「“ちゃんとしない”のが僕のポジション(笑)」大東駿介インタビュー

特集・インタビュー
2015年07月21日

8月1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)の4日間、茨城 国営ひたち海浜公園で開催され、国内で開催される音楽フェスの中でも最大の規模を誇る「ROCK IN JAPAN FESTIVAL2015」。今年もWOWOWが現地から生放送することが決定し、DAY-3、DAY-4(8日・9日)でゲストMCを務める大東駿介さんにお話をお伺いしました。

やっと現地に行くことができます!(笑)

――ゲストMCのオファーを受けた当時の気持ちをお聞かせください

昨年末に行われた「COUNTDOWN JAPAN 14/15」に続いて、今回もまたゲストMCをやらせてもらえるということで、本当にうれしかったです。昨年の年末までは音楽に関するお仕事をしたことがなかったんですけど、続けて呼んでいただいたことに対して、素直にうれしいと思いました。

――「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」に対して、どんな印象を持っていますか?

“夏のお祭り”、という印象があります。以前から観に行きたいという気持ちはあったんですけど、観に行けなくて…。今回やっと現地に行くことができます!(笑)6つのステージがあって、最大のGRASS STAGEは6万人も収容できる広さですし、いろんなステージを行き来することも含めて、その場の空気や雰囲気を楽しめるのが魅力だと思っています。5月には「JAPAN JAM BEACH 2015」も観させてもらって、好きなアーティストのライブを真正面から観るだけが楽しみじゃないと思いました。そのときは砂浜から足を伸ばして観ていて、会場の空気を含めてフェスだなぁって思いましたから。「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015」も、そういう楽しみ方でいいんじゃないかな、と思っています。『次、あのアーティストを観たいから走っていかないと!』とか、『急いで!始まっちゃう!』とか、そういうのも大きいフェスならではの楽しみ方ですよね。今年も2週にわたっての開催で、それも面白いなと思います。1日2日をひたちなかで過ごして、月曜日からまた仕事をしたりして日常に戻りつつ、週末の8日、9日はまたフェスで盛り上がる。音楽漬けでいいなぁって(笑)。

――普段から音楽をよく聴かれているということですが

生活の中に音楽があると言ってもいいくらい聴いていますね。家にいるときも聴いているし、仕事への移動中も聴いているし、現場での休憩時間も聴いているし。本当にいつも音楽が近くにあります。

新しい発見がものすごくあると思う

――「COUNTDOWN JAPAN14/15」のゲストMCを務めたことで、音楽の聴き方などに変化はありましたか?

以前は、自分が好きなアーティストのことを“神様”のように思って、そのアーティストの曲ばかり聴いていたんですが、他の人が良いって言っているバンドやアーティストを聴くようになりました。音楽に限らず、映画でもそうだったんですよ。いままで名作映画やヒット作といわれている映画を敢えて外したりしていて。でも、何かのタイミングで観るとすごく良いんですよね、そういう作品って。評価が高くて、たくさんの人に観られるだけのクオリティの高さや理由があるんだなって。音楽も同じだと思いました。今回の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015」にもたくさんのアーティストが出演します。その数だけ個性があって、それぞれの表現スタイルがある。新しい発見がものすごくあると思うんですよ。まだまだ出会えていないアーティストもたくさんいますので、他の人から『このアーティスト、いいよ』って教えてもらったりしたら、積極的に聴いてみようと思います。

――聴くきっかけというのも大事なのかもしれないですね

そういう意味でも、フェスっていろんなアーティストのライブが観られるので、すごくいい場だと思います。今回ゲストMCなので、ファンの人たちと同じ立場で考えられてないかもしれませんが、自分の好きなアーティストだけじゃなく、初めて知るアーティスト、知らなかったアーティスト、そこまで深くは知らなかったアーティストなど、出演する方たちのことをいろいろ調べました。調べたことによって、大好きになったアーティストもいて。そういう出会いや発見がうれしいし、楽しいなと思います。

――ゲストMCとして、視聴者に伝えたいことは?

昨年末の「COUNTDOWN JAPAN 14/15」のゲストMCを経験して、“熱を伝えること”ができるんだと思いました。ライブを楽しみに来られている人たちと同じ目線で、フェスを通じて新しいアーティストに出会えましたし、“このアーティストはこんなに素敵なんだ!”ということを伝えることができたので、今回も自分が感じたそのアーティストの魅力をどんどん伝えていきたいと思っています。

――では、反省点や課題点はありますか?

