STU48・沖 侑果インタビュー「これからの未来に向けて自分たちも応援されているのかな」

特集・インタビュー
2021年10月29日

「瀬戸内」エリアを本拠地とし、「1つの海、7つの県」を中心に活動するAKB48グループ初の広域アイドルグループ・STU48が、7thシングル『ヘタレたちよ』を10月20日にリリースした。それを記念して、TV LIFE webで「STU48 沖 侑果の瀬戸内女子図鑑」を連載中の沖 侑果さんが、インタビューにソロで初登場! 連載の裏話や「STU48 瀬戸内PR部隊」メンバーとしての活動について、そしてもちろん今回の新曲に対する想いまで、たっぷりとお話をお聞きしました。

◆TV LIFE webで現在「STU48 沖 侑果の瀬戸内女子図鑑」を連載中の沖さんですが、最初に決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

元々やりたいと言っていたことだったので、すごくうれしかったです。自分が「瀬戸内PR部隊」に選ばれた時の公約として、「瀬戸内」と「瀬戸内の女の子」を紹介することを掲げていて。その念願がかないました。

◆まさにその公約を拝見して、オファーさせていただきました(笑)。

わ〜、うれしい! ありがとうございます。

◆文章を書くことは元々好きだったんですか?

私は小学生くらいから、ずっとブログをやっていて。中学・高校とずっとブログを書き続けてきたこともあって、わりと好きですね。

◆ちなみに、そのブログにはどんなことを?

本当にいろんなことを書いていました。小説を書いたり、自分の日常を書きつづったり…それは結構、黒歴史ですけど(笑)。

◆(笑)。当時からすでにアイドルになりたいと思っていたのでしょうか?

いや、それはまだ思っていなくて、逆にアイドルを紹介するホームページを作ったりしていました。ももいろクローバーZさんが好きだったので、紹介する文章をそこに書いたりしていて。

◆“かわいい女の子を紹介したい”という気持ちは、昔からあったんですね。記念すべき連載第1回はSTU48キャプテンの今村美月さんでしたが、選んだ理由は?

第1回の時はちょうど私が舞台の仕事で東京にいたので、メンバーがあまり周りにいなくて…。その時近くにいたみちゅ(今村)さんにもみじまんじゅうを渡して、食べてもらいました(笑)。かわいい顔が撮れたので良かったです。

◆そんな裏話が(笑)。これまで連載してきた中で、苦労したことは何かありますか?

瀬戸内名産のものは自分で全部買いに行っているんですけど、スケジュール的に行けない時もあって。お仕事へ行くついでに、駅で買ったりしていたんです。でもコロナ禍で瀬戸内7県にあまり行けなくなっちゃって、(名産品を)調達できないのがちょっと大変ですね。

◆今の状況だと、あまり出かけられないですからね。連載をする中で、何か工夫をしていることは?

自分が“萌え〜!”となったメンバーの仕草を、なるべく伝わりやすいように書いています(笑)。やっぱり食べる姿はかわいいなと思いますね。写真に関しても、ちゃんとかわいく撮れるように注意していて。メンバー本人にも、ちゃんと「どれが良いですか?」と聞くようにしています。

◆今後、連載でやってみたいことはありますか?

最近は食べ物縛りになってきているので、ちょっと軌道修正していこうかなと思っています。今後は食べ物だけじゃなくて、どこかのスポットに行って景色を見たりもしたいですね。

◆実際に行ってみたい場所も浮かんでいる?

お遍路参りをしたいです!

◆それ、1日じゃ終わらないですよ(笑)。でもお遍路参りの衣装を着て、撮影したらかわいいかもしれないですね。

きっとかわいいですよね。あとは、ロケ企画とかもしてみたいです。

「“もっともっと瀬戸内7県のことを知りたいな”と思うように」

◆連載開始のきっかけにもなった「瀬戸内PR部隊」に選ばれた時の心境は、いかがでしたか?

