井浦新インタビュー「加瀬に関しては芝居してないです。ドキュメンタリーです(笑)」『最愛』

特集・インタビュー
2021年12月09日

『最愛』井浦新インタビュー

◆視聴者の方たちが“加瀬キュン”で盛り上がってることについてどう思っていますか?

“加瀬キュン”は僕が勝手に作りました(笑)。1話が終わったぐらいのタイミングで新井プロデューサーのインタビューを読んだ時に、「このドラマは“ジリキュン”だよね」って塚原さんと話してて。「“ジリキュン”って何だ?」と。普段はあまりそういう言葉に興味がないので、「“ジリキュン”って面白いな~」と感じたんです。最初は“ジリキュン”が埋もれてたので、それをイジることから始まりました。新井さんが折角キーワードを言ってたのに、公式のSNSでもひと言も出てなかったので「公式さんが拾わなくてどうするんだ!」と。それで「新井Pが視聴者にお答えします!」って企画の時にも、僕が「“ジリキュン”が全然流行ってないんで、他の言葉を考えましょうか」って投稿して参加したり。とにかく“ジリキュン”イジりをしてたら、だんだん面白くなってきて。全部にキュンをつけてやろうって、本当に適当です(笑)。何の思いもなく“加瀬キュン”とか、「大輝のキュンで大キュンって語呂がいいな」とか勝手にやってたら、視聴者の方たちもありがたいことに拾ってくださって。でも正直、僕はその時点で飽きちゃってて(笑)。最近はもう使ってないです。でも、広がっていくってすごいなと思いますし、楽しんでくださっててありがたいなって感じてます。

◆オンエアをご覧になっていかがですか?

僕も視聴者の皆さんと同じように物語を楽しんでるんです。何でかっていうと、ドラマ見た時に感じる感覚が、毎回台本が上がって来て最初に読んだ感覚から超えるものを作ってくださるんですよね。自分が台本で読んだ大輝のせりふが、(松下)洸平君が大輝として積み重ねてきた思いを乗せた言葉になった時に「こんな言い方になるのか」っていうふうに変わりますし。「あのせりふ、梨央はあんな顔で言うんだ、意外だったな」とか。だからこそ、自分も楽しんだ瞬間のフレッシュな気持ちをそのままSNSに載せてしまうと、“加瀬キュン”みたいに変な言葉が出てきてしまったりするんですけど(笑)。そういうのを視聴者の方が拾ってくださって、ドラマだけじゃない場外乱闘というか(笑)。物語には全然リンクはしてませんが、役の雰囲気ともちょっと変わった状態で洸平君ともSNSを通してやりとりしたり。そういうのもひっくるめて楽しんでくださってるのは本当にありがたいですよね。

『最愛』井浦新インタビュー

◆TBS公式YouTubeチャンネルの「『最愛』しゃべくりルーム」の中で、“7話のホームセンターでよろけた梨央の荷物を持ってあげるのはアドリブだった”というエピソードが紹介されて、ネット上では「井浦さんは地が加瀬なんじゃないか」と話題になっていますが…。

あ、地が加瀬の井浦新と申します。加瀬に関してはもう芝居してないです。ドキュメンタリーです。…これで大丈夫ですか?(笑) 適当に書いておいてください(笑)。

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