ビッケブランカインタビュー「本気でやったものが詰まっている分、毎日こすっても新しい発見があるアルバムになりました」

特集・インタビュー
2021年09月01日

◆ビッケさんの楽曲はいろんな要素が散りばめられていて、まさしく予測不能な分、最後までドキドキ、ワクワクが止まらないんですよね。

自分自身が退屈したくなくて。自分が作っていて、聴いていて暇にならないものというのは1つのテーマとしてありますね。

◆本作は日常の中で起こり得るさまざまな瞬間、中でも“出会い”“別れ”“運命”を描写した作品となっていますが、ビッケさん自身が収録曲の中で思い入れのある楽曲をあげるとしたらどの曲ですか?

う~ん…。どの曲も全てなんですけど、印象的なのは「夢醒めSunset」「蒼天のヴァンパイア」「Divided」「ポニーテール」の4曲ですね。まず「夢醒めSunset」は、今まで自分がやっていてもおかしくなかったことをやれた曲で。サビでしっかり歌えているし、AメロBメロという平歌では行きたいところにメロディーがいけてるし、サウンドもずっとループしているだけなんですけど、そういう気持ちよさって実は最近なくて。それこそ「Ca Va?」とかはころころ変わる面白さだったんですけど、これは変わんないことのよさみたいな、真逆のことができたから、個人的にすごく好きな1曲ですね。

◆「蒼天のヴァンパイア」に関しては?

世界の大きいフェスで聴かれている、アメリカの音、イギリスの音、ドイツの音、ヨーロッパの一線でやってるような音を目指していて。でもそれだけだと、歌はあんまりよく分かんないけど、サウンドはこだわってるらしいよっていうので終わっちゃうんで(笑)、サウンドに負けないぐらい強いメロディーや歌詞にもこだわった、いろんな意味でポテンシャルを持った曲になったと思います。「Divided」は最後に出来上がった曲で。実は12曲入りのアルバムって公言しているのに、あれ、1曲足りないってなって(笑)、詰めのスケジュールのラスト2日間で急きょ作ったんです。でも、短い時間で作ったからこそ、この曲が一番純度の高い楽曲になったと思いますし、歌唱にも心を込められたなと。メロディーもシンプルさがありながらも自分の中でこだわりが見えたし、歌詞も英詞で一番意味分かんないはずだけど(笑)、一番届くような絶妙な立ち位置になった、真っすぐな曲だと思います。

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