現在放送中の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合ほか)で、竹村平助役を演じる村田雄浩さん。
平助は、大阪・道頓堀に店を構える「竹村クリーニング店」の店主。仕事は丁寧でアイロンの腕前に自信がある。人情に厚いがどこかわきが甘く、和子(濱田マリ)の尻に敷かれている。そんな彼がひょんなことから、ヒロイン・るい(深津絵里)を店に迎えることに。
本作について「参加できるのがすごくうれしい」と喜びを語る村田さん。出演への思いや今回演じる平助、そして深津さん、濱田さんら共演者への印象についてもお話しいただきました。
村田雄浩 インタビュー
◆出演が決まったときの気持ちを教えてください。
“朝ドラ”には何回か出させていただいているのですが、久しぶりでうれしかったです。じっくりたっぷり、長い時間をかけてドラマをつくっていくのが“朝ドラ”。そこに参加できるのが、すごくうれしいです。半年かけてストーリーを紡いでいくということは、他のドラマではまずないので。
長いスパンの作品だと人物が明確に描かれていて、その人となりを本当に自分の人生のように生きていく感覚が出てくるので、とてもやりがいがあるし、楽しいしうれしいです。“朝ドラ”は決してサスペンスにはならないから、犯人を探したりしないし、殺される可能性もないし(笑)。そういう意味ではとても楽しく人生を送れるので、すごくうれしいなと思います。
◆平助を演じるにあたり、どんなことを考えられているのでしょうか?
台本を読んだときに妻の竹村和子役をやってくださる濱田マリさんと、このクリーニング屋さんがるいちゃんにとっての、このドラマにとってのオアシスというか、息抜きになる場所になったらいいねと話しました。
そして、平助と和子のかけあいがうまくいっているとうれしいですね。濱田さんは関西の方なので大阪ことばのイントネーションができるけど、私は関東の人間なんで、濱田さんにひっぱってもらっています。
◆NHK大阪局での撮影、そして共演者の方々にどんな印象を持っていますか。
家族みたいな雰囲気で、NHK大阪局が好きです。俳優たちはやりやすいんじゃないかな。なんか甘えられるっていうか(笑)。甘えてちゃいけないんだけど、やっぱり甘えさせてもらって、「ごめーん!」と言いながら助けてもらったりする瞬間も多いです。
深津さんの印象は、ピュアな感じで、すごくるいちゃんのようです。演じている深津さんを見ていてすごいと感じるし、すてきだなと、本当にこんな方が子どもでいてくれたら幸せだろうなと思いました。
妻の和子役の濱田マリさんは、なにも気負わなくていいし、あっという間に夫婦になれちゃう感じです。お互い大人ですから気を遣ってはいますけど、日を追うごとにどんどんそういうのがなくなっていく、そのスピードのはやいこと! ことばのこともあるし、テンポだったり、ノリだったり、おんぶにだっこです(笑)。
◆視聴者の方々に向けてメッセージをお願いします。
3人のヒロインの人生がどんどん進んでいって、たぶん半年があっという間に終わってしまうと思います。誰かのことをじっくり描くシーンは当然ありますが、でもスピード感がすごくあるので、ちょっと見逃すとあっという間に終わっちゃうのでちゃんと観てて! という感じです(笑)。
3人のヒロインがその時代をものすごく色濃く表現してくれるような気がします。“朝ドラ”としては珍しいことをしているので、その楽しさはすごいだろうなと思います。
番組情報
連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
NHK総合ほか
毎週月~土曜日 前8・00~8・15ほか
©NHK