Little Glee Monsterインタビュー「『透明な世界』は聴く人によって捉え方が変わる。それぞれの心に寄り添えたら」

特集・インタビュー
2021年12月11日

Little Glee Monsterインタビュー

研ぎ澄まされた歌声で聴く者を魅了するLittle Glee Monsterが、12月8日(水)に18枚目のシングル「透明な世界」をリリースした。現在放送中のテレビアニメ『「半妖の夜叉姫」弐の章』(読売テレビ・日本テレビ系)のエンデイングテーマにもなっている今作の聴きどころやMV撮影の様子を、メンバーのかれんさんとアサヒさんに伺いました。

 

◆新曲「透明な世界」を初めて聴いた時の率直な感想を聞かせてください。

かれん:今までのリトグリの楽曲にない曲調といいますか、メロディーも曲調もすごく儚くてきれいだなと思いました。

アサヒ:新しい世界観だったよね。これでまた、新たなリトグリを皆さんにお届けできるなと思いました。

◆作詞作曲編曲を手掛けた渡辺拓也さんは、Twitterで「今の世界に届けたい思いを込めた」と明かしていらっしゃいました。

かれん:そうですね。私も歌詞を見て、今のこの社会状況にぴったりだなと感じました。“生きていくうえで迷いや悩みもあるけど、時間は誰にも平等で、最終的には進むべきほうへ導かれていくよ”という意味が込められているんです。

アサヒ:今届けたい思いが込められている中で、アニメ『半妖の夜叉姫』の世界観を感じる歌詞にもなっています。あと、これまでのリトグリの楽曲は自分たち自身のことを歌うような歌詞が多かったんですが、この曲は聴いていただく人によって捉え方が変わってくるのかもしれないなって。聴く方々それぞれの心に寄り添えたらいいなと思います。

◆SNSでは“アニメ画の世界観に合っている”とした感想も多く見受けられました。

かれん:ありがたいですね。多くの方に素敵な曲と言っていただけているようで、私たちもうれしいです。アニメから新たにLittle Glee Monsterの楽曲を知ってくださる方もいらっしゃると思うので、それもまたすごくうれしいことです。

◆レコーディング時に心掛けたことなどはありますか?

アサヒ:メインボーカルがコロコロと変わる手法をとっているのでなるべく全体を通してなめらかになるよう、あまり各々の個性が出ないような歌い方を心掛けました。

かれん:私たちの曲は応援ソングが多かったこともあって、どれもしっかりと歌い上げているイメージがあると思うんですが、今作はなるべく引き算をする形をとったというか。リラックスして力を抜いて歌うことを意識しました。

◆MVでも、歌詞が飛び交うような演出が印象的でした。特に気に入っているフレーズなどはありますか?

かれん:私は自分が歌っている最後の“照らし出す道標”というフレーズが好きです。MVで光があるほうに私たちが歩いていくような演出があるんですけど、その光景とも合わせて希望が見えるような言葉だと思っていて。歌っている自分自身も励まされるので、聴いてくださる方々も同じように感じてもらえたらいいなと思っています。

アサヒ:今回、MVではVRアーティストのせきぐちあいみさんとコラボさせていただいて。私たちにとって初めての体験でしたが、本当に異世界に入りこんだような雰囲気のあるMVが完成したなと思います。VR体験も楽しかったよね!

かれん:うん。本当、今の時代だから作れたMVだったなって思う。歌詞が飛び交う演出がありますが、あの文字も全てせきぐちさんの手書きで。円になった私たちの中心にせきぐちさんがいらっしゃって、その場で鳥の絵を描いてくださったり。今までにない経験をさせていただきました。デジタルな作業なので微調整が大変で撮影はすごく時間がかかったんですけど…。

アサヒ:そうそう。かれんが文字をなぞるようなシーンがあって、そこはすごく細かく何度も撮り直してた。

かれん:文字の位置を確認しながらそこに手を添えたりする演出があったからね。撮影のときは全てブルーバックでよく分からなかったので、その都度モニターで確認しながら撮りました。たくさんのスタッフさんたちが協力してくださったので、出来上がった時は達成感がありましたね。

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