来栖りん「皆さんに長く愛される1枚になったらいいな」
◆今作には、メンバーそれぞれが作詞を手掛けたソロ楽曲も収録されていますね。来栖さんの「『キミタイトル』」には、どのような想いを込められましたか?
来栖:ソロ曲はそれぞれの生誕祭で披露させていただいたのですが、私はアップテンポの曲が好きなのと、ファンの方々も盛り上がってくださるので、明るい曲でいこうと。でも作詞はほぼ初めてなのでどう書いたらいいか分からず、とりあえず曲の軸になるテーマを自分の好きな“ゲーム”にしてみました。そしたらワードがほいほい出てきて、書いていてすごく楽しかったですね。
◆森さんの「独裁ヒロイン」は、どんなイメージで?
森:私は作詞もソロ曲を歌うことも初めてだったのですが、歌がそんなに得意ではないので、私の声がかき消されるくらいコールとかで盛り上がってくれる曲がいいなと思って(笑)。あと、ファンの方がイメージしている私のキャラクターというか、「みはるちゃんらしいね」と言ってもらえる曲を作りたくて、特にサビはそれを意識して歌詞を書きました。Bメロとかは、ファンの方に向けた気持ちも入れたりしています。
◆中村さんの「恋をしてみてもいいですか?」は、ピュアな感じが伝わってきます。
中村:私は夏曲とかアップテンポな曲が好きでよく聞くので、そういう明るい曲にしたいなと思っていて。かつ青春っぽさを出したかったこともあり、もう妄想に任せて、思いっきりピュアピュアな感じの歌詞を書きました。「自分がもし学生やったらこういうことしたいな〜」っていうことをいろいろ詰め込んでいます!
◆いっぽう、吉井さんの「想ひ月」はしっとりと聞かせる感じですね。
吉井:私はバラード調の曲が好きなのですが、生誕祭で披露するにあたって、「ファンの方はきっと明るい曲のほうが好きだし、誕生日にバラードっていうのもどうなのかな」と思っていたんです。でも一生残るものだし、普段思っているけれど日頃伝えられないファンの方への感謝の気持ちを伝えたいと考えた時に、自分らしさを出せる曲ってなんだろう…って。そしたら、やっぱりそれがバラードだったんです。月が好きなので、月を自分に見立てて、「みんなにいつも照らしてもらってるんだよ」という思いを込めた歌詞を書きました。
◆そんな個性豊かな楽曲が収録された今作ですが、自分たちではどのような作品になったと思われますか?
来栖:それぞれのソロ曲が生誕祭で一度披露したのみだったので、ファンの方からの「音源化してほしい」という声がすごく多くて。私たちも「何かに残しておきたいな」と思っていましたし、5周年という節目にアルバムを出させていただけることになり、今回それを実現することができました。加えて「トルマリン」という、私たちの今までの道のりをまるっと表現したようなすごく良い曲をリードに立たせてもらったことで、5年間の総集編みたいなアルバムにできたんじゃないかなと。皆さんに長く愛される1枚になったらいいなと思います。