1月2日(日)放送の『歴史デリバリー~素朴な疑問?歴史資料で解決!~』(Eテレ)に出演する東京03の飯塚悟志さん、豊本明長さん、角田晃広さんにインタビュー。収録の様子や番組の魅力について聞きました。
天才コント職人・東京03が送る歴史バラエティ『歴史デリバリー』。1月2日(日)放送の新春特番では、近藤春菜(ハリセンボン)と滝沢カレンをゲストに迎え、日常生活で生まれる素朴な疑問をオリジナルコントと歴史資料によってすっきりと解き明かしていく。
舞台は歴史の疑問をズバッと解決する架空の番組『歴史にズバリ!』の収録現場。番組プロデューサー・飯塚とディレクター・豊本が「日本人は きれい好き?」をテーマに、歴史資料デリバリー会社配達員・角田が持ってくる資料を頼りにトイレやお風呂のルーツをひもとくほか、“きれい好き”とマスクの意外なつながりも明らかにする。
東京03 インタビュー
◆まず、収録の雰囲気を教えてください。
飯塚:今3人だけのシーンを撮り終わったところなんですけど、今までになかったようなすごく大掛かりなセットが組まれていて、特番ならではの力が入っている感じがしました。
角田:平安時代の格好をちゃんと着付けの方にしてもらったんですよ。撮影の時間よりも着付けの時間の方がかかりましたね(笑)。
豊本:やっぱり、学校でも勉強してこなかった庶民的なテーマを扱うっていうのが良かったな。
飯塚:トイレやお風呂ね。当時こんなふうに入っていたんだとか、新事実が多くて面白かったです。そして、コントの中にある角田さんが高下駄で用を足すシーンは良かったよね。
角田:あれは名シーンですね(笑)。
飯塚:あれはいつまでも色あせない名シーン。もう20年近く3人でコントをやってきているので、「角田さんがノっているな」というのが分かりました。
角田:恥ずかしいですね(笑)。
飯塚:そして、ゲストには滝沢カレンさんも来ますけど、どうなるのか全く予測つかないですよね。だからすごく楽しみですし、すごく怖いです(笑)。午前中の撮影はすごくスムーズにいったんですけど、これからどうなるのか…近藤春菜ちゃんは分かるんですけど、滝沢カレンさんは未知数すぎる…楽しみです。
◆皆さんはもともと歴史に興味はあったのでしょうか。
飯塚:実は正直全然興味がなかったんです。でもこの番組に携わらせてもらっていろいろ学んでいるなと感じています。
角田:僕も好きは好きでしたけど、習ったことも含めて全然覚えていませんでしたね。でも、興味はあります!
豊本:僕は全然興味がなかったんですけど、学校の授業の時に先生がこんなこと言っていたなとか、新しい発見があったりして興味が湧いてきました。
◆番組の魅力をどんなところに感じていますか。
飯塚:我々が学生時代に受けてきた授業と全然違って、史料をまず見て、自分で考えるというところですよね。この勉強方法はしてこなかったのですごく楽しいですよ。あとは、台本からはみ出したり余計なことも言ったりしながら、結構自由にやらせてもらえています。スタッフさんが寛容で結構使ってくださるので、オンエアを見てカットされていた時はよっぽどだったんだなと思います(笑)。
角田:僕もまさに先ほどアドリブを入れてみたら、オンエア以前にその場で「いりません」と言われてしまいました(笑)。あれ恥ずかしいんですよね。
飯塚:角田さんのアドリブが余計だったから撮り直しするという(笑)。でもそれぐらい自由度が高い番組なんですよ。僕たちの楽しさが伝わったらいいなと思います。
角田:飯塚さんの言うとおり、自由な所が本当にいいですし、我々が学生のころは歴史はただ丸暗記するだけというイメージだったので、この番組は学校とかでも見ていただいても楽しいと思います。
豊本:学生時代にちんぷんかんぷんだったことが今、番組を通して「そういうことだったのか」と分かったりするので、見ている方にとっても勉強になるんじゃないかなと思います。
