『WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察Season2』が10月10日(日)からWOWOWでスタート。そこでTV LIFE webでは、Season2放送・配信を記念して2週連続で特集! 第一弾となる今回は、Season1から引き続き生方瑠衣子を演じる岡田結実さんにインタビューを敢行。撮影エピソードから、Season2に向けての意気込みを伺いました。共演者と楽しく過ごすことができた現場は、岡田さんを大きく成長させたようです。
◆Season2は、Season1から1年経っている設定です。1年後を表現するために役作りなどで工夫した部分はありますか?
瑠衣子は、まず分かりやすく見た目が変わってますね。例えばSeason1はショートヘアでしたが、Season2ではロングに変わりましたし、メイクもするようになって、身だしなみを整えるようになりました(笑)。この1年で瑠衣子に何があったのかは、台本には書かれていなかったので、どうやって今の瑠衣子に至ったのか、その1年間を埋めるのが難しかったですね。
◆瑠衣子の変化にはどんな理由があったと思います?
1年経って、院生としての自覚がより芽生え、世界も広がったんじゃないかなと思います。今までは「民俗学」など、自分に興味があるものだけを追い求めていたけど、研究の一環として一般人の常識を学ぼうと、メイクや身だしなみにも手を出してみたんじゃないのかなって、自分なりに考えましたね。監督とは「恋愛したのかな…?」って話したりしました(笑)。
◆瑠衣子という役を演じて、難しかったところはありますか?
瑠衣子は明るく元気だけど、裏では(高槻)彰良先生と(深町)尚哉の2人を見守る懐の深さのようなものがあると感じていました。私は今まで前に出る役を演じることが多かったのですが、瑠衣子は前には出ないけど、でも存在感は消さないみたいな、そこが難しかったですね。ただSeason1では、瑠衣子の感情の波みたいなものは特に出てこなかったので、Season2の台本に瑠衣子の感情の揺れや熱い思いみたいなものが描かれていた時は、「やったるでー!」と思いました(笑)。台本を読んで、瑠衣子をもっと知ることができたので、後半になるに連れて演じるのがどんどん楽しくなっていきましたね。
◆そういう意味では演じ甲斐のある役だった?
そうですね。私は今までありがたいことに、主役をやらせていただく機会が多かったので、“みんなを引っぱっていかなきゃ”って意識を持って、自分なりに進んできたつもりでした。でも今思えば、自分が伸び伸び芝居ができるってことは、周りに支えられていたんだなって、瑠衣子を演じることで気づくようになり、芝居でどう立ち振る舞えばいいかが分かった気がします。彰良先生と尚哉はこんなテンションでくるから瑠衣子はどんなテンションでその中に入ろう? って、役としての立ち回りをちゃんと考えないといけないんだと学びました。「遅いわっ!」って感じですけど(笑)。
◆瑠衣子として、どう立ち回ればいいと思ったんですか?
メインの2人は「異能」とそれに関する過去を抱えていますよね。彰良先生も尚哉も一般人にはない能力を持っている。台本を読んだ時から、設定が面白いなと思ったし、「じゃあ瑠衣子は?」って台本を読んでみると一般的な女性だったので、瑠衣子が霞まないようにしたいなと。だけど、“2人を立たせたい”、“瑠衣子はどうしたら闇と向き合う2人を救済できるのか…”って、いろいろ考えていくと、「待って。瑠衣子、めちゃくちゃ難しくない?」と(笑)。しかも彰良先生は表情がコロコロ変わるし、尚哉はSeason1ではずっと内にこもっているしで、瑠衣子は明るくしても暗くしても2人とカブってしまうので、ずっと悩んでましたね。
◆役柄について、監督と話し合ったりは?
池澤(辰也)監督は「瑠衣子、どういう感じでいく…?」みたいな感じで、ずっと聞いてきてくださいましたし、「前に出ない芝居は初めてだから難しいです」と言うと、「そうだよね。難しいよね。でも頑張って! やってくれるって信じてるよ」って任せてくれる感じもありました。でも私がやりやすいように「受け止める大きい心を見せて」とか、演技の形作りができるような方向性をつけて、アドバイスもくださったので、その中身を埋めていくのは自分だなと思うことができましたね。
◆共演した彰良先生役・伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)さんと、尚哉役・神宮寺勇太(King & Prince)さんの印象はいかがでしたか?
じん(神宮寺勇太)さんはお兄ちゃんみたいなんだけど、同級生みたいでもあり、でも基本は弟みたいな感覚もあって(笑)。年齢はじんさんが私より3歳上なんですけど、ヘンなことを言ってきたり、威嚇し合ったりと、撮影の合間にふざけ合って(笑)。今まで会った男性の中で一番不思議な人だなって思いましたね(笑)。私もじんさんに同じこと言われたんですけど(笑)。
◆でも、ちゃんとお兄ちゃんみたいな部分もあるんですね。
心の広さはお兄ちゃんみたいだなと思いました。でも、しょうもないことをずっと言っているので、やっぱり弟だなっていう印象があります(笑)。
◆伊野尾さんはいかがでしたか?
伊野尾さんは、第一印象はアイドルでキラキラしていました。以前、テレビ番組の『メレンゲの気持ち』で共演したことがあって、その時はフワフワで面白い人というイメージだったんです。でも今回の作品では、現場に入ると座長として、そして人としても、すごく頼もしくて。バラエティ番組とはまた違う一面を見ることができて、本当に“プロフェッショナル”な方なんだなって思いましたね。
◆どんな時に“プロ”だと感じたんですか?
