金子大地×醍醐虎汰朗インタビュー「どんな作品になるのか、全く想像がつかない」Huluオリジナル『未来世紀 SHIBUYA』

特集・インタビュー
2021年12月01日

金子大地×醍醐虎汰朗『未来世紀SHIBUYA』インタビュー

Huluにて一挙配信中のHuluオリジナル『未来世紀 SHIBUYA』。2036年のシブヤを舞台に繰り広げられる、近未来オリジナル動画エンタテインメントだ。主演を務めるのは金子大地さん。そして共演に醍醐虎汰朗さん。WeTuberのミツルとカケルをエネルギッシュに演じた2人に、作品の見どころや撮影裏話を聞きました。

 

◆台本を読んだ時の第一印象を教えてください。

金子:どんな作品になるのか全く予想がつきませんでした。しかも全てiPhoneで撮影するという話を聞いて、ますます想像できなくなり、直前まで役を掴めない状態で現場入りすることに(笑)。僕が演じたミツルは、ビジュアルが個性的なキャラクターなので衣装にこだわったのですが、役に関しては実際に撮影が始まっても正解が分からず…。最近、第1話から第3話までの完成した映像を見て、ようやく「こういうことだったのか!」と理解した部分も多くて。白石(晃士)監督にまんまと操られたな、という気持ちですね(笑)。

醍醐:僕も大地くんと同じで、予想がつかないまま撮影に入りました。iPhoneで長回しで撮っていたのは衝撃的だったんですが、でも長回しの撮影って、役者にとってやりがいを感じたりもするので、そこは楽しかったです。また現場の雰囲気も良かったので、ある種遊びに行くような気持ちで、リラックスして演じられました。

金子:本当にYouTubeの動画みたいな撮影の仕方だったよね。長回しは、途中で誰かがミスをしたらまた最初からになってしまうのが怖かったけど。しかも完成した映像を見たら、台本と流れが変わっていたりもして(笑)。テロップの入り方もYouTubeの動画みたいで、とことん斬新で面白い作品だなと。

金子大地×醍醐虎汰朗『未来世紀SHIBUYA』インタビュー

◆お2人が演じるキャラクターの魅力や、演じる際に意識したことはありますか?

金子:僕が演じるミツルも、醍醐くんが演じるカケルも、親がいないという悲しい背景があるのですが、それを表に出さず常に明るく正義マンをやっているところが魅力だと思います。僕たちが明るく演じれば演じるほど悲しく見えると思ったので、そこを演技の軸にすればいいのかなと思ってからは、芝居がスムーズにできるようになりました。

醍醐:カケルは、「ミツルのことが大好き」というのを第一に、キャラクターを作りあげていきました。あとは、2人は基本的にずっと画面に映っているので、見ている人に愛されるようなキャラクターにしたくて。“身の回りの人を大切に思うあまり、一生懸命に行動するが、空回りしてしまう”ところが、カケルの愛されポイントだと思ったので、そこを意識して演じました。

金子:ミツルは派手なビジュアルに反して、本当の部分は分からない人物。なので、ミツルが何を考えているのかは、常に考えて演じていました。ただ、動画配信者という役柄上、やっぱり遊び心も持っていないと演じられなかったんです。恥ずかしさがあったら絶対にできない役なので、そこは僕も醍醐くんも振り切って演じました。「死ぬ時は一緒だ!」というような気持ちで(笑)。

醍醐:そうですね(笑)。カケルは分かりやすいキャラクターなので、やりやすかったです。せりふもスッと入ってきたので、僕と似ている部分が多いキャラクターだったと思います。僕もカッコつけるのは好きだし、でもカッコつけた結果、空回ることも多いので…(笑)。あと、金髪にできたのはうれしかったです(笑)。

金子大地×醍醐虎汰朗『未来世紀SHIBUYA』インタビュー

◆共演してみての、お互いの印象を教えてください。

金子:醍醐くんはかわいらしい見た目に反して、意外とイタズラ好きで。あとサウナとお酒が好き(笑)。そこはギャップがあるなと思いました。現場でも、何か悪いことをしたあとはニヤニヤしていて…。

