26時のマスカレイド インタビュー「5年間の総集編みたいなアルバムにできたんじゃないかな」

特集・インタビュー
2021年10月15日

江嶋綾恵梨、中村果蓮、来栖りん、吉井美優、森みはるの5名からなる、“ニジマス”こと26時のマスカレイド。9月には結成5周年を記念したミニアルバム『トルマリン』を発売し、比嘉愛未主演ドラマ『推しの王子様』(フジテレビ系)にも出演。12月にはTOKYO DOME CITY HALLでのワンマンライブを控えるなど、快進撃を続けている。

そんなニジマスの皆さんに、この5年間の思い出やそれぞれが作詞を手掛けた『トルマリン』収録のソロ曲について、ワンマンライブへの意気込みなどをお聞きしました。
(※なお、江嶋綾恵梨さんは新型コロナウイルスワクチン接種の副反応による体調不良のため、この日は残念ながら欠席でした。次回、お会いできる日を楽しみにしています!)

吉井美優「改めてメンバーに救われているなと感じています」

吉井美優

◆TV LIFE webでは、今年4月より「ニジマスのこれ愛してマス」を連載していただいていますが、反響はいかがですか?

来栖:自分の趣味や好きなことについてお話しする場面って普段なかなかないですし、それぞれが文章を書いて発信できる貴重な機会なので、ファンの方も楽しんでくださっていると思います!

◆ありがとうございます! ニジマスは2016年10月のグループ結成から5年が経ちますが、今の心境は?

来栖:あっという間だったよね?

一同:うん、うん。

:まず、私は5年間続くと思っていなかったというか、こんなに大きくなるとは思っていませんでした。結成当初はひたすらライブに出させていただくという感じだったので、今のようにメディアに露出したり、CDをリリースしたりということが想像できていなくて。デビューした時は学生のかたわら活動していた感じで、アイドルをお仕事にできるとは思っていなかったですね。だから今こうして生活させていただいていることを、夢のように感じる時があります。

◆当初は、こんなに続くと思っていないくらいだった。

吉井:そうですね。私もアイドルをやりたいと思って、この世界に飛び込んだわけではなくて。だから今こうしてアイドルというお仕事を心から好きになって、「ステージに立ちたい!」と思っていることが不思議なんです。このメンバーだったからこそ、ここまで来られたなって思いますし、改めてメンバーに救われているなと感じています。

来栖:私も高校に入ったばかりの頃にオーディションの話をいただいたのですが、芸能活動をがっつりやっていたわけではなかったので最初は右も左も分からず、とにかくバタバタしていて。そんなこともあって、あっという間だったなと感じています。でも今改めて振り返ってみると、1年1年がすごく濃かったですね。最近はコロナ禍もあって思うように活動できなくて、もどかしい部分もあるのですが、全ての年月に意味があって、ぎっしり詰まった5年間だったなと思います。

◆中村さんはオーディションを経て2020年に加入されたばかりですが、そこからの約1年間はどんな日々でしたか?

中村:ニジマスに加入させてもらうとなって、初めは何も分からなかったのですが、最近は1年経ってやっと「こういうことをして頑張らなあかんのや…」っていうのが分かってきたので、これからもっともっと頑張っていきたいです。

◆デビュー当時を思い返して、大変だった思い出は何かありますか?

来栖:リーダー(江嶋)以外はアイドルをやるのがほぼ初めてのメンバーだったので、いただいたお仕事を「これが当たり前なんだ!」と思ってこなしていたのですが、今振り返ると1か月に20何本かライブをしている月があって(笑)。当時は学校にも通っていましたし、体力的にきつかった時期もありました。それでも自分たちの名前を広めていかなくてはいけない段階だったので、ライブをやったりビラを配ったりSNSを更新したりと、とにかく必死だったなと思います。

森みはる「果蓮を見つけて“あ! この子だ!”って感じたんです」

◆一番印象に残っていることは?

