◆『チェリまほ』こと『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』なども手掛けた湯浅弘章監督の印象はいかがですか?
山本:監督は、お茶目でかわいらしい方でした。キスシーンのときも、「チュー! チュー!」って手をたたきながら盛り上げてくれて(笑)。そうやっていつも現場の雰囲気を明るくしてくれるので、ヘンな緊張感が生まれず、すごくリラックスできました。
板垣:僕たち役者に、自由にお芝居をさせてくれる監督でした。なので、テストや段取りで自分なりに演じられて。それがやりすぎだったらちゃんと止めてくれますし、逆にOKだったら何も言わずに本番に移っていく。“きゅんきゅんもの”って、カットを細かく割って、寄りを撮って、キメも撮って…という感じで進んでいくことが多いんですけど。監督はカット割りが少ないので、何度も気持ちを作らずとも集中してお芝居ができる。それもありがたかったです。
◆最後に、お互いに何か言い残したことはありますか?
山本:私、特に年下の子からはタメ口を使われないんです。怖い印象を持たれているみたいで(笑)。でも、板垣君は初日から「よろしく、頑張ろうね!」みたいな感じで。
板垣:作品によりますけど、奈緒ちゃんと黒瀬は役の設定が同い年だったので。あえてそうしていたところはあったかもです。現場に入った瞬間から、役として周りと接したほうがいいんじゃないかと思っていて。緊張しやすいのもあって、その方が普通に会話するよりコミュニケーションがスムーズにいくんです。
山本:あー、やっぱり。実はそうなんじゃないかなと思ってたの。人見知りで、緊張しちゃうのかなって。塩野さんとも、「きっと板垣君なりに、一生懸命しゃべろうとしているんだろうね。かわいいね」って話してた(笑)。
板垣:いやぁ、バレてたか〜(笑)。
PROFILE
山本舞香
●やまもと・まいか…1997年10月13日生まれ。鳥取県出身。B型。近年ではドラマ『ハケンの品格』『コタローは1人暮らし』、映画「とんかつDJアゲ太郎」「今日から俺は!!劇場版」「東京喰種 トーキョーグール【S】」など、話題作に立て続けに出演している。
板垣瑞生
●いたがき・みずき…2000年10月25日生まれ。東京都出身。A型。2021年は、映画「胸が鳴るのは君のせい」、配信ドラマ『最愛のひと〜The other side of 日本沈没〜』、ドラマ『SUPER RICH』などに出演。映画「君が落とした青空」が2022年2月18日に公開予定、そして「ツーアウトフルベース」が3月25日に公開予定。
作品情報
スペシャルドラマ
『デキないふたり』
地上波:ディスきゅん編
テレビ朝日 2022年1月3日(月)深0・15〜(※一部地域を除く)
TELASA:ムズきゅん編
TELASA 配信中
※ディスきゅん編は2022年1月3日(月)放送終了後配信
原作:里村「デキないふたり」(クロフネコミックス/リブレ刊)
脚本:大北はるか
演出:湯浅弘章
出演:山本舞香、板垣瑞生、高野洸、綱啓永、野呂佳代 / 塩野瑛久
●photo/関根和弘 text/林 桃