◆レコーディングはいかがでしたか?
思うままに歌いました。頭で考えずにその場で生まれるもの、パッションを大事にしましたね。
◆テレビバージョンでは聞けない、フル尺だからこそのお気に入りポイントは?
歌頭はソリッドな形で切り込んでいるのですが、その後、ジェットコースターのように山あり谷ありで、一気に引き込まれていくのがポイントです。2番終わりのギターソロはめちゃくちゃかっこ良くて、自分の限界を突破できそうなエネルギーに溢れているパートなので、そこからの大サビへの流れがすごく好きです。
◆歌詞の最後に「Over soul」というワードが入っていますね。
最後の3音を聞いて、ここに入るのは「Over soul」しかないなと思って(笑)。『SHAMAN KING』という作品で欠かせないワードですし、2000年版の最初の主題歌が「Over Soul」ということもあり、そのリスペクトを込めて、書かせていただきました。
◆「Get up! Shout!」というタイトルには、どんな意味が込められているんですか?
今は、叫びたくても叫べないというフラストレーションが溜まっている状況が続いているので、早くみんなで叫び合いたい! という思いを込めて付けました。作品の中でも、それぞれが果たしたい目的や抱えている思いを爆発させて戦いを繰り広げているので、その姿にシンクロすると思いました。
◆カップリングには、玉村たまおのキャラクターソング「花、星、空」のリアレンジセルフカバーも収録されますね。
20年ぶりのアニメ化、そして今回初めて主題歌を担当させていただくということで、このタイミングにぜひ! と。以前から、この曲をセルフカバーしてほしいというリクエストをたくさん頂いていたので、ついに実現できてうれしかったです。
◆久しぶりに歌った感想は?
楽しかったです! 実は4テイクしか録っていないんですよ。以前レコーディングをした時のことは今でも鮮明に覚えていますし、イベントやライブで歌っていたこともあって、体に染み込んでいるんだと思います。自然にスイッチが入って、かわいくとか若々しくとか一切考えず、この曲に出会ったばかりの初々しい水樹奈々として歌えました(笑)。もちろん、今回はたまおではなく私自身として歌っているので、この20年の経験や思いが乗っている部分もあると思います。
◆アレンジもあってか、すごく前向きな歌声に聞こえました。
それは藤間仁さんの、ノスタルジックさと現在を融合させる、華やかなアレンジのおかげです。思いが届かないもどかしさや切なさよりも、あなたに出会えてうれしいという喜び、例えかなわない恋でも、こんな気持ち経験できて私はとても幸せですという、前向きな解釈になりました。