松本まりか、悩める“レス妻”のリアルを体現「これまでに見たことのないドラマになっていると思います」

特集・インタビュー
2021年10月02日

◆武頼と共に、今お話に出た真山、同じく同僚で純の良き相談相手になっていく三好果歩(松岡依都美)もキーパーソンとなっています。

真山君はかわいいんです。いつもマスクをしていて、顔をなかなか見せてくれないんですけど(笑)。武頼とは対照的でコミュケーションが苦手っぽいところもあるんですけど、自分の考えをしっかりと持っていて、それを隠すことなく真っすぐに純に伝えてくる。彼の正直すぎるほどの姿勢にはハッとさせられることが多いです。人を見た目だけで判断してはいけないなと思わせられます。三好さんは、本っっっ当にすてきな女性です! 一緒にいると、三好さんという“エスカレーター”に乗せてもらえると言いますか。それによって純はすごく気持ちが楽になるし、素直になれるんです。もちろん、武頼だっていつも純のことを思ってくれているし、それは純も分かっている。純は主にこの3人と関わっていくわけですが、相手によって自分の心持ちが変わるし、得るものも違う。そこも面白いところだなと思います。

◆理想としては、純は三好さんといる時のまま武頼とも向き合えればいいんですけどね…。

本当にそうなんです。三好さんといる時が一番自分に素直になっていますからね。でも、それができないのが、男女や夫婦の関係なのかなとも思います。とはいえ、本当に苦しいですよね。誰よりも愛している人と一番歯車が合わないって。

◆男性にもこの作品は刺さりそうですね。

ぜひ、男性にもご覧になっていただきたいです。第1話の冒頭のシーンで、武頼が夜遅く仕事から帰ってきた時、起きて待っていた純がソファーを1人分空けて座り直すんです。でも、それを武頼にスルーされてしまう。台本でそのシーンを読んだ時、“武頼、気づいてあげて!”って(笑)。“隣に座ってほしいなぁと思っていた気持ちをスルーされたら結構傷付くよ?”って思ったんです(笑)。

◆なるほど。男には耳が痛いです(苦笑)。

もちろん、彼にしてみれば、わざとではなく、ただ目に入らなかっただけかもしれない。でも、そうだったにせよ、“座ってくれなかった”という事実だけが残ってしまう。全ての恋愛にすごく勉強になるドラマだと思います(笑)。

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