STU48内では初めて投票で決まるものだったので、そこで自分が3位に選んで頂けたことにびっくりしました。ファンの方がめちゃくちゃ頑張ってくださって、私を応援するためのサイトを作ってくださったり、SNSでも活発に動いてくださったりして。その熱量がすごすぎて、もう感謝しかなかったですね。グループ内の活動では、今までで一番うれしかったです。

◆「瀬戸内PR部隊」の活動から得たものも大きいのでは?

「瀬戸内PR部隊」としての定期公演をさせていただいている中で、一緒に出演する他のグループアイドルさんのライブも観させてもらって。それまでは他のアイドルさんのライブを生で観る機会があまりなかったので、すごく勉強になりました。自分自身もライブをしていて楽しかったし、刺激をいただきましたね。

◆元々、個人でライブを観に行ったりはしていなかった?

私は根っからの在宅ファンで…。初めて現場に行ったのが、STU48のライブなんですよ。STU48以外のアイドルのライブを生で見たことはなかったので、そういう意味でも貴重な経験ができています。

◆そんな方にいろんな場所に行っていただく連載をお願いしているのは、ちょっと申し訳ないですね(笑)。

でもこの連載のおかげで、家にずっと引きこもらずに済んだので良かったです(笑)。

◆「瀬戸内PR部隊」の活動もいろんな場所に行くきっかけになったのでは?

そうですね。それに“もっともっと瀬戸内7県のことを知りたいな”と思うようになりました。他の県はもちろん、自分の出身県(※岡山県)についても元々はあまり知らなくて。STU48に入ってから、岡山のことについても詳しくなりましたね。

◆今回のシングル表題曲「ヘタレたちよ」のMVも、岡山県の人工島で撮影されたそうですが。

“KUJIRA JIMA(くじら島)”というところで撮りました。私は知らなかったんですけど、調べてみたらグランピングで有名な場所みたいで。ファンの方たちは、結構知っていました。

◆そもそも沖さんは自発的にグランピングをやるタイプではないですよね…(笑)。

私はたぶん…後にも先にもこの1回だけだと思います(笑)。映像越しに見ているだけで良いですね。

◆撮影自体は楽しかった?

本当に楽しかったです。虫とかもめちゃくちゃいたんですけど、最終的にはみんな慣れて、手で払えるくらいになっていて。環境に適応できました(笑)。

「頑張っている人をさらに応援する曲になっています」

(C)STU48/KING RECORDS

◆そんなエピソードもありつつ(笑)、MVではAKB48との兼任解除前に最後の参加となった岡田奈々さんに、瀧野由美子さんが手紙を読むシーンもあったりと感動的な内容でしたが。

ゆみりん(瀧野由美子)さんが奈々さんに手紙を書いたんですけど、そのことを他のメンバーにも秘密にしていたんですよ。MVの撮影当日に手紙を書いていて、休憩中に「今日って何月何日?」と聞かれたんです。そこから手紙を書く時の作法みたいなものをいろいろと聞かれたんですけど、「奈々さんに手紙を書くんですか?」と聞いたら、まるで“嘘なんてついていないよ”みたいな顔で「ううん、書かないよ」って言われて(笑)。

◆(笑)。

自分はそういうことも知っていたから、(MV中で手紙を読む場面でも)「あ、きたきた!」という感じで(笑)。でも曲に絡めた言葉も手紙の中にいろいろと出てきて、内容はすごく感動しましたね。奈々さんも「えっ、いつ書いたの?」みたいな反応をされていて、本当にびっくりしていました。

(C)STU48/KING RECORDS

◆今回のMVでは、沖さんの表情も印象的でした。何か飲み物を飲んだ後に、顔をしかめるシーンも映されていましたね。

あれは炎天下でホットコーヒーを飲んだんですけど、すごく苦かったんですよ。私と2期生の小島愛子ちゃんがコーヒーを挽いたんです。愛子ちゃんのほうは市販のものと同じくらい細かい粉になっていたのに、私のほうは豆の繊維が残っているくらい粗くて…。でも時間がなかったのでそれで作ったものを飲んだら、すごく苦かったです(笑)。でも大人の味でした。

◆コーヒー自体は好きなんですか?

