津田健次郎インタビュー「ぜひ1話も逃さずに見ていただきたい」『最愛』

特集・インタビュー
2021年10月28日

『最愛』津田健次郎インタビュー

◆津田さんが思う塚原監督の演出の魅力は何でしょうか?

現場でとても柔らかく演出されてらっしゃるんです。もちろん緊張感を出す時はビシッと出されるんですが、基本的には丁寧に柔らかく、「こういう感じの空気感とか、ダイアログが作れるといいなと思ってるんですけど、どうですかね」とアプローチをしてくださいます。こちらのイメージしてきたものをまずは一回受け入れて、その中で違ったら違う、オッケーならオッケーと、とても大事にしてくださるので、本当にありがたいなと思っています。

◆塚原監督から言われた言葉で印象に残っていることはありますか?

実は、監督から直筆のお手紙を頂いたんです。その中で“見てくださる皆さんの金曜日の夜一時間がすてきなものになるように私たちは頑張っていきたいと思います”という言葉が書いてあって、「視聴者の皆さんの時間をすごく大事にしていらっしゃっるんだな」と作品に対する思いに感動しました。それから公式Twitterの中にも、塚原監督からもらった言葉と同じような言葉が出てくるんですよ。それはきっとこの作品作りに参加する皆さんの共通意識なんだなと思いましたし、そういったスタッフの方々と一緒にお仕事できる現場は、とても誇らしいなと思います。この『最愛』は、放送までに2~3年かかって立ち上げられているということで、その直筆のお手紙に込められた思いを目の当たりにしてしまったら、僕もできることの全てを一緒に、作れたらなと思いながら参加させていただいていますね。

◆すてきな現場ですね。

すごくいい雰囲気の現場ですね。僕は少し遅れての参加で「遅れて参加だな、緊張するな」と思いながら現場へ行ったんですが、本当に皆さん優しく接してくださって。スタッフの皆さん1人ひとりが、時に緊張感持って、時に冗談などを交わし合いながらとても楽しそうにドラマを作っていらっしゃるのを見て、「ああ、とてもいい現場だな」というのが現場入った第一印象だったので、「こういう現場はきっといい作品が生まれるぞ」と思いましたね。

『最愛』津田健次郎インタビュー

◆今回オリジナル脚本ということで、最後までどういう結末になるか分かりません。津田さんは最後までどんな演技をしていきたいですか?

僕も最後がどうなるか知らないので、どうなるんだろうと思っています。そういう意味では視聴者の皆さんと同じで、この物語を楽しみつつ、同じ目線で「ああ、なるほど」みたいな瞬間があります。そこは楽しみの1つでもありますし、自分のお芝居に関しては、先を知らない分、僕の立ち位置とかやってることはあっているのか、塚原監督たちのジャッジに委ねて、やっていきたいと思っています。

◆第3話の見どころをお願いいたします。

一番注目していただきたいのは、物語の展開ですね。「この人、こんな人だったの…!」というのが、第3話に限らず、今後もある物語だと思いますので、僕としても台本読んでいて特に「おー! マジか」ってなる瞬間でもあります。第3話も展開していきますから楽しみにしていてください。そして、1話を逃すと物語が分からなくなる可能性があるので、ぜひ1話も逃さずに見ていただきたいです。最近はTVerやParaviという見逃し配信ツールもあるので、見逃したり、展開が早すぎてついていけなかったという方も、そういったもので見ていただいて、3話に備えていただきたいです!

PROFILE

『最愛』津田健次郎インタビュー
津田健次郎
●つだ・けんじろう…6月11日生まれ。大阪府出身。数多くのアニメや洋画の吹替、ナレーターといった声優業、舞台や映像の俳優業を中心に、映像監督や作品プロデュースなど多方面で活躍。『新・情報7daysニュースキャスター』のナレーションも務めている。

番組情報

金曜ドラマ『最愛』
TBS系
毎週金曜 後10・00~10・54

<第3話(10月29日放送)あらすじ>
大輝(松下洸平)から「友達として話をしたい」と言われた梨央(吉高由里子)は、近所のなじみの鉄板焼き店へ。ぎこちないながらも昔のような空気が2人の間に流れ、梨央は事件当夜に昭(酒向芳)に会ったことや、遺留品のお守りに見覚えがあることを打ち明ける。
署に戻った大輝は、梨央の足取りを付近の防犯カメラで確認。彼女の話に矛盾はなく、相棒の桑田(佐久間由衣)も梨央は犯人ではないと感じるが、同時にどこか煮え切らない大輝の態度がひっかかる。
そんな折、「真田ウェルネス」に一通の脅迫メールが届く。後藤(及川光博)は中止を進言するが、新薬開発をなんとしても成功させたい梨央は「中止はしない」と断言。説明会がアナリストやメディアに評価されて新薬が承認されれば、自分の前から突然姿を消した弟の優が戻ってきてくれるかもしれないという思いもあった。物々しい警備体制のなか、事業説明会が始まる…。

©TBS

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