本日10月22日(金)に、神尾楓珠さん主演ドラマ『顔だけ先生』(東海テレビ・フジテレビ系)の主題歌「風来」をリリースした崎山蒼志さん。本作はいきものがかりの水野良樹さんとの共作曲で、崎山さんの新たな一面が感じられる曲。インタビューでは今作の制作背景やデビュー当時のお話もお伺いしました。
◆「風来」はドラマ『顔だけ先生』の主題歌であり、いきものがかりの水野良樹さんとの初共作としても大きな話題となっています。どのように作られていったのか教えていただけますか?
お話を頂いてから、まずドラマの概要が書かれた資料を読んでイメージを膨らませていきました。それから神尾楓珠さん演じる遠藤先生に向けた他の登場人物たちの視点で、彼のキャラクターや感じた思いを歌詞に書いていって。遠藤先生はある種、わがままにも思えるんですが、彼の言葉や行動でいろんな人の考えが変わっていく、風の流れのような人だなと思い、「風来」というタイトルを付けました。
◆風の流れといっても、そよ風など穏やかな風ではないですよね。
「突風」ですね(笑)。でも、本人は無意識という。遠藤先生のように無意識のうちにどんどん周りを巻き込んで、さらにその人たちの意識さえも変えてしまうのはすごいなぁと思います。魅力的ですよね。
◆キャラクター的には異なりますが、そういう意味では、崎山さんも近いものがあるのではないでしょうか?
どうなんでしょう…。でも、これからいい意味で、自分の音楽で人を巻き込んでいったり、聴いてくれた人に何かしら影響を与えられたらいいなと思っています。
◆ちなみに水野さんとはどのように制作していったんですか?
最初に僕がキーワード的なものを書いていって、それを水野さんにお送りして。水野さんがメロディーに当てはめてくださった後、あらためて細かい部分についてやりとりをして完成しました。
◆水野さんが作られたメロディーを聴いた時の率直な感想は?
ものすごいキャッチーで、ものすごく普遍性があるんだけど、和音の展開に独特のフックがあって。水野さんらしさが溢れていて好きだなと思いました。
◆いきものがかりの番組に出演されたり、水野さんのプロジェクトである「広場」に歌唱参加されたりと、以前から交流があったと思いますが、今作を共作してあらためて感じたことはありますか?
幼いころから水野さんの楽曲を聴いたり、僕自身も学校で合唱曲として歌ったりしてきたので、その方がどんな風に曲を作られるのか興味がありましたし、水野さんの音楽への向き合い方をいろんな視点から見られることが楽しみだったんです。今回ご一緒させていただいたことで、水野さんの楽曲はとても深いところまで考えて作られているんだということを知り、1つのやり方としてとても勉強になりました。尊敬できる部分がたくさんありました。
◆共作する中で印象的だったことはありましたか?
前から水野さんと曲作りをしてみたいと思っていて、今回こちらからお声掛けさせていただいたんですけど、水野さんが終始引っ張ってくださって頼もしかったです。「多くの人に聴いてもらうのは大変なことなんだよ」とか、「曲が“強い”ということに意味があるんだよ」などというような印象的な言葉もたくさん言ってくださって、アーティストとしてはもちろんですが、人としても学ぶことが多かったです。