コーヒーはあまり得意じゃないです。まだちょっと子ども舌なんです(笑)。

◆バーベキューの場面でも、鼻にシワを寄せる仕草がありましたが。

あのシーンでは何か指示されたわけではなく、「カメラが動きまわるので、近くに来たらリアクションしてください」とだけ言われていて。「何撮ってんだよ?」みたいな顔をしたら、それが使われていました(笑)。

(C)STU48/KING RECORDS

◆あれはそういう表情だったんだ(笑)。「ヘタレたちよ」はとてもインパクトのあるタイトルですが、最初に聞いた時の印象は?

先に曲を聴いていたんですけど、タイトルを知った時は自分たちも「えっ、『ヘタレたちよ』!?」みたいな感じでした。でもこんなにライブ映えする表題曲って、今まではあまりなくて。カップリング曲ではあったんですけど、表題曲では珍しいなと思いました。曲中にセリフがあるのも珍しくて、私は好きですね。

◆タイトルから受けるイメージと違って、曲調が明るいのも面白いですよね。

(タイトルだけだと)ちょっとバカにしている感じなのかなと思われるかもしれないんですけど、実際の中身はそんなことはなくて。頑張っている人をさらに応援する曲になっています。

「“奈々さんの声で聴きたいな”と思っています」

(C)STU48/KING RECORDS

◆「ヘタレたちよ」の歌詞は、ポジティブな内容ですよね。ちなみに沖さん自身の中にも“ヘタレ”な部分はありますか?

もう“ヘタレ代表”みたいな感じですね(笑)。

◆(笑)。自分のどのあたりがヘタレだと?

それは…社会に適していないところが(笑)。すごく“生きづらいな”と思っています。頑張れる時は愛想よく振る舞えるんですけど、頑張れない時は本当にパコッと(自分の殻に閉じこもる感じに)なっちゃって…。学生時代とかはすぐに携帯のLINEを消すことを繰り返したりして、“誰とも連絡を取らない…!”みたいな感じになっていましたね。でも今はもうちょっと大人になりました(笑)。

◆沖さん自身も元々は内にこもるタイプだったところから、この曲の歌詞にある“10秒だけやってみるか”的な気持ちで一念発起して、STU48に参加したわけですよね。

本当にそのあたりの歌詞は(胸に)刺さりましたね。自分に重なる部分もところどころあったし、そうじゃない部分でも刺さる言葉はたくさんありました。

◆Type Aのカップリング曲「後悔なんかあるわけない」もすごくポジティブな曲だなと思いました。

これはSTU48のメンバー全員が参加した曲なんですけど、私は“奈々さんっぽいな”と感じていて。ずっとSTU48で頑張ってきてくださった奈々さんに向けたいなと思っている曲です。

(C)STU48/KING RECORDS

◆確かにそういう内容にも聞こえますね。

このタイミングでのリリースだし、「後悔なんかあるわけない」という歌詞の内容も含めて、私は“奈々さんの声で聴きたいな”と思っています。

◆Type Bのカップリング曲「夢をガラス瓶の中に」は、沖さんのお気に入りだそうですが。

(自身も所属の)「勝手に!四国観光大使」のメンバーによる曲なんですけど、テンポが良くて大好きです。このユニットではゆっくりとしたバラード曲がこれまでは多かったので、海を連想させる曲でバラード以外の曲調というのが珍しくて。海賊気分というか、シンドバッドのような気持ちで歌いました。歌詞も前向きですし、曲もアップテンポなので早くライブで披露したいですね。

◆歌っていてテンションが上がる感じでしょうか?