醍醐:いやいや、そんなに悪いことはしてないですよ!?(笑)

金子:(笑)。とにかく純粋で素直で、ストレートにものを言うので、かわいい人だなと思いました。僕が撮影中に「このシーン、難しいんだよね」と相談したら、「大丈夫っすよ!」って励ましてくれたり(笑)。その明るさに助けられましたね。こんな弟がいたら絶対かわいがると思います。

醍醐:そんなに褒められると、照れますね(笑)。僕も、大地くんはお兄ちゃん兼友だちっていう感じで、居心地が良かったです。撮影中、僕が一番好きだったのは、撮影終わりに大地くんがエクステを取る瞬間。エクステを取って髪をかきあげながら鏡を見ている大地くんの顔が好きでした。

金子:どういうこと!?(笑)

醍醐:「俺、金子大地に戻ったなー」って顔をしてたんですよ。それを見て僕も「ああ、大地くんが戻ってきた!」と思って。

金子:なるほど、ちょっとホッとした表情をしてたってことね(笑)。

醍醐:あと、大地くんの笑顔もすてきで。口角がすごい上がるんですよ。こんなにきれいにほほ笑む人がいるんだ! って。

金子:ありがとう(笑)。作品の中で僕たちの関係性が役に活きた部分もあると思います。最初の設定だと、ミツルのほうが純粋で真っすぐな感じだったんですが、それよりも醍醐くん演じるカケルのほうが真っすぐなタイプで。そんなカケルによって、ミツルは包容力を持ったキャラクターになりました。

金子大地×醍醐虎汰朗『未来世紀SHIBUYA』インタビュー

◆今回メガホンを取ったのは、映画「不能犯」や「貞子 VS 伽椰子」など数々の話題作を手がけてきた白石晃士監督です。この作品における“白石監督らしさ”はどんなところにあると思いますか?

金子:近未来の設定なのに、ところどころチープなんですが、多分、あえてチープにされているのかなと。その独特の感覚というか、白石監督ならではツボがある気がしました。だからこそ、見ていて飽きないんだと思います。

醍醐:白石監督は、違う角度からものを見ている人なんだと思います。例えば、空に虹が出ていたら、多くの人は虹を見るけれど、監督は水たまりに反射した虹を見ている、ような。どこか不思議でミステリアスな部分がありますね。その感覚を共有するために監督と、それから大地くんとたくさん相談しました。相談するだけで「なるほど、そうなんだ!」と理解できる部分があれば、実際に演じてみてやっと分かることもあって。

金子:撮影中、僕たちはどんな映像になるのか想像がついていなかったけれど、監督の中では明確に完成形が見えていたと思うので、そこのすり合わせが難しかったですね。撮影中は分からなさすぎて不安だったんですが、「でも監督を信じるしかない!」という気持ちでやっていました。

醍醐:完成版を見た時は、安心しましたよね(笑)。

金子:そうだね。でも監督にお会いした時、「編集作業はまだまだ攻める」とおっしゃっていたので、「とことん攻めてください」と言っておきました(笑)。

金子大地×醍醐虎汰朗『未来世紀SHIBUYA』インタビュー

◆本作には「脳内チップ」や「AI恋人」など、デジタル技術が発達した近未来ならではのシステムも多数登場します。お2人が「近未来にあったらいいな」と思う技術は?

醍醐:僕、たくさんありますよ! それこそ作品の中にも出てきますが、瞬間移動をしたくて。

金子:瞬間移動はいいよね。長距離移動もできるようになったら、遠方で仕事がある日も集合時間ギリギリまで寝ることができるし(笑)。

醍醐:そうですね(笑)。あと、分身できるようにもなりたい。それで、面倒なことは全部もう1人の自分にお願いする。分身が見たり聞いたりしたことを全て僕と同期できるようにすれば、六法全書とかを丸暗記させて、苦労せず賢くなれるし…。

金子:それ、分身がものすごいストレスを感じそう(笑)。いつか本体の醍醐くんにツケがまわってくるんじゃない?

