1月5日(水)からSeason2がスタートする『ヒャダ×体育のワンルーム☆ミュージック』(Eテレ)に出演するヒャダインさんと岡崎体育さんにインタビュー。新たなシーズンへの意気込みや番組のこれからに期待していることを聞きました。
音楽制作ソフトの発達により、スマホ1つ、パソコン1台で気軽に、そして感覚的に音楽を作れるようになった今、ビリー・アイリッシュやYOASOBIのコンポーザー・Ayaseを筆頭に、自宅のワンルームで1人で曲の全てを作ってしまうD.I.Y.なクリエイター「ワンルームミュージシャン」が続々登場している。
加えて、ネット環境の発達で「作った曲を発表するプラットフォーム」が増え、誰もが作品を気軽に世界へ発信することが可能になり、“どこにでもいる”若者が一夜にして世界的スターになる時代が訪れている。
番組では、D.I.Y.スピリッツで曲を作り、ネットを通じ世に知らしめたワンルームミュージシャンの先駆者たるヒャダインと、同じくその道を突き進む岡崎体育が「ワンルームから世界へ」を合言葉に、音楽を取り巻くすてきな環境と曲を作る楽しさを届けていく。
新たにスタートするSeason2では「この人もワンルームミュージシャンだったの?」と驚くような意外なゲストをスタジオへ迎えながら、ワンルーム拝見、楽曲データ公開、MCとの即興コラボなど、盛りだくさんな企画を届ける。さらに巨大化するネット発の音楽カルチャーで注目を集める、気鋭のワンルームミュージシャン特集も放送予定だ。
1月5日(水)放送のSeason2の初回放送では、ゲストにHey! Say! JUMPの有岡大貴と知念侑李を迎え、2人が一緒に作ったという楽曲データをテレビ初公開。誰でもできる曲作りテクニックを紹介するほか、MCとの即興曲作りも。また、特集コーナーでは、動画の総再生数1億5千万回を誇るバーチャル世界の歌姫・花譜も登場する。
ヒャダイン&岡崎体育 インタビュー
◆まず、久しぶりの再会ということですが、お互いの印象に変化はありますか。
ヒャダイン:岡君(岡崎体育)は髪形と体重、あとはキャリアですね(笑)。着実なステップアップをされましたし、ドラマにも出られるということで。でも、やっぱり1番思ったのは『痩せたな』ということですね。
岡崎:ドラマの役作りで10何キロ痩せさせてもらいました。ヒャダインさんの変化は筋肉量ですかね。前のシーズンと比べてサウナ系のお仕事も最近されているので、見る見る筋肉がついていてかっこいいなと思います(笑)。
ヒャダイン:お互いにビジュアルの事しか言ってない! 肉の増減についてお届けいたしました(笑)。
岡崎:でも、本当に昔からずっと変わらずというか。
ヒャダイン:岡君もそうね。だって、久しぶりに会ったって感じがしなかったもんね、ぬるっと入ってぬるっと始まって。
岡崎:Season1の時のモチベーションのままSeason2を迎えられているのでグルーヴも上がっていますし、番組スタッフさんとの連携も以前よりすごくスムーズになったなと感じています。収録もオンタイムで行っていますし(笑)。
ヒャダイン:みんなハッピー(笑)。
◆Season2のテーマは「この人もワンルームミュージシャンだったの?」です。番組を通してどんなことを伝えていきたいと思いますか。
ヒャダイン:(ワンルームミュージシャンが作る)音楽に対してみんなで一斉に作ったり、スタッフに助けられながら作っていると思っている方もいると思うんです。でも、実際は結構なレベルのところまで本人がちゃんとやっているんだよということを番組を通して伝えていきたいなと思います。
岡崎:僕はライブハウス上がりなので、今でもバンドの方たちとよくライブをやっているんですけど、最近『DTMの使い方を教えて』と言われるようになってきて、もはやDTMはワンルームミュージシャンだけのものではなく、スタジオで曲を作っていた人たちにも利用されるようになってきたんだなと肌で実感しています。今後さらに広まっていくと思うので、やっぱりこの番組で操作の方法を紹介したり、実際にDTMソフトを使っているミュージシャンの方々の話を聞けるのはすごく良いなと。シーズン3、4と続いていけたらいいですね。
