◆本作への出演は、ご自身にとってどんな経験になりましたか?
ファンの方が多い新井順子さん・塚原あゆ子さんペアということで、その2人の世界観を壊さないように、怯えながら、それによって自分のハードルもすごく上がるというか、プレッシャーの中で始まった作品で。でも実際にやってみたら、みんながこの2人とやりたくなる理由が分かりました。画の話じゃなくて、心の話で全部演出やお話を作ってくださる現場なんです。そういった意味でも、『最愛』っていうドラマのタイトルが本当にピッタリな作品で、一つひとつただの言葉じゃなくて、ちゃんと心に響くような言葉で説明してくれたのがすごく印象的でしたね。本当にいい経験をさせてもらっているなと、感謝しています。
◆その経験から、女優として成長できたことや新たな気づきなどがあったら教えてください。
各々の愛が同時に動いているお話で、同じシーンにいてもみんな愛の方向が違ったりするので、“このせりふを言ったとしても、この言葉の裏にこういう感情があるんじゃないか”とか、“悲しいから悲しい顔じゃなくて、悲しいから笑ったほうが悲しくなるよね”とか、技術的な話じゃなくて、心の感情を動かすようなお話をすることが多かったです。それから、最初は「ヘラヘラ封印だよ」「笑顔禁止だからね」と言われていたので、もっとバキバキでキレッキレな女社長なのかなって思っていたら、ちゃんと人間っぽい感情がある社長役で。その役を演じられたことで、学ぶことがたくさんありましたね。実は、自分の表情を見るのが怖くて、現場でモニターチェックをしなかったんですよ。だから、オンエアを見て“こんな顔してたんだ”って驚くことが何度かあったり(笑)。
◆最後に、最終話を楽しみにされている方たちにメッセージをお願いします。
最終話は、梨央を守ろうとするみんなの愛が詰まっています。ぜひ心して見てください。
PROFILE
吉高由里子
●よしたか・ゆりこ…1988年7月22日生まれ。東京都出身。O型。最近の出演作には、『わたし、定時で帰ります。』『知らなくていいコト』『危険なビーナス』、映画「きみの瞳が問いかけている」など。
番組情報
金曜ドラマ『最愛』
TBS系
2021年12月17日(金)後10・00~10・54
©TBS