SHE’S・井上竜馬インタビュー「このアルバムから“お守り”みたいな存在になる曲を見つけてもらえたらいいな」

特集・インタビュー
2021年10月09日

SHE’S・井上竜馬インタビュー

◆SHE’Sではソングライティングを全て井上さんが手がけられているとのことですが、どのような時に曲が思い浮かぶのでしょうか? メンバーの皆さんとディスカッションしたりはされますか?

僕が「曲を書きたい」と思う時って、大体すごい作品を見たり、音楽を聴いたり、自分の中で「うわっ」って引っかかるようなものと出会った時なんです。それを書き上げた後は各パートのアレンジをメンバーそれぞれに投げてお願いするんですが、そうすると「こういうのはどうかな?」と返してきてくれるので、それに対して「OK」とか「もうちょっとこうして欲しい」などと伝えて。そのラリーを繰り返していくうちに、楽曲が生まれていっています。

◆そんな井上さんの音楽の始まりは?

小学校1年生から中学3年生までピアノを習っていたのですが、同時に中学1年生からギターを始めて。高校生になってからは軽音楽部に入ったので、ギターやベースをずっと弾いていましたね。

◆そこからどうして今のピアノを弾くスタイルになったのでしょうか。

海外に、ピアノを使ったエモーショナルロックを包括する“ピアノ・エモ”っていうジャンルがあるんですが、高校生の時にその界隈のバンドの曲を聴いてすごく衝撃を受けたんですよね。それで「日本にこういうバンドってあんまりおらんな」と思って、高校3年生の秋くらいから今のメンバーに声をかけ始めた感じです。

SHE’S・井上竜馬インタビュー

◆そのままここまで10年間やってこられたのですね…! 今までSHE’Sをやってきて良かったなと思う瞬間を一つ教えてください。

え、そんなのいっぱいありますよ! 「SHE’Sをやってきて良かった」というのは周年に関係なくいつも感じています。でも、今年に入っていくつか10周年を冠したワンマンライブをやってきたのですが、僕らの地元である大阪の吹田市だったり、思い出のある日比谷野音や大阪城野音っていう場所に、こうして時間を経て、ファンの皆さんの力を借りて帰ることができたのはやはりすごくうれしかったなと。ファンの皆さんが目の前でライブを楽しんでくれている光景を見ると、あらためて「10年間やってきて良かったな」と思えましたね。

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