◆ちなみに、お2人は韋駄天・魔族・人間の世界ならどの住人になりたいですか?
石田:そうですね…仮に韋駄天という存在を知らず、魔族と人間の二択であれば、人間だと思います。でも韋駄天を含めてということであれば、やはり韋駄天ですよね(笑)。超人的な力を持っていることを考えると、一般的な人間より面白そうですし。一方の魔族は、(生まれた魔族と人間を融合させる)ウメヨの力を借りなければ知能の低い怪物でしかないので、それになるのは嫌ですよね。
岡村:私は若くてかわいい韋駄天として引き出されたいです。リンちゃんもすごくかわいいんですけど、800年以上生きてるということで、言葉の語尾に「〜じゃ」とか、「〜だのう」が付いちゃうので(笑)。それに、いつもハヤトからクソババアって言われますし。だから、若くてかわいい韋駄天を希望します(笑)。ただ、韋駄天たちはものを食べる喜びがないのがちょっとかわいそうだなって思いますけど。それに死なないことが良いことなのかっていうのも、それもそれでどうなんだろうって考えちゃいますね。
◆お2人にとって前半で印象的だったシーンを教えてください。
石田:前半は、韋駄天側が魔族よりも圧倒的に有利に立っているところがポイントになっていました。中でも印象的だったのは、プロンテアとハヤトたちによる魔族を封印していた島での戦いと、イースリイが研究所でピサラと一騎打ちするエピソード。プロンテアの「相手も決まったし、戦うか!」というせりふが象徴的だったように、プロンテアとハヤト、ポーラの組については視聴者も“きっと勝つだろう”と心配はしていなかったと思うんです。ただ、“イースリイは本当に知略で勝てるのか?”という展開の読めない面白さがあり、その意味でも三者三様の戦い方を楽しんでもらえたんじゃないかと思います。
岡村:前半のリンちゃんで印象的だったのは、プロンテアを鍛えあげ、1人になってから600年かかってやっと笑うことができたシーンですね。私の中では、“リンさぁ〜ん、本当に大変だったんだね! 頑張って強くなったね! やっと笑えたね!”って、心で号泣してました。彼女は神のはずなのに、すごく人間っぽくて。今は飄々としてますけど、おじいさまがいなくなった時はすごく泣いていましたし、そこにいたるまでのことを知っていると切なくなりますね。