第二次世界大戦中に運命的な出会いを果たす、厳格な日本海軍軍人と陽気なイタリア人たちの国境を超えた友情と恋を、実話に基づき描いた物語『潜水艦カッペリーニ号の冒険』。そんな本作で、二宮和也さんが演じる主人公・速水洋平が思いを寄せる小学校教師・鈴木香苗役を演じるのが、元タカラジェンヌの愛希れいかさんだ。
宝塚退団後は、ミュージカル「エリザベート」や舞台「泥人魚」をはじめ、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合ほか)にも出演。女優として活躍の幅を広げ続ける中、本作で初の民放ドラマ出演に挑み、試行錯誤しながらも「リラックスして臨めた」と振り返る。
そして今回、1月3日(月)の放送に先駆け、香苗の役柄についてや初共演となる二宮さんの印象、本作の見どころなどを愛希さんにインタビュー。さらに、プライベートにまつわる”ここだけの話”もお聞きしました。
◆まず、本作のオファーが来た時のお気持ちをお聞かせ下さい。
私は今まで映像の経験が無かったので、オファーをいただいた時は驚きしかありませんでした。「私でいいんですか?」と何回もマネージャーさんに聞いてしまって(笑)。でも、機会があれば映像でのお芝居にも挑戦してみたいと思っていたので、すごくうれしかったですね。
◆実際に出演されてみて、舞台との違いは感じられましたか?
はい。まず、お芝居をカメラで撮られるということが慣れなくて、モニターに自分の顔が映っているだけで恥ずかしいし、どうしよう…と(笑)。監督やカメラマンさんにいろいろとお聞きして、試行錯誤しながらやらせていただいたという感じです。でも、徐々に感覚が分かってくると楽しめるようになり、「次はこういうふうにお芝居をしてみよう」と新たな発見もできました。
◆初めて台本を読まれた際の感想はいかがでしたか?
実話をもとにしたお話がとてもコミカルに描かれているのですが、特にイタリアの方々と二宮さん演じる速水の絡みがとても面白いなと。読み終わった後は温かい気持ちになって、これをどういうふうに皆さんが演じられるのだろうと、より撮影が楽しみになりました。
◆愛希さん演じる香苗は速水の思い人という役柄ですが、二宮さんとは初共演ですよね。
そうなんです。いつもテレビで拝見していた大スターですので、最初にお会いした時は信じられない気持ちでいっぱいでした。でも、いつも気さくに接して下さって、寒い日の撮影の合間にはストーブを私のいる方に向けていただいたりと、周りに気を遣わせないように自然と周りに気を遣える、すごい方だなと。二宮さんのおかげで、リラックスして撮影に臨むことができました。
◆そんな中で、香苗という役はどのように作られていったのでしょうか。
監督から最初に「香苗はマドンナなので」と言われた時は、思わず「マドンナか~! どうしよう!?」と(笑)。マドンナというとおしとやかなイメージが強かったのですが、香苗は小学校の教師ということもあって、子供を守らなくてはいけないという正義感があふれる、芯の強い女性なんです。そういった部分をしっかり表現しつつ、“やまとなでしこ”のように、常に笑顔でいるということを意識しながら演じていました。
◆そのままでも十分に“マドンナ”な愛希さんですが、ご自身に“教師”っぽい部分はありますか?
うーん、あるかもしれないです。今回、教師役ということもありますが、現場に子供たちがいると「私がしっかりしなきゃ、みんなを守らなきゃ」と思えて、その瞬間は緊張も忘れられていたというか。私は宝塚を卒業しているのですが、上下関係が厳しく、先輩から教えていただいたことは自分で後輩に伝えていかなくてはいけないんです。なので、年下の子の面倒を見るということは自然と身に付いていて。宝塚での経験が、本作で役に立ったのかなと感じています。
◆今回、イタリア人キャストのペッペさん、ベリッシモ・フランチェスコさん、パオロさんとも共演シーンが多くありますが、イタリアにはどのようなイメージをお持ちですか?
