◆三作連続上演が実現するのを楽しみにしています! 最後に、今回の放送をご覧になられる方にメッセージをお願いします。
富田:何よりも、まずはこの作品を観てくださるだけですごくうれしいです。そして、もしいつの日かこの舞台がまた上演され、そこに立っているのが私たちじゃなくても、ぜひ生の舞台もご覧いただければと思います。何度も言うように、ずっと上演され続けるべき作品ですので、一度は劇場で体感してもらえたらうれしいですね。
松下:本当にそうですね。劇場に来られなかった方も大勢いらっしゃると思いますので、こうしてご覧いただけることがすごくうれしいですし、靖子さんがおっしゃるように、いつか劇場でお会いできればなと思っています。その日を待ち望みながら、僕たちも栗山さんにお声をかけていただける限り、ずっとこの作品の舞台に立ち続けていきたいなと思います。
PROFILE
富田靖子
●とみた・やすこ…1969年2月27日生まれ。神奈川県出身。1983年に映画『アイコ十六歳』でデビュー。その後も主演作『さびしんぼう』『BU・SU』『南京の基督』などで、数々の映画賞を受賞。最近の出演作にドラマ『警視庁ひきこもり係』『生きるとか死ぬとか父親とか』『東京地検の男』『モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜』、NHK連続テレビ小説『スカーレット』、映画『Fukushima 50』など。
松下洸平
●まつした・こうへい…1987年3月6日生まれ。東京都出身。2008年に「洸平」名義でCDデビュー。翌年、ミュージカル『GLORY DAYS』で初舞台を踏み、俳優として活動の幅を広げる。2019年NHK連続テレビ小説『スカーレット』で人気を博し、話題作に多数出演。現在、バラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)にレギュラーで出演中。2021年8月25日には松下洸平としてメジャーデビューし、シングル「つよがり」をリリース。現在、映画『燃えよ剣』が公開中。ドラマ『最愛』(TBS系)に出演中。
作品情報
こまつ座「母と暮せば」(2021年版)
CS衛星劇場 2021年11月14日(日)後 8・00よりテレビ初放送!
※こまつ座「戦後“命”の三部作」の第一弾
「父と暮せば」(2021年版)も11月7日(日)後 8・00よりテレビ初放送!
(作:井上ひさし/演出:鵜山仁/出演:山崎一、伊勢佳世)
(STAFF&CAST)
原案:井上ひさし
作:畑澤聖悟
演出:栗山民也
出演:富田靖子、松下洸平
(STORY)
1945年8月9日、長崎は原爆によって壊滅的な被害を受けた。あれから3年。息子の浩二を原爆で亡くしたクリスチャンの伸子は、今では助産婦の仕事からも少し遠ざかり、ひとり静かに暮らしていた。ところが、ようやく気持ちの整理も落ち着きはじめた彼女の前に、生前の姿のままの浩二が幽霊となって現れる……。本編終了後には富田靖子&松下洸平のスペシャルインタビューも放送。
text/倉田モトキ