◆誰にでも簡単に音楽を作れる時代が来たことに、どんなことを感じているのでしょう。
ヒャダイン:僕は2007年にニコニコ動画に動画をアップロードしたことから活動が始まって、その時、既に誰にでも簡単に音楽を発信できるんだということを体感していました。なので今は「新しい時代が来た!」という感触は正直あまりなくて。「気づいたか!」という感じですね。
岡崎:きっと「いいな」と思ってくれる人が世界中のどこかにいるはずだから、自分が作ったものを恥ずかしがらずに世に出してみることは大事ですよね。作って投稿するというサイクルが当たり前になってきている世の中ですし、これからこのスタイルで世の中に出てくるミュージシャンがたくさんいると思うので、これからが楽しみです。
◆Season2にどんな事を期待していますか。
岡崎:Season1は窓口になるような番組だったので、Season2は応用編のような感じで新たな使い方やDTMを使った遊びだったり、そんなところも放送していけたらいいなと思っています。番組に登場する人たちのユニークな機材を紹介する場にもなると思いますし、番組を見て「自分も買って使ってみようかな」と思っていただけたら、それが1番うれしいですね。
ヒャダイン:やっぱり内容のバリエーションを増やしていきたいですね。DTMには録音機材としての使い方ももちろんありますし、ボカロを使ったりと、多様性があるものだとも思っているのでそんなところも見せていけたらいいなと思います。
◆番組を通してやってみたいことはありますか。
ヒャダイン:ビリー・アイリッシュを呼んでみたいですね(笑)。でも海外なのでなかなか厳しいから…希望としては、この『ワンルーム☆ミュージック』の場がDTMを使う人たちの交流の場になればいいなと考えています。若い子たちが掲示板を使ったりしながらコラボの話を持ちかけたり。交流の場になってほしいですね。
岡崎:僕は、Season1にVTR出演してくれた方々を実際にスタジオに呼んで、さらに詳しくお話を聞いてみたいなと思っています。Season1に出てくれたどんぐりずはVTRがキャッチーですごく面白かったので、今度は実際にここに呼んで…若い芽は早めに摘んでおきたいなと(笑)。
ヒャダイン:もう遅いで。Season1に出た後海外でめちゃくちゃブレイクしたから、もう刈り取られへん。
岡崎:早めに声をかけておかないとこういうことになるので(笑)。でも、番組で紹介させていただいたアーティストの方々がこうして世界に羽ばたいていくのはうれしいですね。MCとしても感慨深いですし、自分も負けないようにいっぱい音楽を作っていきたいです。逆に、将来どんぐりずの2人がここに座っていて、岡崎体育とヒャダインがここに呼ばれる可能性もあると思うので(笑)。ぜひゲストとして来てほしいですね。
ヒャダイン:主にどんぐりずにね(笑)。
◆Season2への意気込みをお願いします。
ヒャダイン:『ワンルーム☆ミュージック』はテクニカルな話題を展開するのではなく、音楽はこんなにも簡単に作れる時代になったんだよとお伝えする番組なので、Season2ではもっともっといろんなゲストや方法を紹介していって、音楽はタッチしやすいんだということをお伝えできればと思っています。
岡崎:Season2ではさらなるコラボレーションに発展させていきたいですし、音楽を作る過程の振り幅をさらに広げていく手助けができたらなと思っています。
番組情報
『ヒャダ×体育のワンルーム☆ミュージック』Season2
Eテレ
2022年1月5日(水)スタート
毎週水曜 後10・00~10・25
<Session.13(Season2初回)>
スタジオゲスト:有岡大貴、知念侑李(Hey! Say! JUMP)
VTR出演:花譜