イタリアの方には人を明るくさせるパワーがあるというイメージを元々持っていたのですが、本作を通じてそれをさらに感じましたし、私自身も3人とお話ししているといつも自然と笑顔になっていて。人の心を前向きに動かす大きな力を持たれていますよね。
◆本作では、イタリア人の“食べて歌って恋をして”という生き方が描かれていますが、愛希さんの人生においての楽しみや、大切にしていることを教えてください。
私もおいしいものを食べることが好きなのですが、それを家族やお友達など、すてきな人たちと一緒に食べられたらさらに幸せですね。あと、やはり自分に欠かせないこととなると、何かを演じたり、舞台に立ったりということでしょうか。何か特別なことが起こらない限り、きっと一生続けていくのだろうなと。お客様に楽しんでいただけるということは私にとって一番の喜びですし、それを感じられた時は「ああ、やって良かったな。少しでも何かお力になれていたらいいな」と思います。コロナ禍になって、よりそういう思いは強くなりました。
◆音楽はいかがでしょうか?
もちろん、音楽も自分にとってはなくてはならない存在です。勇気をもらったり、元気になれたり、音楽の力というのは役を演じる上でも今までたくさん助けられてきました。ミュージカルの曲はもちろん、K-POPや洋楽、昔のJ-POPなどをよく聞いていますね。
◆ついに2022年を迎えましたが、2021年は愛希さんにとってどのような1年でしたか? また、2022年に挑戦してみたいことは…?
2021年は、30歳になったということもあり、いろいろと新しいことをやってみたいなと思っていたのですが、本作をはじめさまざまなことに挑戦させていただけて、学びの多い刺激的な1年になりました。2022年は、去年の経験を生かして、さらにお仕事を頑張りたいですし、ファンの皆さんにたくさんワクワクを感じていただけるように努力していきます。プライベートでは、今はまだ難しい状況ですが、やっぱり旅行に行きたいですね。キャンプとか、自然に触れられるようなことができたらいいなと。
◆最後に、愛希さんの思う、本作の見どころを教えてください。
戦争という、どうしてもあらがえない運命の中でも、何かを信じる力というのはとてもすてきですよね。本作では、苦しい中でも、何か常に希望を持って生きようとしている人々の姿が温かく描かれています。速水は超堅物ですが、二宮さんが演じることでどこか親しみやすく、憎めない、愛らしいキャラクターになっていますし、有村(架純)さん演じる早季子とのきょうだい愛や、仲間との絆にもぜひ注目していただきたいです。
SPECIAL TOPIC
愛希さんの”ここだけの話”
車を買って、運転するようになったんですが、周りの方々が「車で音楽をかけると歌いたくなる」と言っていたのをすごく実感しています。移動しながら発声の練習をすることもありますし、とにかくひとりで歌うその時間を楽しんでいますね(笑)。
PROFILE
愛希れいか
●まなき・れいか… 1991年8月21日生まれ。福井県出身。A型。近作はミュージカル「マタ・ハリ」、舞台「泥人魚」、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合ほか)など。1月22日(土)開催のライブイベント「THIS IS IKU ~CONGRATULATIONS~」への出演を控える。
公式Twitter:https://twitter.com/manaki_official
公式Instagram:https://www.instagram.com/manakireika_official/
作品情報
『潜水艦カッペリーニ号の冒険』
フジテレビ系
2022年1月3日(月)後9・00~11・30
出演者:二宮和也、有村架純、愛希れいか、ペッペ、ベリッシモ・フランチェスコ、パオロ、音尾琢真、今野浩喜/堤 真一
案内人:池上 彰
公式HP:https://www.fujitv.co.jp/DramaCappellini/index.html
イベントHP:https://www.fujitv.co.jp/cappellini_ten/
公式Twitter:https://twitter.com/Cappellini_cx
公式Instagram:https://www.instagram.com/cappellini_cx
●photo/SASAKI_YOSHIHITO text:片岡聡恵
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2022年1月9日(日)23:59