安本彩花インタビュー「“ありのままの私”という言葉がぴったり」なメモリアル写真集

特集・インタビュー
2021年10月26日

安本彩花『彩aya』インタビュー

◆ステージ復帰や写真集の制作など、復帰に向ける気持ちが闘病中の支えになっていた部分もあったんですね。

治療中は復帰後の自分を想像することが一番楽しみだったし、それがすごく糧になっていました。自分が戻りたいと思える場所や、やりたいと思えることがあったことは、本当に心の支えでしたね。そういう場所や待っていてくれる人がいて、本当に良かったなと思います。

◆写真集では、そうした想いがロングインタビューの中で語られています。あらためてご自身の言葉で振り返ったことで、何か得た物はありますか?

闘病期間って、私にとってはすごく長かったようで、今思うとあっという間だったなっていう感覚もあるんです。本当に必死だったから。だから今回のインタビューで、「当時はこう思ってたけど、今はちょっと変わってきたな」って自分の変化に気づいたり、考えを整理することができました。それがすごく良かったし、きっと今後の私にも繋がっていくので、あの振り返りにはすごく意味があったなって思います。

安本彩花『彩aya』インタビュー

◆完成した写真集を見て、ご自身では今、どんな感想を抱いていますか?

ここまで納得いく物が作れるとは思っていなかったので、すごくうれしいです。そして、今回こうして私のまっすぐな気持ちをそのまま形にできたのは、支えてくださった方々のお陰なので、とても感謝しています。私が迷った時はいつも、「彩ちゃんの作品だから、彩ちゃんがやりたいことをやればいいよ。自分が思うほうを選択したらいいんだよ」って、私の気持ちを尊重してサポートしてくださって。その結果、“ありのままの私”という言葉がぴったりな作品になったのが、すごくうれしくて。自分の経験をこうした形で残せたことは私にとって財産だし、5年後、10年後の私がこの写真集を見てどんなふうに感じるのかも、今からすごく楽しみです。

◆では、セルフプロデュースで完成した写真集『彩 aya』に点数を付けるなら?

正直、200点だと思ってます!(笑) 今回は、本当にいろいろなパズルがガチっとハマったような感覚が、自分の中にあるんです。自分がやりたいことと周りが求めてることのズレって結構あるし、あって当然だと思うけれど、今回は全てが合致して、私が入れたいことを100%詰め込むことができた自信作ですね!

安本彩花『彩aya』インタビュー
©︎SDP

◆安本さんの“ありのままの姿”は、きっとたくさんの人の心に響くと思います。

私のファンの方はもちろんなんですけど、例えば、今辛かったり、苦しかったりする方の元にも届いたらうれしいなって思ってます。私自身、一番辛い時に見たSNSの写真から勇気や刺激を受けて、「いつか自分にも同じようなことができるんじゃないか?」っていう思いから、この写真集を作った経緯もあるので。だから、今の自分に自信が持てなくて前に進めてない人たちにその気持ちが伝わったらうれしいし、いつか勇気や自信がたくさんの人に届いたらいいなって思います。

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