◆岩松さんは「いのち」と「友情」をテーマにしたいとおっしゃっているようですが…。
勝地:蓋を開けてみないと分かんないですよ(笑)。命や友情の定義に限ったことではないかもしれませんが、「不明瞭なものやはっきり分からないものの現在地を描きたい」とお話されていました。また、「簡単なせりふは2人には与えたくない」ともおっしゃっていて。それを聞いて、ますますどんな舞台になるのか分からなくなりました(笑)。
仲野:そういえば、「“今”を書くつもりだ」ともおっしゃってましたよね。先ほどの“不明瞭なものの現在地”にもつながることですが、「言葉にしてしまったら、それは過去になる。言葉にできないから“今”なんだ。今回はそこを書く」って。
勝地:うん。「コロナを書いたら、それはもう過去だよ」と言っていて。すごい言葉だよね。「渦中にいたら、全てが見えない。過ぎ去って行くから全貌が見えるんだ」って。
仲野:そうした発言一つとっても、やっぱり天才だなって思います。しかも毎回、最終的には僕らなんかの想像を軽く超えてくる戯曲を持ってこられるし。それもあって、戯曲を頂く瞬間ってすごく幸せなんです。誰よりも早く岩松さんの戯曲を読める喜びも含めて。
勝地:分かる。正座して読みたくなるよね(笑)。…ということで、どんな作品になるかは僕らも楽しみにしているところですが、絶対に素敵な舞台をお見せできるという自信がありますので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです。
PROFILE
勝地涼
●かつぢ・りょう…8月20日生まれ。東京都出身。最近の出演作にドラマ『ネメシス』、映画「アンダードッグ」「サイレント・トーキョー」、舞台「ゲルニカ」、ナレーション『ドキュメント72時間』など。
仲野太賀
●なかの・たいが…2月7日生まれ。東京都出身。最近の出演作にドラマ『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』、『#家族募集します』、『コントが始まる』など。現在公開中の映画「ONODA 一万夜を越えて」に出演している。
作品情報
M&Oplays プロデュース 「いのち知らず」
2021年10月22日(金)~11月14日(日)に本多劇場ほか、宮城、大阪、島根、山口、熊本、広島、愛知で上演
(STAFF&CAST)
作・演出:岩松了
出演:勝地涼、仲野太賀、新名基浩、岩松了、光石研
(STORY)
人里離れた山間で、ある施設の門番として住み込みで働いているロク(勝地涼)とシド(仲野太賀)。2人には街で自動車の修理工場を立ち上げるという夢があった。ある日、彼らは同じ門番として働く年嵩のモオリ(光石研)から衝撃的な話を聞かされる。彼らが守るこの施設では、死んだ人間を生き返らせる研究をしているというのだ。やがて施設からにじみ出る不穏な影に、2人は翻弄され始めていく…。
公式サイト:http://mo-plays.com/inochishirazu
photo/関根和弘 text/倉田モトキ hair&make/井草真理子(APREA) styling/上井大輔(demdem inc.)(勝地)、石井大(仲野)
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2021年10月28日(木)23:59