◆今回、藤森さんが演じたキリタは“カリスマWeTuber”という設定ですが、YouTuberの視点から感じたことは何かありますか?
藤森:一般的なドラマの撮影だと、カメラ目線でせりふを言うことってあまりないんですが、今回はフェイクドキュメンタリーなので、カメラ目線のシーンが多かったんです。YouTubeの撮影も基本はカメラに向かって喋っているので、そこは同じかなと。あとは、編集でテロップが入ると、より“配信動画っぽい!”って。
Hina:テロップが入った完成映像を見て、想像していたより配信動画っぽく仕上がっていて、面白いなと思いました。
藤森:あとは画角かなぁ。配信動画ならではの画角ってあるんですけど、Hinaちゃんはその画角の使い方がめちゃくちゃうまくて。やっぱり、普段からTikTokやInstagramを使いこなす世代は違うなぁと。
Hina:本当ですか? でも確かに、普段から自撮りで動画配信することが多いので、「こう入っていこう!」と考えてやっていたというよりは、いつもの感覚でやってましたね。
◆Hinaさんが演じる際に、特に意識していたことはありますか?
Hina:私はもう、どうやったらカリスマ感が出せるかなと…。
藤森:いやいや、カリスマ感あったよ! ビジュアルもきれいで、役にピッタリだし。
Hina:そんなことないです! 藤森さんこそ、キリタのあの派手な衣装を着こなしていて、すごかったです。
藤森:あの衣装が本当に大丈夫なのかは、いまだに心配です(笑)。斬新すぎて、衣装合わせの日にビックリしましたから。撮影中はとにかく暑くて、毎回カットがかかると3人くらいのスタッフさんが扇風機を回してくれました(笑)。
◆Hinaさんは以前、『月とオオカミちゃんには騙されない』にご出演されていましたが、あの番組は恋愛リアリティーショーです。今作のフェイクドキュメンタリーの撮影に経験が活きたことはありますか?
藤森:えっ、ていうか、『オオカミちゃん』に出てたの?
Hina:はい(笑)。
藤森:そうなんだ! どっち側で?
Hina:私の時は、女性の中にオオカミ(=騙す人)がいるというもので。でも私はオオカミではなかったです。
藤森:じゃあ、ガチ恋してたってこと?
Hina:そうです、ガチ恋で(笑)。
藤森:そうなんだ、見たかったなぁ。…って、すみません、話が逸れてしまって(笑)。
Hina:(笑)。『オオカミちゃん』も確かに、常にカメラが回っている状態でしたし、あの番組は本当に台本が一切なくて。当日やるミッションの内容も、参加者は当日知るので、ドキュメンタリーのようにお芝居する今回とは、また違うのかなと。ですが、カメラの前で自然体の自分を出すことには『オオカミちゃん』で慣れていたので、その経験は活きたかなと思います。