能を発揮している若月佑美さん。そんな彼女の2nd写真集「アンド チョコレート」が9月8日(水)に発売されることに。今回の写真集に込めた思いや、撮影裏話、また自身のプライベートの近況などについて聞きました。
◆待望の2nd写真集がいよいよ発売になりますね。
最初に聞いた時は、驚きと喜びと、そして何より感謝の気持ちでした。タレント人生で2回も写真集を出せるなんて、こんなにありがたいことはないですから。4年前の1st写真集の時から、私自身いろいろなことを経験させていただいていて。「もし次に写真集を撮るなら…?」みたいなことも考えていたところに、ちょうど今回の2nd写真集のお話を頂いたので。この4年間で磨いてきた自分の感性や表現力を写真集に投影できたらと思いました。
◆発売告知後の反響は?
ファンの方もびっくりしていました! 自分の誕生日に告知させていただいたんですけど、最近はお芝居の仕事が多かったので次の作品の解禁情報かと思ったら、まさか写真集の告知がくるなんてっていう。皆さん喜んでくださったのもうれしかったですし、私としてはちょっとしたサプライズもできてニヤニヤしちゃいました(笑)。
◆実際に完成したものを見て、出来栄えとしてはどうですか?
私の理想が詰まった一冊になりました。“今出せる全てを尽くそう、後悔がないものを作ろう”という思いで、私も最初の打ち合わせから参加させていただいて。撮ってみたい写真、着てみたい衣装などについて意見を言わせていただきました。前回の1st写真集は、私というよりも周りの皆さんに作っていただいたなという感覚があって。当時の私はそもそも写真集というのがどういうものなのか、自分に何ができるのかも理解できていなかったので、何でもお任せしていたというか。でも今回は、この4年間で私が見つけたものを提示したいという思いでやらせていただきました。
◆その見つけたものというのは?
私自身結構サバサバした性格ということもあって、以前は“自分には明るい色の服は似合わないんじゃないか”みたいなことを思っていたんです。でも今、お芝居でいろいろな衣装を着させていただいていて、“役に近づこうとする気持ちがあれば意外と着られるんだな”ということを発見しました。あと撮影のお仕事だと、“どんな時に自分は一番笑うんだろう?”“自然な笑顔って何だろう?”ということをずっと考えていたんです。結果、それは大好きなワンちゃんを見ている時だと気づいて。今回は打ち合わせでそういうお話もさせていただいて、実際にワンちゃんを現場に連れてきてくださるということがありました。
◆いろいろなお仕事が今回の写真集に生きていますね。
お芝居では、キビキビ働くOL役だったり、自分より年齢が上の母親役だったり、かと思えば暴力をふるっちゃうような男の子っぽい役だったり…本当にいろいろな役をやらせていただいていて。もし若月佑美だけで生きていたら知ることができなかった自分をたくさん発見できましたし、期待していただいている分それに応えたいという気持ちもあるので。お仕事だけでなくプライベートの部分も含めて、お芝居は私の人生に大きく影響しているなと感じています。
◆撮影前に何か準備したことはありますか?
今の自分のベストを出したいというのがあったので、日ごろのスキンケアは念入りにしました。ただ、ジムに行ったり外を走ったりすることはコロナ禍であまりできなかったので、家の中でできる運動をするようにして。毎日、動画サイトを見ながら腹筋や脚のトレーニングをしていました。“お家トレーニングってこんなに効果があるんだ!”“意外と家の中でもやれることってあるんだな”と初めて気づきました。
◆思い描いていた理想の体に近づけたんですね。
私自身、ちょっと筋肉があってスポーティーな雰囲気の女性に憧れていて。それで、自分の姿を自分らしく見せるにはどうしたらいいだろうと考えた時に、きっとそういう方向のアプローチのほうが合っているんじゃないかと思って。筋肉、頑張りました(笑)。
◆そこも1st写真集と違う点になると?
