テレビ東京系で放送中のマネージャーと人気俳優による禁断のラブコメドラマ『つまり好きって言いたいんだけど、』(毎週(水)深0・30)で藤代瀬那役を演じている櫻井海音さんにインタビュー。オファーがきたときの心境や、理想のタイプなどを聞きました。
◆オファーがきたときの心境をお願いします。
ものすごくうれしかったです。自分に主演の大原(櫻子)さんの相手役が務まるのかという不安はありましたが、台本や原作を読み込んでいくうちに、早く演じたい! 早く撮影に臨みたい! という気持ちになりましたし、今までにない高揚感みたいなものがありました。撮影が始まっても大原さんとの掛け合いなどでいろいろと吸収させてもらっています。演じていてすごく楽しいですし、やりがいを感じています。
◆撮影初日はどんな気持ちで臨まれましたか?
あんまり緊張しなかったですね。それよりも先に、現場の空気感づくりとして演者さんやスタッフさんとたくさんコミュニケーションを取れるかを最初から大切にしようと思っていました。やっぱり自分がいて楽しいって思えるような現場じゃないとどんどんつらくなってくると思いますし、ラブコメディなので面白いものを作っていくっていう意味では、現場の明るい雰囲気みたいなものを早く作ろうと思いました。
◆そうなると、今では現場の雰囲気は明るい雰囲気でしょうか?
そうですね、本当に明るいです(笑)。こんだけ明るくていいのかな? というぐらい明るいです。
◆千歳役の大原櫻子さんとは音楽活動と俳優業の両立や高校が一緒など共通点がありますが、現場ではどんなお話をされていますか?
本当に、びっくりするぐらい話せば話すほど共通点が多いんです。もう今度リストアップしようかって話をするくらい(笑)。それこそ、母校が一緒だったり、音楽をやっていたりもそうですし、名前に「櫻」って漢字が入っているとか。あと、好きなものと嫌いなものが一緒なんです。例えば食べ物だと、お互い焼き肉が好きで、がんもどきが嫌いだったり(笑)。あと、お互い元々住んでいた場所が近くて、同じ銭湯に通っていたという話もして、お互いサウナが好きっていうのも共通点でした。さらには、僕の母親とらこちゃん(大原)のお父さんの誕生日が一緒だったり…。もう共通点がありすぎて、お互いに「怖!」って言いながら話してます(笑)。
◆すごいですね! 大原さんの第一印象はいかがでしたか?
ものすごく丁寧な方だなと思いました。僕は現場で多分最年少なんですけど、最初にお話しした時に全部敬語で話してくれましたし、「海音さん」ってさん付けで呼んでいただいたんです。大体、最初でも年下の方には呼び捨てだったり、くん付けのことが多いと思うんですけど、「海音さん」って呼んでもらったのがすごく印象に残っていて、丁寧で優しい方なんだなという第一印象でしたね。
◆今では「海音さん」から呼び方は変わりましたか?
今は、“海ちゃん”と“らこちゃん”って呼び合ってます(笑)。ドラマの撮影が始まって、わりと最初の方、2日目くらいから結構打ち解けてきて、いつまでも大原さん・海音さんだと…みたいな感じになったので、らこちゃんから「普段は何て呼ばれるの?」って聞いてくださって「呼び捨てで海音か、くん付けですね」と答えたら、「他のつけたいね」って言ってくださって、海ちゃんになりました(笑)。僕、初めて海ちゃんって呼ばれるんです。それで、「大原さんは何て呼ばれていますか?」と聞いたら、「さくちゃんか、らこちゃん」って仰ったので「らこちゃんってなんですか!?」って聞いたら、「さくらこのらこから取ってる」って聞いて、「それ面白い!」となって、海ちゃんとらこちゃんになりました。
◆演じる藤代瀬那の印象は?
瀬那は過去にいろいろなことを抱えているんです。表の顔や裏の顔、千歳に対する顔、そして俳優の顔…と相手によって接し方が違ったり。でもそれが徐々に、千歳にだけは本当の自分みたいなものを出していけるようになっていく。その流れを見ると、すごくピュアな人だなと思いました。世渡り上手なんだけど、内面はすごくピュアでかわいいなという印象を持っています。
◆多面性のある瀬那を演じる上で気をつけていることは?
相手によって接し方や言葉のニュアンスだったり、話し方を変えるのは意識しています。千歳に出会ってから、お芝居自体も成長していったり、千歳に対しての態度も変わっていくのが分かるように、今はいろいろな面が入り乱れているように見えればと。すごく難しい役どころですが、やりがいがある役なので楽しんでやらせてもらっています。
◆瀬那の多面性を演じ分けるのが難しいというお話を先ほどされていましたが、逆に演じやすかった部分などはありますか?
瀬那がバラエティ番組に出て食レポをするシーンが最初の方にあるんですけど、そこはすごくやりやすかったというか、わりと素の僕に近いお芝居だったかなと思います(笑)。僕も食レポをやる機会があるんですけど、その経験がすごく生かせたかなと感じています。
◆ブレーク直前の注目人気俳優の役どころですが、櫻井さんもこれから期待される俳優のお一人だと思います。役作りの中で、共感される部分や、さらに刺激を受けるポイントなどはありましたか?
