テレビ朝日の平日深夜のバラエティ枠『バラバラ大作戦』で4月から始まった番組の中から女性陣にフォーカスを当てる、TVLIFE本誌の短期連載をweb版としてお届け。ラストを飾っていただいたのは、『キョコロヒー』の日向坂46・齊藤京子さん&ヒコロヒーさん。2人の絶妙な掛け合いと、ダンスの新たな魅力や可能性を追求するVTRコーナーが人気で、『バラバラ大作戦』の中で一番面白い番組を決める「バラバラ大選挙」では視聴者投票1位に! それを祝して、2人へインタビューを敢行。“歴史的バックハグ”&誌面未公開ショットも交えてお届けします!
◆「バラバラ大選挙」で『キョコロヒー』が見事グランプリに! おめでとうございます。
齊藤:ありがとうございます。本当にうれしいです。私、『キョコロヒー』が大好きなんですよ! なので、その朗報を聞いた時はすごく幸せな気持ちになりました。
ヒコロヒー:私もうれしかったです。この番組がまさか1位を頂けるなんて、本当にありがたいことだなと思います。
◆グランプリの報告の瞬間、ヒコロヒーさんの目にはうっすら涙も…。
ヒコロヒー:(真顔で)いえ、そんなことは。
齊藤:あはは(笑)。
◆そうでしたか、こちらの勘違いだったようです(笑)。グランプリということで、番組のどういうところを魅力に感じてもらえていると思いますか?
齊藤:バラエティだと盛り上げようと頑張ったり、大げさに笑い声を出したりするじゃないですか。でも私たちはそれをしていないので、そこが逆に皆さんの心に刺さったのかなって。
ヒコロヒー:私は一生懸命バラエティしてるつもりなんですけどね…。ただ、他では見たことがない作りの番組なので。そういうところを物珍しいと感じて、且つ好んでいただけたのかなと思います。
◆1位のご褒美として特番も組まれるということで楽しみですね。
齊藤:そうですね。ただこの『キョコロヒー』は唯一無二の番組だと思うんです。なので、新しいことをするというよりは、特番でもいつもどおりの『キョコロヒー』をお届けしたほうがいいような気がします。
ヒコロヒー:私はいつもよりちょっと早い時間帯に放送されるのが心配で。何しろ不躾な女2人でやっている番組なので、急に見たらうるさく言われそうじゃないですか(笑)。だから動物とかご飯を出したりしながら、うまくごまかして放送したいですね。
齊藤:なるほど(笑)。でも普段夜更かしをしていない層にも見ていただけるチャンスですよ。それで面白いと思っていただいて、レギュラーの放送も見ていただけたらうれしいです。
◆齊藤さんの夢は、ゴールデンの20時に昇格することでしたよね。
齊藤:はい。でも最近一番いいなと思っているのは23時台なんですよ。
ヒコロヒー:私も23時45分ぐらいがいいですね。そこで40分の番組を7年間続けられたらいいなと思います(笑)。
齊藤:私は23時スタートがいいです!
ヒコロヒー:いや、23時スタートはさ…すごい番組だから。
齊藤:だからそこを目指すんです!
ヒコロヒー:…だそうです。
◆分かりました(笑)。ところで今年4月から始まった『キョコロヒー』ですが、最初にこの番組をやると聞いた時はどう思いましたか?
齊藤:自分がMCをしたり冠番組を持ったりするのが初めてだったので、チャンスだなと思いました。
ヒコロヒー:私もありがたい話だと思いました。でも、すぐに終わるだろうなと思いました。
齊藤:何でですか(笑)。
ヒコロヒー:初回収録の前、台本を読めば読むほど先が全く見えない番組で…。これは1クールで終わるなと(笑)。
◆それがここまでの人気番組になりました! お2人のコンビネーションも好評です。最近はLINEも交換されたということで…。
ヒコロヒー:1位になったという話を聞いた後、京子から「これ、解禁いつなんですかね?」というLINEが来ました。
齊藤:そしたら、ヒコロヒーさんから…何でしたっけ? 「過ぎるが早…」みたいな返事をくれましたよね?
ヒコロヒー:そんな故事成語みたいなこと言わんわ!(笑) その時、私も解禁日を知らなかったから「言うてる間ちゃう?」って。関西弁で「そのうちじゃない?」って意味なんですけど。
齊藤:そうだそうだ、「言うてる間」でした(笑)。
ヒコロヒー:それを送ったら、京子から「テルマ?」って返しが来て。“京子、また始まったな”と思って、スタンプでさっさと終わらせてやりました!
齊藤:ふふふ(笑)。
ヒコロヒー:それで後日、解禁日の情報をつかんだ京子から「○日みたいです」ってLINEがまた来て。「そうなんや。やっぱり言うてる間やったな」って送ったんです。そしたら「テルマ?」って返してきたから、もう一回スタンプを…。
齊藤:はい、そこで私たちのLINEは終わりました(笑)。
◆LINE上でもそんなやりとりを(笑)。番組開始からだいぶたちましたが、お互いの印象に変化はありますか?
