◆全てが凝縮されていますよね。最近はデジタルでのリリースも増えてきて、サブスクを通して曲を知ってファンになる方も多いと思いますが、ご自身でも実感はありますか?
あります! あります! サブスクで知りましたとか、プレイリストに入っていたから聴きましたとか、僕の知らないミュージシャンの方が紹介してくれたから聴きましたとか、より楽曲を聴いてもらえる機会、間口が広がったと思いますね。
◆CDをリリースすることとの違いはどんなところにあると思いますか?
ただ音楽を聴くのであれば、サブスクのほうが単純に手っ取り早いと思うんですけど、CDはそこにデザインやDVDがついたりと、音楽だけでなく、さまざま要素がパックされた1つの作品になっているので、サブスクもCDもそれぞれの良さがあると思いますし、違う楽しみ方ができると思いますね。今作も、この1枚で一年間ぐらい楽しんでもらおうと思って、最初に予定していた映像にさらに2つ加えていて。こんなにモリモリに入れてもいいんか? ってぐらい入れてます(笑)。本気でやったものが詰まっている分、一年毎日こすっても新しい発見があるアルバムになったと思います。
◆タイトルにちなんで、ビッケさん自身が運命を感じた出来事はありますか?
(しばしの沈黙の後)…ちょっとダサいんですけど、“私、雨女なんだよね”とかいう人をそんなことあるわけないだろ、どういうつもりで言ってるの? あなたごときで天気が変わると本気で思ってるの? って詰問したりしていたんですけど、フェスとかで僕のステージになると、それまでずっと雨が降っていたのにめっちゃ晴れます(笑)。
◆つまり、俺は晴れ男なんだ、と。
PVの撮影とかでも丸一日雨予報だったのが一滴も降らなかったり、俺は晴れるという運命の下に生まれたのかな? と思ったりもして(苦笑)。過去の自分を全否定することになるので、最近は自分の中の矛盾に苦しめられています(笑)。