◆キャスト勢ぞろいのミュージカルシーンがありますが、撮影中の裏話などあったら教えてください。
あのシーンは大変でした(笑)。全員そろうので、まず立ち位置を覚えないといけないですし。ミュージカルシーンはいつも大変なイメージがあります。ミュージカルの直前のシーンの撮影が非常に寒い場所で、どんぐりさんがマジで凍りそうでした。目をつぶってガタガタガタガタ震えていらっしゃって。あんなどんぐりさん、初めて見た(笑)。
◆アクションシーンで、「ここは特に大変だった」というシーンはありましたか?
全部です。アクションは全部苦労したんですよね(笑)。今回はジャケットを使ったアクションもあり、それが難しかったです。太田莉菜さん演じるナターシャとの戦いでは、刃物を持って襲ってくるので、相手との呼吸も合わせないといけないのが大変で。ジャケットをギュッと持って相手の刃物を避けるので、カットによって「ここは長めに持ったほうが巻きやすいですね」とか、「長めに持ったほうが張りが出るので跳ね返しやすいですね」とか、ジャケットのどの部分を持つかによって、違ってくるんですね。それが難しいんですよ。
◆アクションシーンのために体作りみたいなものはされたんですか?
アクションのために、『ルパンの娘』のシーズン1からずっとトレーニングは続けています。一度作った体はキープしないといけなくて、そうしないとケガをしてしまうんです。体に守ってもらわないといけないから、そのために鍛えていました。そういう意味ではトレーニングに休みはなかったですね(笑)。
◆『ルパンの娘』をやる前は、トレーニングはしていたんですか?
ストレッチぐらいでした。筋肉が増えれば自然と体重も増えるので、体そのものが変わりましたね。
◆今の体に変わって、メリットは感じますか?
何だろう? 筋肉がついたので、スーツは似合うようになりましたね(笑)。
◆劇場版は、Lの一族の家族愛がさらに濃く描かれています。瀬戸さんが三雲家、桜庭家のすてきだなと思うところを教えてください。
どちらもすごいのは、伝統を守っているところだと思います。桜庭家はコミュニケーションを頻繁に取る家族ではないと思うけれど、全員が警察関係者だからか、心を読んだり目線一つでいろんなことを受け取れるし、与えられると思うんです。だからあまり言葉がなくてもお互いのことを知っているんじゃないかと妄想できる(笑)。三雲家は、家族で食事をするシーンも多いので、みんなバラバラのようでまとまっている感じはします。