醍醐:いや、そういう設定はなしの方向で(笑)。

金子:都合がいいな(笑)。

醍醐:あと、今までにないような肌触りの洋服とかも欲しいですね。着ると水中にいる気分になれる服とか。科学が発達したら、実際に作れそうじゃないですか?

金子:僕も思いつきました。体を改造して、ツボを押すだけで、体内の病原菌や老廃物が全部丸まって出てくるとか、どう? それをゴミ箱に捨てるだけで、健康が保てるっていう(笑)。

醍醐:それ、みんなものすごく長生きしそう(笑)。

PROFILE

金子大地×醍醐虎汰朗『未来世紀SHIBUYA』インタビュー

金子大地
●かねこ・だいち…1996年9月26日生まれ。北海道出身。「アミューズオーディションフェス2014」にて俳優・モデル部門を受賞しデビュー。主な出演作に『腐女子、うっかりゲイに告る。』『猿楽町で会いましょう』『サマーフィルムにのって』など。2022年1月より大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演予定。

金子大地×醍醐虎汰朗『未来世紀SHIBUYA』インタビュー

醍醐虎汰朗
●だいご・こたろう…2000年9月1日生まれ。東京都出身。2017年に舞台「『弱虫ペダル』新インターハイ篇〜スタートライン〜」主演の小野田坂道役に抜擢。2019年には映画「天気の子」で主人公・森嶋帆高の声優を担当。ほかにも演劇「ハイキュー!!」主演 日向翔陽役、映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」に出演。 2022年に舞台「千と千尋の神隠し」ハク役で公演を控える。

番組情報

『未来世紀SHIBUYA』©HJ ホールディングス
©HJ ホールディングス

Huluオリジナル「未来世紀SHIBUYA」
Huluにて一挙独占配信中(全6話)

(STAFF&CAST)
監督:白石晃士
脚本:保坂大輔、白石晃士
出演:金子大地、醍醐虎汰朗、篠原悠伸、Hina/藤森慎吾、宇野祥平
制作協力:UNITED PRODUCTIONS
制作プロダクション:日テレ アックスオン
製作著作:HJ ホールディングス

(STORY)
2036年、シブヤ。⾼層ビルが⽴ち並ぶ表の顔に対し、スラム化した裏シブヤをホームグラウンドに活動する WeTuber〈正義マン〉は、ミツルマンことミツル(⾦⼦⼤地)、カケルマンことカケル(醍醐⻁汰朗)、カメラマンの⽥中(篠原悠伸)からなる動画配信ユニット。孤児として⼀緒に育ったミツルとカケルは、家族も学歴も⾦もない底辺の⽣活を送っていたが、⼈気 WeTuber となってテラガネ(⼤⾦)を⼿に⼊れるという、⼈⽣の⼤逆転を夢⾒ていた。憧れは、脳内チップを搭載済みのハイスペック&⼤⼈気カリスマWeTuber・キリタ(藤森慎吾)とその妹・アコ(Hina)だ。そんなある⽇、⼥性のマネキンを抱えた通称マネキンおじさん(宇野祥平)に遭遇。暗号めいた謎の⾔葉を叫ぶ挙動不審なおじさんとの絡みを配信すると、正義マンのチャンネルの再⽣回数が⼀気に増加。これを機に視聴者から相談事が届くようになり、持ち前の“バカパワー”全開で解決に向けて全⼒を注ぐのだが、いつしか不可解な事件に巻き込まれていく。

公式サイト:https://www.hulu.jp/static/shibuya2036
公式Twitter:@shibuya2036hulu
公式Instagram:@shibuya2036hulu

©HJ ホールディングス

 

photo/映美 text/井上明日香

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<応募締切>
2021年12月8日(水)23:59

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