柏木由紀さんがWACK所属の7グループに加入するプロジェクト「柏木由紀なりのWACK」のシングルが11月30日(火)に7作同時リリース。今回、BiSH、EMPiRE、BiS、豆柴の大群、GO TO THE BEDS、PARADISES、ASPとコラボレーションを果たした柏木さんに、楽曲の聞きどころや活動を通して得たものなどについて聞きました。
◆今回7グループに参加された感想から教えてください。
まずこの企画が始まると聞いて、「楽しみだな」という気持ちが半分、「WACKの皆さんやファンの方はどう思うんだろう?」という不安な気持ちが半分でした。でもこうして貴重な機会を頂いたからには精一杯やりきりたいなと思って。“それぞれのグループのカラーに馴染む”ということを目標に取り組みました。これまでAKB48として活動する中では王道のアイドルソングを披露する機会が多かったので、「夏のバカヤロー」や「ずっと気になるズッキーニ」はいつもの自分らしさが出せた楽曲だなと思います。反対にASPやGO TO THE BEDSのように振り切った楽曲は表現が難しかったです。
◆そんな中で特に苦戦された楽曲は?
BiSHの「BAD TEMPER」ですね。すごく振り切っているわけではないけれど“BiSHらしさ”というものを強く感じて。特にパフォーマンス面では、感情を乗せて踊ることの難しさを痛感しました。どう表現したらいいのか悩みましたが、アイナ(・ジ・エンド)君(と呼ばされてます(笑))がマンツーマンでいろいろと教えてくれたおかげもあり、私なりの見せ方が出来たような気がします。
◆どの曲も個性豊かですが、それぞれにキャッチコピーを付けながら楽曲紹介をしていただけますか?
はい! まずBiSHの「BAD TEMPER」は個人的な考えになってしまいますが“私のための応援歌”だなと思います。以前、脊髄空洞症の治療で休養することになり、このプロジェクトをはじめとしたスケジュールを予定通りこなせなくなってしまったことがあったんです。そんな時にこの楽曲を聞いて、歌詞がすごく自分とリンクしているなと感じて。私自身とても励まされましたし、この曲をより大事にしたいという気持ちになりました。
◆応援ソングというとBiSさんの楽曲「ANYTiME ANYTHiNG」にも近い部分があるような気がします。
まさにそうですね。BiSは応援ソングの中でも“不器用な人に向けた応援ソング”だなと。悩んでいてもなかなか周囲に助けを求められない人に向けて、歌で優しく救いの手を差し伸べてくれているような印象を受けました。サウンドプロデューサーの松隈(ケンタ)さんが私の声は「BiSと一番合っている」と言ってくださったんですが、レコーディングした時は実感がなくて。でも完成した曲を聴いて曲のまとまりを感じることができたので、自分でも納得できました。
◆続いてEMPiREの「時間が足りない」について。
とても簡単な歌詞で“時間が足りないということだけを歌っているんですが(笑)、覚えやすいし耳に残るので”気付いたら歌いたくなるクセになる曲“だと思います。サウンドとして強烈なインパクトがあるわけではないけど、同じフレーズを何回も繰り返すことによってキャッチーな印象になる。スルメ曲ですね。