もう中学生、キー局初冠番組に「ほろっと涙が出た」実家の母から注意されたこととは?

特集・インタビュー
2021年11月29日

もう中学生『もう中学生のおグッズ!』インタビュー

◆そもそもこの番組は、もう中さん自身の趣味であるタレントグッズ集めがきっかけで生まれたそうですね。

小学生のころからよく変てこりんなものを拾ってきて、それで遊んだり、何かを作ったり。そうやってふんわりといろいろなものを集めていて。それである日、そのコレクションの1つを授業中にピッと出したら友だちが笑ってくれたんです。でも、そのことがお笑いを目指すきっかけだったかというと、そうじゃなくて。グッズ集めはちょっと変わった趣味だと思っていたので、人に言えなくて。自分の中だけに半ば封印していたことなんです。

◆なぜその封印を解こうと?

今年、『(マツコ&有吉)かりそめ天国』さんからロケ企画のオファーを頂いて。あのマツコ(・デラックス)さんと有吉(弘行)さんがご覧になるわけですから、手作りの小道具でいつもどおりのネタやボケをしても絶対に笑ってもらえないだろうなと悩みまして。それで、ちょっと懐かしい物とかを出したら、笑ってはもらえなくても、ほほ笑みくらいは浮かべてもらえるかなと。それをきっかけに、皆さんに披露するようになりました。

◆ネタで使ってらっしゃる手作りの小道具は、どういう発想から生まれるんですか?

思いついた物を作っているという感じです。だから、こういうネタがやりたいからこういう小道具を作ろうと考えるんじゃなく、この前作ったあの小道具は何かのネタに使えるかなと考える“逆輸入パターン”なんです(笑)。ちょうど昨日も囲碁盤を作っていたんですけど、それも何かのためにという目的があったわけではないんですよね。

◆どこで材料を調達して、どのくらい時間を掛けて作るものなんですか?

材料の段ボールは、地元の長野にある段ボール屋さんのワタナベさんから仕入れています。ケーキを10個持っていくと交換してくれるんです(笑)。作業は休みの日にがっつりと、ではなく、毎日ちょっとずつ進めていって、いつの間にか完成しているという感じで。仕事が全然ない時でも絶対にサボらないように、一日に一度も小道具作りをしない日はないように、と自分の中で決めているんです。いつか何かに使えるかもしれませんから。

もう中学生『もう中学生のおグッズ!』インタビュー

◆毎日作っていたら、それを保管しておくのも大変そうですね…。

実は去年の自粛期間中に、ほとんど捨ててしまったんです。劇場や営業のお仕事がなくなって、もう使うことはないだろうなと思って。近所の方はびっくりしたでしょうね。資源ゴミの日とはいえ、謎の段ボールが大量に出されていたわけですから(笑)。その後、やっぱり捨てなければ良かったかなとちょっと後悔もしたんですけどね。あれがあったらあのネタにはめられたのに…という物がいくつもありましたから。ただ、今は「これからガンガン生産していくぞ!」というポジティブな気持ちになっています。この番組も含めて、すごい場所でお笑いをやらせてもらっているので、命を捧げるくらいのつもりで。

◆番組においても、もう中さんからどんなグッズが生まれるのか楽しみです。

番組のロケで各局のグッズショップを回らせてもらって、そのおかげで多種多様なグッズに触れることができたのですが、結果、一つに絞れなくなってしまって。最初はノートとか消しゴムとかがいいかな…と安易に考えていたのですが、今はちょっと迷いだしています。これからかなりこじれるかもしれないなと(笑)。ただ、僕自身がこれまでグッズで幸せな気持ちになってきたように、皆さんにもそうなっていただきたくて。皆さんが笑ってくれて、しかも生活の中で使ってもらえるようなグッズの発売を目指して頑張ります!

PROFILE

もう中学生『もう中学生のおグッズ!』インタビュー

もう中学生
●もうちゅうがくせい…1983年2月14日生まれ。長野県出身。O型。自作の道具を作ったネタでおなじみ。今年、『マツコ&有吉 かりそめ天国』などに出演してその独創性がマツコ・デラックスや有吉弘行からも絶賛され、再注目を浴びている。

番組情報

『もう中学生のおグッズ!』
テレビ朝日 毎週(月)深2・36~2・56
※Tver、TELASAなどでも配信中

 

photo/映美 text/海老原誠二

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