反省は山ほどあるなぁ…(笑)。もうちょっとちゃんとしないといけないな、と思いました。ちゃんとしていたつもりだったんですけど、短い時間の中で伝えたいことを伝えるためには、もう少し丁寧に話さないといけないと思いました。それに、課題というか、分かったこともたくさんありましたし。テレビで放送することに意味がないということではなくて、『この番組って何のためにあるのかな?』ということに対して、僕なりの解釈で答えがいろいろ見つかったので、すごくいい機会でした。出演アーティストのことがすごく好きになりましたし、いろんな音楽に触れて、たくさんのアーティストを好きになる機会を与えてくれた番組だったのかな、と思うんです。今回もそんな気持ちで臨みたいですね。

“ちゃんとしない”のが僕のポジション(笑)

――DAY-3、DAY-4の出演者の中で、特に注目しているアーティストは?

BUMP OF CHICKENさんは、さきほど話した“神様”のような存在のバンドです。初めて観たのがワンマンライブじゃなくてフェスだったんですが、その時の感動はずっと残っていて。今年のライブも楽しみにしています。KANA-BOONさんは地元が同じなんです。この前偶然、新幹線のホームで駅弁を買っているところに遭遇して『あ、どうも』って(笑)。夏が似合うバンドなのですごく楽しみです。WHITE ASHさんは“RO69JACK”から勝ち上がってきたバンドで、すごく勢いがあるので観てみたいですね。あとは、9mm Parabellum Bulletさんや、チャットモンチーさんにも注目しています。マキタスポーツさんも異種ですよね(笑)。ステージを観てみたいアーティストを挙げていったら、本当にキリがない感じです。幅も広いですし、どのアーティストがどのステージに出演するのか、というのも楽しみなところでもあります。

――前回に引き続き、ホラン千秋さんと共演されますね

ホランさんと一緒ということで、めちゃくちゃ安心しています(笑)。以前『TOKYO TRIBE』という映画に出演したんですけど、その映画の中でヒップホップの人たちがフリースタイルでバトルするわけですよ。ホランさんのトークはそれに近い感覚でした。『なんて機転のきく人なんやろ!?』って。あれだけきっちり進行すると、熱が滞りがちになったりすると思うんですけど、ホランさんは違うんです。自分の思う熱量もしっかりと伝えながら、ゲストの方たちの魅力も引き出していくんです。すごく勉強になりましたし、安心できたので、好き勝手にやらせてもらおうかなって前回も思ったんですよ。『俺、ちゃんとやらんでもええんやな』って(笑)。“ちゃんとやらんでもいい”っていうのは、仕事をしないという意味ではなくて、逆に“ちゃんとしない”というのが僕のポジションなのかな、って。僕は楽しむことに徹していいんだなって。

――7月25日にはホラン千秋さんと千葉雄大さんと一緒に「生放送!みんなのROCK IN JAPAN FES.~何度でも見たくなるライヴアクト30~」の出演も。見どころを教えてください。

3人とも音楽の趣味が違うので、トークが楽しみです。ドラマの撮影現場でも、千葉くんと『楽しみだね』って話をしましたし、僕ら3人で伝えられることもきっとあると思います。フェス気分を高めるためにも、この番組を見てもらえたらうれしいです。

――最後に、フェス当日、テレビで生放送を楽しまれる視聴者の方にメッセージをお願いします

今年で16回目の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015」。その年その年にしか観られないライブばかりなので、テレビを通してたっぷりと楽しんでいただきたいです。会場で観る生の魅力もありますし、映像で観る魅力もあります。WOWOWの番組スタッフの方たちが、アーティストのライブをどんなふうに撮るのか。何台ものカメラがあって、引きの画があったり、アーティストに寄った画があったり。その撮影スタイルにもちゃんと理由があると思うんです。演奏者だけでなく、撮る側もライブだと思いますから。テレビで観る人も、会場にいる人たちと一緒に「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015」を楽しみましょう!

 

PROFILE

大東駿介●だいとう・しゅんすけ…1986年3月13日生まれ。大阪府出身。
2005年『FINEBOYS』(日之出出版)の専属モデルとして活躍。俳優として2005年、『野ブタをプロデュース。』(日本テレビ系)でデビュー。以後、『おいしいプロポーズ』(TBS系)や、映画『リアル鬼ごっこ』などに出演。


番組情報

『現地より生放送!ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015』
WOWOWプライム 8月1日(土)後3・00~※無料放送
WOWOWライブ  8月2日(日)、8日(土)、9日(日)後3・00~
MC:ホラン千秋 ゲストMC:千葉雄大(1日・2日)、大東駿介(8日・9日)
特設サイト(http://www.wowow.co.jp/music/rij15/)

・夏フェス特別番組
『生放送!みんなのROCK IN JAPAN FES.~何度でも見たくなるライヴアクト30~』
WOWOWライブ  7月25日(土)後10・00~
MC:ホラン千秋、千葉雄大、大東駿介

・関連番組
『JAPAN JAM BEACH 2015』
DAY-1、DAY-2、DAY-3
WOWOWライブ  7月31日(金)後7・00~
※DAY-1のみ先行放送
WOWOWライブ  7月25日(土)深0・00~

特設サイト(http://www.wowow.co.jp/music/rij15/b15/)

 

●取材/田代良恵

 

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