作品はラブコメなので、瀬那とちーちゃん(千歳)の恋愛模様を描いていくのはもちろんなんですけど、芸能界のいろはというか「俳優とは? 芸能界とは」みたいなところもいろいろと表現されているので、そこがすごく面白いなと思っているんです。自分が若手俳優という瀬那と同じ立場にいる身としては、やっぱり割り切ってやらなきゃいけない部分とか、仕事としての面を持たなきゃいけないことがあるという部分に共感していますし、ある意味大人にならなきゃいけない部分みたいなところはすごく考えさせられました。
◆ラブコメというジャンルに対する印象を教えてください。
このお話を頂くまでは、そもそも少女漫画も読んだことがなかったですし、ラブコメもほとんど見たことがなかったんですけど、原作を読ませていただいて、こんなに少女漫画とかラブコメといわれる“キュンキュンするもの”って面白いんだ! という発見がありました。なんで今まで見てこなかったんだろう…? ってすごく後悔しました。でも、やっぱり学生の頃は思春期なので、男が見てると恥ずかしい…とか思っちゃってましたね。大人になって、恥ずかしいとかもなく見させていただいたらすごく面白かったです。また、役作りをする一環でいろんなラブコメドラマを見させていただいて、それもすごく面白かったので、もっと早く見ておけばよかったなと思いました。
◆いろいろなラブコメ作品を見られたとのことですが、この役者さんのきゅんとさせ方すごいな! みたいに参考にした役者さんはいますか?
『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』の横浜流星さんのラストシーンが好きでした。ラストで、高台みたいな所に上って、メガホンを使って叫んでいるシーンだったんですけど、実際に主役2人の恋が実ったわけではないですけど、男としてすごく格好いいなと思いましたし、女性に対する詰め寄り方みたいなところは流星さんの芝居を見て学ばせていただきました。
◆じゃあ、これからもラブコメはチャレンジしていきたいジャンルですかね?
そうですね、ぜひ! やらせていただけるなら!
◆櫻井さん自身はどのような女性がタイプですか?
僕に興味がない女性ですね。僕は、興味を持たれちゃうとわりと冷めちゃうタイプなので、僕のことは興味ないくらいの人が良いです。こういう仕事をしているので、テレビに出たりしても何にも見ないような人。でも、僕に興味ない感じなのに甘えるところは甘える人が理想です。ツンデレというか、猫みたいな感じの人が良いですね。
◆千歳の「うそが大っ嫌い」のように、ここは譲れない! というこだわりはありますか?
大人になってくるとどんどんいろんなものを捨てなきゃいけなくなってきて…プライドだったり、好きなことだったり、やりたくないこともやらなきゃだったり。結構いろいろ捨ててきてはいるので。譲れないものはもうなくなっちゃったかもしれないです(笑)。
◆最後に見どころをお願いします。
千歳と瀬那がお互い嫉妬してるんだけど、どちらも本音を言えなくて…みたいな描写がすごく好きなので、そこは見てほしいです。瀬那の素直になれないところが少しずつ千歳にも伝染しているみたいで、すごくかわいいんです。それがタイトルの『つまり好きって言いたいんだけど、』からも伝わる“焦れキュン”にもつながっていて。あとは恋愛、ラブコメ要素以外にも芸能界や俳優、マネージャー業って? みたいな結構際どいところを突いているドラマなので、そういうところも楽しみながら見ていただければと思います。
PROFILE
櫻井海音
●さくらい・かいと…2001年4月13日生まれ。東京都出身。O型。最近の出演作に『ナイト・ドクター』など。「王様のブランチ」(TBS系)にレギュラー出演中。
番組情報
ドラマParavi『つまり好きって言いたいんだけど、』
テレビ東京系
毎週水曜 深0・30~1・00
●動画配信サービス「Paravi」で毎週水曜日の後9時より毎話独占先行配信中
<STAFF&CAST>
原作:円城寺マキ「つまり好きって言いたいんだけど、」(小学館 プチコミックフラワーコミックスα刊)
脚本:梅田みか
監督:棚澤孝義、古林淳太郎
チーフプロデューサー:山鹿達也
プロデューサー:川村庄子、宮武由衣、大高さえ子
出演:大原櫻子、櫻井海音、森田望智、松井愛莉、東啓介・宮尾俊太郎・石川瑠華、佐藤江梨子、西村まさ彦 ほか
<第4回(10月27日放送)STORY>
一線を越えてしまったことを悔やむ千歳(大原)に、“同居もマネージャーも続けること”を条件に口外しない約束をする瀬那(櫻井)。負い目を感じながらも同居を続ける千歳だが、なんと事務所の看板若手女優・あゆみ(松井)が突然の訪問!? 慌ててクローゼットに隠れた千歳が見たものは…! そんな瀬那は、あゆみといよいよスクープされてしまう!
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/tsumarisuki
公式Twitter:@tx_tsumarisuki
公式Instagram:@tx_tsumarisuki
●text/浅野明菜 hair&make/高草木剛(VANITES) stylist/藤井晶子
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