近藤頌利インタビュー「どんなジャンルでもお芝居をやる軸は一緒。ちょっと幅が違うだけ」

特集・インタビュー
2021年09月17日

近藤頌利インタビュー

◆近藤さんが演じる、スナックのマスター・林田さん(桂吉弥)の息子と“名乗る”人物は、どちらかというと普通の人ですか?

いや、僕の役は普通じゃない方ですね(笑)。後半は普通の人間ですけど、前半は変です。あそこまでテンパる人間も少ないと思います(笑)。普通にテンパっても小さいので、舞台仕様で大きくテンパる部分はあるんですけど、兵動さんも吉弥さんもニュートラルなお芝居をされている中、僕1人がやりすぎると浮いちゃうので、そのあんばいが難しいです。エンターテインメント色が強い作品ならもっとやってもいいのかもしれないですけど、今回は日常を描いた作品なので。芝居感というか、お2人と同じ軸に生きている人間でありたいと思っています。変な格好もしますけど(笑)、普通に会話できる時は普通に会話しようと心掛けています。

◆9月12、15日には朗読劇「あの空を。」に出演し、11月には「ワールドトリガー the Stage」への出演が控えています。ストレートプレー、朗読劇、2.5次元演劇、演じ方の違いはありますか?

僕、それがないんですよ。役者仲間の中には違うって言う人もいるんですけど、僕は一緒だと思っています。どんなジャンルでも、お芝居をやる軸は一緒だなって。2.5次元の場合は縛りもあるので「元のキャラクターを逸脱しないように演じよう」というのはありますけど、ストレートプレーであっても、そのキャラクター性…例えば性格であったりというものはあるので、そこを逸脱しちゃいけないっていうのは同じですよね。やることは一緒だけど、ちょっと幅が違うだけ。風貌は全然違いますけどね。

◆お芝居を膨らませる幅、ということですか?

そうですね。2.5次元の場合、その幅は少ないと思います。2.5次元のキャラクターには原作という“正解”があるので、それを踏まえた上で、その人間がどんなふうに生きているのかな、ということを考えます。原作に書かれていることだけをすると、ただのモノマネみたいになっちゃうので。そこのつなぎを自分で埋めていかないといけない。正解がある分、難しいですね。

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