来栖:やっぱりメジャーデビューですね! サプライズでの発表だったのですが、シンプルにすごくびっくりしたし、もしかしたらデビューできないのかなと諦めていた時期もあったので本当にうれしかったです。

吉井:ね! 私は「TIF」(※「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」)のメインステージ争奪ライブかな。デビュー1年目にして、「TIF」のメインステージを懸けて他のアイドルさんと戦う機会があったんです。それまでグループで何かに向かって戦ったり、ひとつになるということがなくて、ただただ目の前の仕事をこなすということだけをしていたので、メンバー1人ひとりの意志もバラバラだったんですよ。でもそこで初めて意見を言い合ったり、けんかもしたりもして(笑)。結果的にメインステージを勝ち取れて、「ここからだ!」って改めて気合が入ったので、あのライブは自分たちにとって良いきっかけになったんじゃないかなと思います。

:ほとんどみんなに言われちゃった…(笑)。でも「新メンバーを入れます」って言われた時は、だいぶ変わるなと思ったというか。その当時、私の中では「このメンバーだからやれてきた」という思いが強かったので、新たにメンバーが入ることに対してかなりマイナスなところから入ってしまって。「終わった…」とまで思ってしまったんです。

◆そんなところに、中村さんが加入されたわけですが…。

:まず“オーディションをするか、しないか”という部分から何度もスタッフと話し合って。最終的にオーディションをすることになったのですが、「一緒に活動していくのは私たちだから、私たちに(新メンバーを)選ばせてください」という条件を出させてもらいました。それで書類審査から面接まで全部関わらせてもらった中で私は早い段階から果蓮を見つけて、「あ! この子だ!」って感じたんです。

◆ビビッとインスピレーションを感じたと。

:そういう子がいると思っていなかったので自分でも驚きましたが、メンバー全員が「果蓮がいい」と思っていたみたいで。オーディションが始まるまではすごく嫌だったのに、見つけてしまってからはもう早く入ってほしくて仕方がなかったですね。

◆中村さんとの運命的な出会いも経て、今の5人で結成5周年を迎えたわけですね。それを記念してリリースされたミニアルバムの表題曲「トルマリン」は、江嶋さんが作詞を担当されていますが、初めて歌詞を読まれた時の印象はいかがでしたか?

来栖:リーダー(江嶋)は過去にも1曲作詞をしているのですが(※「七色のツボミ」)、その曲とはまた違った印象を受けました。でもたぶん私たちにも言っていない思いやメッセージが込められていて、他の誰にも真実は語れないのかなって。なので、歌詞について深くお話しすることは難しいのですが、今まで歌ってきた曲の歌詞が少しずつ入っているので、ファンの方は聞いていて「あっ!」と思う部分があるんじゃないかなと思います。

来栖りん「皆さんに長く愛される1枚になったらいいな」

◆今作には、メンバーそれぞれが作詞を手掛けたソロ楽曲も収録されていますね。来栖さんの「『キミタイトル』」には、どのような想いを込められましたか?

来栖:ソロ曲はそれぞれの生誕祭で披露させていただいたのですが、私はアップテンポの曲が好きなのと、ファンの方々も盛り上がってくださるので、明るい曲でいこうと。でも作詞はほぼ初めてなのでどう書いたらいいか分からず、とりあえず曲の軸になるテーマを自分の好きな“ゲーム”にしてみました。そしたらワードがほいほい出てきて、書いていてすごく楽しかったですね。

◆森さんの「独裁ヒロイン」は、どんなイメージで?

:私は作詞もソロ曲を歌うことも初めてだったのですが、歌がそんなに得意ではないので、私の声がかき消されるくらいコールとかで盛り上がってくれる曲がいいなと思って(笑)。あと、ファンの方がイメージしている私のキャラクターというか、「みはるちゃんらしいね」と言ってもらえる曲を作りたくて、特にサビはそれを意識して歌詞を書きました。Bメロとかは、ファンの方に向けた気持ちも入れたりしています。

◆中村さんの「恋をしてみてもいいですか?」は、ピュアな感じが伝わってきます。

中村:私は夏曲とかアップテンポな曲が好きでよく聞くので、そういう明るい曲にしたいなと思っていて。かつ青春っぽさを出したかったこともあり、もう妄想に任せて、思いっきりピュアピュアな感じの歌詞を書きました。「自分がもし学生やったらこういうことしたいな〜」っていうことをいろいろ詰め込んでいます!

◆いっぽう、吉井さんの「想ひ月」はしっとりと聞かせる感じですね。

吉井:私はバラード調の曲が好きなのですが、生誕祭で披露するにあたって、「ファンの方はきっと明るい曲のほうが好きだし、誕生日にバラードっていうのもどうなのかな」と思っていたんです。でも一生残るものだし、普段思っているけれど日頃伝えられないファンの方への感謝の気持ちを伝えたいと考えた時に、自分らしさを出せる曲ってなんだろう…って。そしたら、やっぱりそれがバラードだったんです。月が好きなので、月を自分に見立てて、「みんなにいつも照らしてもらってるんだよ」という思いを込めた歌詞を書きました。

◆そんな個性豊かな楽曲が収録された今作ですが、自分たちではどのような作品になったと思われますか?