齊藤:最初は、私みたいにサバサバしてクールな方だと思っていたんです。でも最近は、意外と女子っぽい面倒くささがある人なんだなと思い始めています(笑)。
ヒコロヒー:……。(周りを見渡しながら)ほら、こういう空気になるから。この人が私を腐す時、大体スベるんですよ。
齊藤:ふふふ(笑)。
ヒコロヒー:何となくスタッフさんが気を使い始めるので。悪口を言う時はできるだけウケてほしいんですけどね。私の京子に対する印象は、最初から変わってないですね。とにかく想像力の足りない女で…って、私もちょっとスベってる感じですけど(笑)。
齊藤:ヒコロヒーさん、全部ウケようとしなくていいんですよ(笑)。
ヒコロヒー:私、芸人やから!
齊藤:そうでした(笑)。あっ、想像力がないってどういうことですか?
ヒコロヒー:“自分がこういう物の言い方をしたら、周りからこんなふうに見られるだろう”みたいなことを考えないというか。若いっていうのもあるけど、伸び伸びとしゃべってるなと思う。
齊藤:あぁ~、はい、確かに! 別に何も怖がらずにしゃべってます!
ヒコロヒー:まぁ、いいように言えばね(笑)。
◆ちなみに、アイドルと芸人としてのお互いのイメージはどうですか?
齊藤:私は場がシラけたとしても、そんなに気にしないんです。でも、さっきのように何もかもウケようとしているところが、さすが芸人さんだな~と思います。
ヒコロヒー:……。逆に京子はアイドルらしからぬアイドルだと思うので、これからもそこを武器にして頑張ってほしいですね。
◆番組には個性的なダンサーさんも登場しますが、ダンス番組としての見どころも教えてください。
齊藤:私がこの世界に入った1年目から振り付けでお世話になっているTAKAHIRO先生も出演してくださっていて。Twitterで『キョコロヒー』の上にTAKAHIRO先生がトレンド入りしたりするんですよ(笑)。TAKAHIRO先生の魅力が世の中に伝わっているのが私はうれしいです。
ヒコロヒー:TAKAHIRO先生も、コンテンポラリーダンサーの松本ユキ子さんも毎回快くVTRに出演してくださっていて。決して、出たい番組ではないと思うんですけど(笑)。
齊藤:確かに(笑)。
ヒコロヒー:結構フザけた企画に参加していただいているしね。でもそれで、視聴者の皆さんにもダンスの楽しさが伝わっていたらうれしいです。
◆では最後に、番組で今後やりたいことを教えてください!
齊藤:さっき“ずっと『キョコロヒー』らしくありたい”みたいな話をしたばかりで申し訳ないんですけど。よく考えたら、ずっと同じスタジオで同じスタイルのままやっていくと、視聴者の皆さんもさすがに飽きると思うんですよ。なので、ロケに行ったりするような変化球があってもいいのかなって。
ヒコロヒー:ロケね…たまにだったらいいけど、私は基本的にスタジオにいたいかな。
齊藤:ロケ行きましょうよ~。
ヒコロヒー:ていうか、京子はずっとなめてるんですよ、私のことを。
齊藤:なめてないですよ!(笑)
ヒコロヒー:なめてないと思うなら、証拠を出してほしいのよ! 私がこの番組で一番やりたいことは、「齊藤京子はヒコロヒーをなめてないか」の検証です!
齊藤:えぇ~!? 私、ヒコロヒーさん大好きなんだけどなぁ…(笑)。そういえばこの前、ある番組のアンケートで自分の好きなものを熱く語ってほしいみたいな質問があったんですよ。そこに私、「ヒコロヒーさん」って書きました!
ヒコロヒー:あ、番組で熱弁してくれたん?
齊藤:いろいろ言うつもりだったんですけど…結局採用されなかったです。
ヒコロヒー:京子、そればっかりやん…。
PROFILE
齊藤京子
●さいとう・きょうこ…1997年9月5日生まれ。東京都出身。A型。日向坂46のメンバー。グループ初の全国アリーナツアー「全国おひさま化計画2021」が、9月から広島を皮切りに福岡、大阪、宮城、東京、愛知の6都市で開催される。6thシングル「タイトル未定」2021年10月27日(水)発売決定!
ヒコロヒー
●1989年10月15日生まれ。愛媛県出身。AB型。お笑い芸人。2021年9月22日(水)に、ベストネタをまとめた初DVD「best bout of hiccorohee」を発売。初エッセイ「きれはし」(発売中)をはじめ、執筆活動でも注目を集めている。
番組情報
『キョコロヒー』
テレビ朝日 毎週(水) 深2・36~2・56
※TVer、TELASAなどでも配信中
●photo/映美 text/橋本吾郎