めちゃくちゃ上がりますね。曲が届いた翌日にはレコーディングくらいの感じだったんですけど、この曲は好きすぎて、すぐ歌えるようになって。思いっきりお腹から声を出して、笑顔で歌いました。しかも初めて2期生と歌声が混ざっているので、新しいユニットを見せられるかなと思います。

「ここがSTU48にとって1つの“区切り”だと思う」

(C)STU48/KING RECORDS

◆今回は岡田奈々さんの兼任解除もありつつ、2期研究生の昇格もあって、また新しい一歩を踏み出していくタイミングでもあるのかなと思います。

そうですね。今までは2期生は研究生だったんですけど、正規メンバーになって。私自身が正規メンバーになった時は、それまでは研究生だったから許されていた部分が許されないと感じるようになって、責任感みたいなものが生まれたんです。だから2期生にとっても、ステップアップのきっかけになるんじゃないかなと思っています。

◆本作はポジティブな内容がメインなこともあり、STU48の「これから」が見える作品にもなっているのかなと。

これまではSTU48の世界観もあって、あまり明るすぎない曲が多くて。自分はそういう曲もすごく大好きなんですけど、奈々さんの兼任解除前の最後の作品となった今作が全部明るい曲なのは、これからの未来に向けて自分たちも応援されているのかなと感じました。

◆自分の中でも前向きな気持ちになれている?

なりましたね。ここがSTU48にとって1つの“区切り”だとは思うので、この曲からまた頑張りたいなって思いました。

◆それでは最後に、今後への意気込みをお願いいたします。

私もSTU48に入って4年目になるので、今は先輩と後輩に挟まれた中間の世代なんですけど(笑)、先輩には甘え、後輩には背中を見せつつ、グループのためになれるようなことをしていきたいですね。「入口になりたい」とずっと思っているので、アイドルに興味がないような人も含めていろんな人たちを引っ張ってこられるような存在になれるように、これからも頑張ります!

PROFILE

STU48
●えすてぃーゆー ふぉーてぃえいと…国内6番目のAKB48姉妹グループとして2017年3月に誕生。「瀬戸内」エリアを本拠地とし、「1つの海、7つの県」を中心に活動するAKB48グループ初の広域アイドルグループ。瀬戸内(SeToUchi)の頭文字からSTU48(エスティーユー フォーティエイト)と命名される。瀬戸内海を主とした船上劇場というスタイルで、歌とダンス・トークから構成される公演を各港で展開中。

沖 侑果
●おき・ゆうか…1999年12月1日生まれ。岡山県出身。ニックネームは沖ちゃん。趣味は文章を書くこと。

リリース情報

■STU48 7th Single『ヘタレたちよ』
2021年10月20日(水)発売

初回限定盤 <Type A>

■「STU48 2期研究生 夏の瀬戸内ツアー〜昇格への道・決戦は日曜日〜」
&「STU48 2021夏ツアー打ち上げ?祭(仮)」ライブDVD & Blu-ray
2022年1月26日(水)発売

商品情報:http://stu.kingrecords.co.jp/

ライブ情報

STU48課外活動ユニット
勝手に!四国観光大使「勝手に!四国デスティネーションツアー」
勝手に!四国観光大使単独公演
2021年11月21日(日)高松 オリーブホール
2021年11月27日(土)・28日(日)高知 キャラバンサライ
2021年12月04日(土)・05日(日)松山 WstudioRED

「たけやま3.5」対バン公演
2021年11月19日(金)徳島 シビックセンターさくらホール
2021年11月20日(土)高松 オリーブホール
2021年11月27日(土)高知 キャラバンサライ
2021年12月05日(日)松山 WstudioRED

WEB

STU48公式サイト:https://www.stu48.com/
STU48公式Twitter:https://twitter.com/STU48_official_
STU48公式instagram:http://instagram.com/stu48.official/
沖 侑果 公式Twitterアカウント:https://twitter.com/oki__yuuka

●text/大浦実千

©STU48/KING RECORDS

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