異世界からの侵略者・ネイバーと防衛組織・ボーダーの戦いを描いたTVアニメ『ワールドトリガー』。今年1月に、約5年ぶりとなる2ndシーズンが放送され、その興奮冷めやらぬまま、10月から3rdシーズンへと突入する。主人公・空閑遊真の属する「三雲隊」(玉狛第2)に新たな仲間が加わるなど、大いなる期待を残してエンディングを迎えた2ndシーズン。果たして3rdシーズンはどのような展開を見せるのかーー。空閑遊真を演じる村中知さんに、新シーズンの見どころを直撃した!
◆待望の3rdシーズンが始まります。今の心境は?
2ndシーズンは、ラストにヒュースが遊真たちの隊(玉狛第2)に加わり、“よし、これからだ!”という、すごくいいところで終わってしまったんです。ですから、早く皆さんにこの新体制の玉狛第2を見てほしいという気持ちでいっぱいです。また3rdシーズンでは、“…えっ!? この人って、こんなんだったの?”と思ってしまうほどの、『ワールドトリガー』のもう一つの世界が動き出すようなことが起きるんです。そうした驚きの展開を皆さんにお届けできることもすごく楽しみです!
◆これまでを振り返り、村中さんが感じる『ワールドトリガー』の魅力は、どんなところでしょう?
ひとつは、やはり遊真たちがいかにトリオン(生体エネルギー)が少ない中で工夫し、強い相手と戦うかという戦術の面白みですね。3rdシーズンでは、そこにキャリアのあるヒュースが加わることで、より戦い方にも広がりが生まれると思います。そして、もう一つの魅力に挙げられるのが、ストーリー展開。『ワールドトリガー』は1本の太いお話がまっすぐ続いていく感じではなくて、いろんなところに伏線や布石が散りばめられているんです。いわゆるサブキャラと呼ばれるようなほかの隊員に目を向けると、“この人はもっと先のことまで考えているのかも…”といった深読みも楽しめる。しかも、そうした1人ひとりの考えや思惑が明るみに出てくると、“なるほど、そういうことか!”という発見や興奮もある。だからこそ、すべてのキャラクターから目が離せないんです。
◆では、そうした多くのエピソードを経て、遊真に変化を感じるところは?
たくさんありすぎます!(笑) いつのまにか常識人になっちゃってますしね(笑)。もちろん、以前から素直で礼儀正しい面はあったんです。でも、彼は近界民(ネイバー)と呼ばれる別世界から来たからなのか、文化の違いもあって、ちょっとちょっかいをされたら、すぐ相手をぶっ飛ばしちゃうところがありました(笑)。それに、他人との接し方もたんぱくで、自分から前のめりで誰かと接することもなかったんです。でも、同じ玉狛第2の(三雲)修に飼いならされ、仲間から餌を与えられたことで(笑)、もともと持っていた人懐っこさをうまく表に出せるようになったように思いますね。