◆塚本監督はどんな方でしたか?
すごく素敵な方でした。役者のことを一番に考えてくださっていて、全く怒らないんです。基本的に現場はドタバタしてますし、コロナの関係で人数も制限されているのでスタッフの方々は大変だったと思うんですけど、そんな状況でも監督だけは常に前向きで。僕らが不安になっている時も「大丈夫、いける!」という感じで、気づいたら監督がすべて導いてくださっていて。すごく包容力のある方だなと思いました。
◆細かい演出などはなく?
あまり細かい指示を頂いた記憶はないですね。深川さんとのシーンも、「台本だとこうなってるけど、前日からの流れでこうはならないよね」「2人でどんな感じになるかエチュードっぽくやってみようか」と言って、その場で脚本を少し変えたりして。そういうのがすごく楽しかったですし、監督の懐の深さを感じました。
◆役者冥利に尽きる感じですか?
と同時に、試されている部分も大きいなと感じました。だけど、僕から提案させてもらったこともチャレンジさせてくださって。実際にやってみて、「そうなるんだったら、台本のこの部分だけ取り入れてみようか」という感じで、監督が足し算や引き算をしながら現場で作ってくださったので、そこはすごく感謝しています。
◆話は変わりますが、子供のころに好きだったテレビ番組はありますか?
『ハッチポッチステーション』(笑)。日本に来たばかりのころ、いつもワクワクしながら見ていた記憶があります。『ざわざわ森のがんこちゃん』とか『忍たま乱太郎』、『おじゃる丸』など、3チャンネル(Eテレ)ばかり見ていました。
◆最近はどんな番組を見てるんですか?
最近はNHKが多いかもしれないです。特に好きな番組があるというよりは、ニュースとかドキュメンタリーとか。この間もミャンマーの特集をやっていましたし。朝起きたらまずNHKをつけて、流れているニュースを耳で聞きながら出かける準備をしていることが多いです。
◆今回の映画の中にも美しい秋の風景がたくさん出てきますが、森崎さんにとって“秋”と言えば何ですか?
秋と言えば…乾燥? 乾燥の季節の始まりが秋。喉が乾燥すると歌えなくなっちゃうんですよね。ただでさえ一日中マスクをしてるのに、寝る時もしなきゃいけなくて、僕にとってはイヤな時期ですね。良い加湿器を見つけたいなと思ってます。
◆秋の味覚と言えば?
世の中的によく言われるのはサンマだと思うんですが、個人的にはなぜかタケノコのイメージ。あまり“タケノコ食べたい!”と思ったことはないですけど(笑)。基本的に僕は旬の食べ物とかはあまり意識してなくて、秋だろうが何だろうが、焼きそばが好きです(笑)。