犬飼貴丈さんと松村沙友理さんが出演する地域密着系農業ドラマ『農家のミカタ』(テレビ東京系)が10月23日(土)後4・00から放送される。本作は群馬県高崎市を舞台に、地域創生による町おこしを志し市役所の農林課にUターン転職をした主人公・進藤優弥(犬飼)が、進藤と同い年で新たに農家に転身した新規就農者・仁田涼子(松村)と出会い、日本の農業の“リアル”を知っていく中で人間として成長していく物語。お2人に、高崎でのオールロケの感想や、作品の見どころなどを聞きました。
◆お互いの印象を教えてください。
松村:今回、初めて犬飼さんとお会いしたんですけど、役柄のイメージにすごくぴったりでした。あと、撮影の合間にお話しした時から、発する言葉が面白い方だなって思っていました。お会いする前の印象は、私はもともと乃木坂46というグループに所属していたんですけど、メンバーとドラマなどでご一緒されていることが多くて、乃木坂46と縁のある方だなって。うちの社長に気に入られているのかなって勝手に私は思っていました(笑)。
犬飼:(社長と)お会いしたこともないですよ!(笑)松村さんの印象は、何となくふわふわしている方なのかなって思っていたんですけど、本番になるとキッチリ合わせる姿勢が印象的で、尊敬しています。3日ほどご一緒したんですけど、本番の時の切り替わりと集中力の高さがすごい。乃木坂の方の中で一番すごいんじゃないのかなと思います。
松村:えー! うれしいです。
犬飼:あと、話す時に手がよくしゃべるなって思います(笑)。身振り手振りで話をしてくれるので。
◆ご自身が演じられた役の印象はいかがでしたか?
犬飼:僕が演じる進藤は、自分を大きく見せようと張り切って空回ってしまうキャラクターなんです。でも新たな環境にいく時に少しでも良く見せたいと思うことって誰しもが共感できることかなと思うんです。それを凝縮して前面に押し出したキャラクターだなぁと感じました。
松村:仁田の第一印象は、ツンデレなキャラクターだなと思いました。私は、二次元のアニメや漫画が昔からすごく大好きなんですけど、ちょうど私が高校生くらいの時にツンデレキャラがすごくはやっていて、そのイメージが浮かびました。具体的には、『とらドラ!』のヒロイン・逢坂大河のイメージがすごく強かったので、そういう感じかなと勝手に思っていたんですけど、本読みの時に下田(彦太)監督から仁田がどういう人物なのか設定がすごく細かく書かれた紙をもらって。それを読んだら、ツンデレというだけじゃなくて、実は一つの信念がちゃんとあって、それに突き進んでいるすごく真面目な女の子というイメージに掘り下げられました。ただ性格がキツいわけではなくて、仁田の人生の中でこういうふうに生きていくしかなかったのかなって思うようになりました。
◆群馬県高崎市での43日間のオールロケはいかがでしたか?
犬飼:お弁当がおいしかったです。地元の野菜を使って作られているのかなと思うんですけど、お弁当が一つ一つおいしくて。それが結構タイトなスケジュールでの撮影の励みになっていたなと思います。
松村:私は、高崎市の広さにびっくりしました。高崎駅の近くはお店がたくさんあって、にぎやか人もたくさんいるような街だったんですけど、車で1時間くらい移動すると周りの風景がガラリと変わるんです。一面が山だったり、畑が広がっていたり。空気も違いましたし、1つの市の中でもいろんな要素があるんだなぁというのが面白かったです。
◆台本を読ませていただいて、進藤は農林課で幼虫の駆除をします。実際に撮影されていかがでしたか?
犬飼:僕、虫自体少し苦手だったので本当に嫌な感じの素の反応に近いものが出たんじゃないかなと思います。でも、そういったことも、農林課が受け持ってやっているということを知ってもらえればいいなという気持ちでした。