◆SNSでは、『最愛』に対する考察が大いに盛り上がっております。吉高さんはそうした反応はチェックされていますか?
自分で調べようとしなくても、普段連絡がこない人や“そんなドラマ見る人だったっけ?”というような友人から「すごく面白い」「先が気になる」とか「来週で終わらないでよ」と連絡が来て。反響が如実に分かりますね。それに、ネットニュースなどを見たら、放送後の土曜日、日曜日は特に『最愛』に関する記事がぶわーっと出ていて。エゴサーチはしていないんですけど、その記事についているコメントは見ることがあります。
◆『最愛』が多くの人を魅了する要因はずばりどこにあると思いますか?
誰しも心に抱えている何かっていうのが、登場人物に当てはまるんじゃないかなと思うんです。誰しも、開けたくない、自分の中で蓋をしておきたい過去ってあると思うんです。それを、それぞれが持っている信念で閉じ込めていると思うんですけど、そういう生々しさとか、痛々しくもあるようなリアルな部分が共感を得ているのかなと。それに、ちゃんと次の展開が気になるように作られていて、「この~!」ってなります(笑)。あとは、主題歌の力もすごいですよね。このドラマ自体を、そして見ている人を巻き込んでくれるような求心力のある曲で。毎回、誰と夢中になるんだろうっていうタイミングを探すんですが、オンエアで「君に夢中」が流れだすと「ここか!」ってなります。
◆確かに、共感する部分がたくさんあります。
主張が強すぎないというのも、あるのかもしれないですね。また、何かをしながら、誰かと一緒に見るのもいいんですけど、1人でちゃんと向き合って見たい作品なんじゃないかなと。