現場には原作者や脚本家、スポンサーの方など、いろんな方がいらっしゃるんです。そういう時、私は人見知りしてしまって、“話かけるのもどうなんだろう…?”って、結局話さないことが多いんです。でも伊野尾さんは、その方々と帰り際までずっと会話をしていて、私が「伊野尾さん、すごいですね」と言ったら、「せっかく現場に来てくださったんだから、楽しんで帰ってもらいたいじゃん」みたいなことをおっしゃって。“マジでこの人、カッコイイ!”と思いました。そういう心持ちがあるからご活躍されているんだなって、すごく尊敬しました。
◆Season2からキャストに小池徹平さんが加わりますが、小池さんの印象はいかがですか?
Season2から参加するのは緊張するだろうなと思っていたんですけど、「本当に緊張していました…?」と思うくらい、明るく現場に溶け込んでいらっしゃいました(笑)。瑠衣子としては、小池さん演じる寺内一に対して嫌悪感や敵対心があり、仲間意識は一切持てませんでしたが、役を離れてお話しする時は、すごくいい方だなって。お兄ちゃんみたいな感じがあって、面白くて温かくて爽やかな方でしたね。話す機会が多かったわけではありませんが、また機会があればもっとお話したいですし、また一緒に作品を作りたいなと思いました。
◆Season1では「先生」として尊敬する高槻彰良と尚哉の距離感が接近していくのを、瑠衣子は複雑な気持ちで見ているのかなと思うところもありました。3人の関係性についてはどう捉えていますか?
Season1の1話の台本を読んだ時、私も瑠衣子が彼を認められない気持ちが想像できました。だって、ずっと自分が彰良先生の右腕としてやってきたのに、後から入ってきた尚哉がすぐその立場になるの!? って。ジェラシーとはまた違うさびしさみたいなものが、瑠衣子の中に芽生えたんだと思います。池澤監督はそれが恋愛に見えてほしくないとおっしゃっていて、私もそれは嫌だなって。瑠衣子は、彰良先生が尚哉のことを好きになる理由も分かるんですよね。彰良先生が素敵だと思える世界を瑠衣子も素敵だなって思える…それほど瑠衣子は彰良先生を尊敬しているから、尚哉を受け入れるって決めた時、モヤモヤした気持ちはなくなったんだと思います。それ以降は不満も不安もないし、むしろ2人で好きなようにやっておいでというか。瑠衣子を演じている私も、「私がこのゼミを守ってるからな」って気持ちになりましたね(笑)。
◆岡田さんご自身は「怪異」は信じるほうですか?
信じますね。宇宙人の存在も信じてます。でもこのドラマを見ると、「怪異」は人の解釈なんだよって描かれ方をしてますよね。そうなると「怪異」って、ないのかなって思ってしまうけど、Season1の最終回でも描かれていた通り、もしかしたらこの世の中には「怪異」はあるんじゃないかなとも思うので、私は信じたいと思います。
◆ちなみに、岡田さんは怖がりですか?
めちゃくちゃこわがりです!(笑) Season2で「百物語」を扱う回があって、怖い話をたくさん聞くシーンがあるんですが、めちゃくちゃ怖い話があったわけではないのに、帰宅して自宅のお風呂に入るのがすごく嫌でした! そういうシーンがあった日は、なるべく目をつぶらないようにしながらシャンプーしてましたね(笑)。
PROFILE
岡田結実
●おかだ・ゆい…2000年4月15日生まれ、大阪府出身。21歳。女優・タレント。1歳で子役モデルデビュー。これまで多数のバラエティ番組に出演。 2021年に日テレ系・読売テレビ『江戸モアゼル〜令和で恋、いたしんす。〜』にて主演を務め、2021年6月には映画「ショコラの魔法」でゲスト主演も務めた。2021年度後期放送のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に出演が決定。現在、NHK『首都圏情報 ネタドリ!』、『BSコンシェルジュ』にレギュラーMCとして出演中。
番組情報
『WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察Season2』
WOWOWにて2021年10月10日(日)放送・配信スタート
毎週日曜 後11・00〜
(STAFF&CAST)
原作:澤村御影(『准教授・高槻彰良の推察シリーズ』角川文庫 刊)
脚本:藤井清美
音楽:信澤宣明
主題歌: Hey! Say! JUMP「Break The Wall」(ジェイ・ストーム)
監督:池澤辰也 / 村上牧人
製作:WOWOW/東海テレビ
出演:伊野尾慧、神宮寺勇太、岡田結実、須賀健太、吉沢悠、小池徹平 ほか
(STORY)
完全記憶能力を持つ准教授・高槻彰良(伊野尾慧)と、人の嘘がわかる大学生・深町尚哉(神宮寺勇太)は、共に怪異事件を追うようになってから1年が経っていた。ある日、高槻の研究室に寺内一(小池徹平)がやってくる。一はバス転落事故で生き残った「奥多摩の奇跡の少女」に母親がだまされていないか調べてほしいと依頼する。一の言動に違和感を抱きつつも、尚哉と院生の生方瑠衣子(岡田結実)と一緒に調査を始める高槻。事故現場に向かった高槻たちは、事故の目撃者に出会い…。
公式サイト:https://www.junkyoju-takatsuki.com
公式Twitter:@takatsuki_S2
photo/TOMO(tweety) text/佐久間裕子 hair&make/安田晶 styling/武久真理江
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<応募締切>
2021年10月17日(日)23:59