来栖:それぞれのソロ曲が生誕祭で一度披露したのみだったので、ファンの方からの「音源化してほしい」という声がすごく多くて。私たちも「何かに残しておきたいな」と思っていましたし、5周年という節目にアルバムを出させていただけることになり、今回それを実現することができました。加えて「トルマリン」という、私たちの今までの道のりをまるっと表現したようなすごく良い曲をリードに立たせてもらったことで、5年間の総集編みたいなアルバムにできたんじゃないかなと。皆さんに長く愛される1枚になったらいいなと思います。

中村果蓮「“来年も頑張るぞ!”ってなれるように盛り上がりたい」

◆12月29日(水)には、TOKYO DOME CITY HALLでのワンマンライブも控えています。ニジマス単独公演では最大キャパシティとなるライブに向けて、最後にそれぞれ意気込みをお願いします!

来栖:今までのライブ会場の中で一番大きな会場なのですが、実は2年前に開催が一度決まっていて、券売もスタートしていたんです。それがコロナ禍で延期になってしまって、今回はリベンジという形で立たせていただくことになりました。今までやってきた演出はもちろん、ファンの方に「これがワンマンだよね」と言っていただけるような、ワンマンらしいことができたらいいなと思っています。

吉井:こういうご時世なので、満員という形でできないことはすごく悔しいのですが、初めての方やこの2年間で私たちのことを知ってくださった方にも、これを機にぜひライブを観ていたただけたらと思っています。5周年なので何か大きなことをしたいですし、「2階席! 3階席〜!」みたいなコールもできるのかなと思うと楽しみです(笑)。

:これまでのワンマンライブやツアーでは「アドベンチャー」や「怪盗マスカレイド」のようなコンセプトや衣装、セットなどをメンバー発信で決めていて。今回はまだ何にするか決まっていないのですが、まず“5周年”という大きなテーマがあるので、今までのいろいろなものをできるだけ詰め込みたいですね。ニジマスのライブを初めて観て下さる方には過去のことも知ってもらいつつ、今まで応援してくださった方にはもっともっと楽しんでいただけるようなライブにできたらなと思っています!

中村:みんな良いことを言ってくれたので、以下同文なんですが…(笑)。年末やし、来年に向けて「よし、切り替えよう!」って思ってもらえるようなセットリストを組んで、私たち自身も「来年も頑張るぞ!」ってなれるように盛り上がりたいし、ファンの方にも楽しんで帰ってもらえるように全力を尽くしたいです!

PROFILE

26時のマスカレイド
●にじゅうろくじのますかれいど…2016年10月結成。読モBOYS&GIRLS×Zipperアイドルオーディションから誕生した江嶋綾恵梨、中村果蓮、来栖りん、吉井美優、森みはるの5名からなるアイドルグループ。
グループ名は「深夜2時(26時)の仮面舞踏会」を意味し、略称はこれを略した“ニジマス”。
「FASHION & EMOTION」をテーマに掲げながら、テレビや雑誌など多方面で活躍中。

公式サイト:https://26masquerade.com/

江嶋綾恵梨
●えじま・あえり…1996年5月4日生まれ。福岡県出身。AB型。

中村果蓮
●なかむら・かれん…2001年12月11日生まれ。滋賀県出身。O型。

来栖りん
●くるす・りん…2000年11月8日生まれ。東京都出身。A型。

吉井美優
●よしい・みゆ…1999年3月2日生まれ。神奈川出身。O型。

森みはる
●もり・みはる…1996年10月14日生まれ。兵庫県出身。A型。

リリース情報

Mini Album「トルマリン」
発売中

【通常盤A・B・C】各1,200円(税込)

ライブ情報

「トルマリンリリース記念FC限定イベント」
2021年10月30日(土)Shibuya O-WEST ※1部・2部制

ワンマンライブ
2021年12月29日(水)TOKYO DOME CITY HALL

この記事の撮り下ろし写真(全12点)

●photo/YOSHIHITO_SASAKI text/片岡聡恵

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<応募締切>
2021年10月22日(金)23:59

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