そうですね。前回はどちらかというと、ありのままの自分を見てもらおうという気持ちで。もちろんダイエットなど、美しく見せるということに関しては頑張りましたが、鍛えるということはあまりしませんでしたね。今は理想の自分も見せたいという気持ちも出てきて。2冊の写真集を見比べていただけたら、より違いを感じていただけると思います。
◆色みの強いアーティスティックな写真もあって、若月さんらしさを感じました。
今までいろいろなアートや映画、ドラマ、演劇に触れてきましたが、作品としての面白さはもちろん、やっぱり私は映像としての美みたいなところも気になるタイプの人間なので。そういう感性で考えていったら、やっぱりちょっと色みが強くて雑多な感じのものを撮りたいということに行き着きました。写真集の中には実際に私が絵を描いている写真もありますし、ページをめくればめくるほどカラフルな私が出てくるので。一つのアートとしても見ていただけたらうれしいです。
◆撮影で何か裏話はありますか?
3日間の撮影だったのですが、全部雨予報だったんですよ(笑)。「これはヤバい! どうしよう」って言っていたんですけど、ロケ中はずっと降らなくて。「今日の撮影、以上でーす」のタイミングでポツポツ降り始めたりして。移動中だけ降って、また晴れて…っていう繰り返しで、空にも応援されている気分になりました(笑)。
◆お気に入りの1枚を教えてください。
やっぱり腹筋の写真ですね。最後のほうのページに、Tシャツを半分脱いでおなかを見せているカットがあるんですけど。それを撮ったのが最終日だったのですが、合間にも筋トレをして頑張ったんですよ。私の腹筋の集大成なので(笑)、ぜひ注目していただきたいです!
◆これまでも撮影のお仕事をたくさんしてきたと思いますが、自分が被写体になることについてはどう感じていますか?
撮影のお仕事自体を好きになったのは最近かもしれません。自分が大人になったというのもあると思いますが、3年ぐらい前まではカメラを向けられると構えちゃうところがあって。ぎこちない笑顔になってしまうことが多かったと思います。でも今は“誰か一人でもいいって言ってくれるなら、いつもどおりの私で撮ってもらえばいいか”と考えられるようになって。そうやって楽しめるようになれてからは、撮られることが好きになりました。昔は“かわいい服を着ていたら、かわいい顔でいなくちゃ”と思っていたのですが、かわいい服を着ながらクールな顔をしていても、それはそれでアートになるなと気づいて。自由でいいなら、自分がやれること、やりたいことをただ表現することも正解なのかなというふうに考えるようになりました。
◆撮られる時に何か心掛けていることは?
できるだけ人として深みを出せるようにしたいなと思っています。見る人がたくさん想像できる写真っていいなと思うんですよね。笑顔の写真でも、その人によっては苦笑いに見えたり、大笑いに見えたり、愛想笑いに見えたり…そういうのが理想です。今回は特に表情だけで世界観を作るシチュエーションも多かったので、たくさんの方に私のいろいろな物語を想像していただける作品になったらいいなと思います。
◆最後に、プライベートの近況を教えてください。
実はすごく焦っていることがあって。私、物欲がほとんどないんですけど、断捨離が大好きなんです。部屋の掃除をするたびに、物も捨てなきゃと思うんですよね。それで、いらない服も捨てようと思ってポイポイしていたら、着る服が全然なくなっちゃって…(笑)。タンスの引き出しを開けた時に“これはヤバいぞ!”ってなりました。なので、今の私のプライベートの目標は「お洋服を買う!」です(笑)。
PROFILE
若月佑美
●わかつき・ゆみ…1994年6月27日生まれ。静岡県出身。O型。出演作にドラマ『結婚できないにはワケがある。』『共演NG』『私の家政夫ナギサさん』など。現在、『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)にレギュラー出演中。「Oggi」美容専属モデルとしても活躍中。
書籍情報
若月佑美 2nd写真集「アンド チョコレート」
2021年9月8日(水)発売
価格:2,035円(税込)
発行元:小学館
●photo/中田智章 text/橋本吾郎
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<応募締切>
2021年9月8日(水)23:59