松岡禎丞&戸松遥&水瀬いのり『SAO』インタビュー 「劇場版は、懐かしくも新しい物語」

特集・インタビュー
2021年11月06日

松岡禎丞&戸松遥&水瀬いのり「劇場版ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」インタビュー

◆戸松さんと松岡さんは、ミトを水瀬さんが演じることで、どんな魅力が生まれたと感じましたか?

戸松:完成して初めてミトの声を聞いた時、かっこ良さとかわいさが絶妙なバランスで備わっているなと感じて。ミトって、見た目は凛々しくて強そうですが、いのりちゃんのお芝居によって強すぎない印象になっていました。アスナを守るたくましさやかっこ良さはあるけど、等身大の女の子のかわいさもある。緊迫した環境の中でも、ひとときの楽しい微笑ましい距離感がすごく好きで、本当にすてきなミトが現れたと思いました。

松岡:実はキリトとミトって、ほとんど喋ってないんですよね。

戸松:そう言えば、そうだね!

松岡:なので、観客側の立場にはなってしまいますが、水瀬さんのお芝居ですごいなと感じたのが、ギャップなんです。アスナに「面貸せ」みたいに、クールに顎をクイッとやるのに、そのあと一緒にゲームやっているシーンではアスナを「大切に思っている」感じがすごく伝わってきました。柔らかい声色の中に若干冷たく感じるところもあって、場面ごとにものすごくきっちり演じ分けられている。微細なところで変化をつけられていて、本当に素晴らしいお芝居だなと感じました。

松岡禎丞&戸松遥&水瀬いのり「劇場版ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」インタビュー

◆水瀬さんは、今回が『SAO』シリーズ初参加ですが、本作でのアスナの印象は

水瀬:アスナはいっぱいいっぱいになったり、いろんなことを考えて迷ったりしていて、一視聴者として見ていた時とは違う、新たな魅力を感じました。かっこ良くてクールで凛として強いイメージがあるけど、ゲームを始めた当初は取り乱したり恐怖におののいたりと、こんなに感情的な部分がたくさんある子なんだって。普段だったら守ってくれるアスナが、今回は守られる側で、でも守られるだけじゃないかっこ良さもある。その今までにない表情がミトによって引き出されたのであるなら、すごくうれしいです。

松岡禎丞&戸松遥&水瀬いのり「劇場版ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」インタビュー

◆では、キリトの印象はいかがですか?

水瀬:《アインクラッド》編のキリトは、自分も知らなかった自分らしさを解放する前ということもあり、不器用なところが愛おしいキャラクターだなと思いました。アスナとのやりとりでは目に見えるくらい緊張しているんですけど、見ているだけでそれが分かるところもかわいらしいです。戦闘時とそれ以外とのギャップがより一層分かって、個人的に注目ポイントでした。それからキリトって、言葉で何かを伝えるより、自分の思いを戦いや行動で示すタイプで、アスナはそこから影響を受けたと思うのですが、ミトを演じる身としては、私(ミト)がアスナにとって、そういう存在になりたかったという気持ちもありますね。

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