◆今回は「日本人は きれい好き?」というテーマです。皆さんの中で一番綺麗好きなのはどなただと思いますか。
角田:きれい好きでいうと飯塚さんな気がするな。飯塚さんが一人暮らししていた時に結構家に遊びに行ったりすることがあったんですよ。俺が通るたびにコロコロをかけられて…。
飯塚:角田さんはね、本当に抜け毛が多いんです。で、落ちているのがすごく目立つんですよ。だから角田さんが歩く後ろをワイパーを持ってついていくという(笑)。
角田:そんなにある!? 帰ってからやってほしいんだよな(笑)。でも、飯塚さん家は整理整頓もちゃんとされているから、確かにきれい好きかもね。
飯塚:豊本さん家はひどかったね、ごみ屋敷だったもんね。
豊本:物が多いだけです。ちゃんと直せば使えるものとかもあるし…誰にも迷惑をかけていないから。
飯塚:いや、それごみ屋敷の主人が必ず言うやつなのよ。ワイドショーで聞くやつ(笑)。
角田:シュッとしているイメージがあったから余計にびっくりしたよね。
◆番組は歴史デリバリーという架空のデリバリーが題材になっていますが、「こんなデリバリーがあったらいいな」という理想を教えてください。
飯塚:やっぱり、コントの設定を考えてくれるデリバリーですね。「こういうコントがしたいんです」と、ある程度状況を言ったら面白い設定を届けてくれるという。そんなデリバリーがあったら最高ですね。
角田:僕は絶対に効く育毛剤のデリバリーがあったらなと。情報が殺到するので、これが今一番良いというのがあったらいいですよね。
飯塚:いや、それ情報が欲しいだけでしょ(笑)。情報があったらどこにでも買いに行くんだから。
角田:確かに。どこにでも行くかもしれない(笑)。
豊本:僕は奥さんに怒られた時に「まあまあまあ」と言ってもらえるデリバリーが欲しいですね(笑)。助かります。
飯塚:どんだけ普段怒られてるのよ(笑)。角ちゃん行ってあげれば?
角田:めんどくせえわ!(笑)
飯塚:ただ、角ちゃん火に油を注いで余計に怒らせる可能性もあるからね。
豊本:それをいさめるデリバリーで(笑)。
角田:1回行ってみるわ(笑)。
◆今回は新春特番として1月2日(日)に放送されますね。今後どのように展開していきたいと思いますか。
飯塚:びっくりしたよね。1月2日の午後8時45分から放送なんて良い時間…すごいよね。Eテレの英断なのか暴挙なのか分かんないけど(笑)。だからこれを機にゴールデンでレギュラーになったら…でも、評判良くて『滝沢カレンのレキデリ』になってレギュラーゴールデンもあり得るよね。
角田:出た! そういうのあるって聞く! 最悪だよ(笑)。悔しいよ俺。3人変えないで…頼むよ飯塚さん。
飯塚:いや、俺じゃないのよ(笑)。でも、ゴールデンのレギュラーとなったら、そのぐらいの改革は必要なのよ。
角田:だったら深夜でそっとやらせておいてよ(笑)。
飯塚:そうね。でも、狙っていきたいですね。
◆最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
飯塚:家族みんなで見ていただけるのであれば、一緒に史料を読み解いたりと、有意義でいい時間になる気がするんですよ。テーマもすごく身近なので、こたつでみかんを食べながらみんなで考える時間になったらうれしいです。
角田:我々3人がやった平安時代をテーマにやったコントはすごくポップになっているので、楽しんでいただきたいです。
豊本:家族みんなで楽しめる番組ですし、興味を持ってもらったらぜひ過去の回も見ていただきたいですね。楽しんでほしいです。
番組情報
『歴史デリバリー~素朴な疑問?歴史資料で解決!~』
Eテレ
2022年1月2日(日)後8・45~9・30
※放送後1週間、NHKプラスで見逃し配信予定あり
NHKプラス:https://plus.nhk.jp/
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