愛本みずほによる人気コミック「愛しい嘘 優しい闇」をベースに、オリジナル要素も加えたラブサスペンスドラマ『愛しい嘘~優しい闇~』(テレビ朝日系)が現在放送中。波瑠、林遣都、溝端淳平、本仮屋ユイカ、黒川智花、新川優愛が演じる同級生たちが再会したことから巻き起こる不可解な事件や仲間の連続死…。TV LIFE webでは、“疑惑の同級生”6人によるインタビュー連載を実施。第2回は、地元の名家に嫁いだ専業主婦・野瀬優美役を演じる黒川智花さんにご登場いただきました。
◆第1話は同級生の1人である奈々江(新川)が謎の死を遂げるという衝撃的な展開がラストに待ち受けていました。
びっくりしました。最初に台本を読んだ時も、まさか1話目で主要人物が亡くなるとは想像していなくて、本当にハラハラ、ドキドキする展開だなと。同時に、“これこそ連続サスペンスドラマだな!”とも感心しました。1話だけで完結しませんし、これから巻き起こるいろんな事件の中心にいる人物ははたして誰なのかを追いたくなる。きっと視聴者の皆さんも最後の最後まで楽しんでいただけると思います。
◆そうした中で、黒川さんが演じる優美はどんな人物だと感じていますか?
一見すると、スマートなご主人がいて、幸せな家庭を築いているよう思えますが、彼女もやはり大きな秘密を抱えているんです。友人たちの前では明るく振る舞っているものの、常に葛藤や孤独を感じながら、ギリギリのところで毎日を送っていて。でもこれからはそんな彼女のもの静かな性格からは想像もつかない、“それだけでは終わらないぞ!”というシーンがたくさん出てきますので、期待していてほしいです。
◆ご主人とのワケありな感じは、第1話でも少しだけ描かれていましたね。
はい。夫役の徳重(聡)さんとは一緒にいろいろと相談しながらシーンを作っているのですが、それでも本番で2人きりの撮影になると、ヒリヒリとした緊張感があります。それだけに、同級生たちとのシーンはホッとするんです。台本を読んでイメージはできていたものの、撮影に入るとジェットコースターのような振り幅の大きな役を演じているなと自分でも思います。
◆優美役を演じる上で意識をされていることはありますか?
ミステリー作品とはいえ、私自身はなるべくフラットに演じようとしています。でも監督から、「なんだか意味ありげな芝居に見える」と言われたことがあるので(笑)、無意識のうちにミステリアスな演技になっているのかもしれませんね。もちろん、時にはあえて裏がありそうなお芝居をすることもあるので、細かい表情にも注目してもらえたらうれしいです。
◆ちなみに、黒川さん自身は6人の同級生の中で誰に一番近いと思いますか?
私はうそを突き通せるような器用な人間ではなく、裏の顔もなく表のまんま生きているタイプなので、その意味では少し生き方に不器用な主人公・望緒(波瑠)に共感してしまうところがあります。特に30代の女性って、いろんな経験を積みながらも、仕事やプライベートで悩むお年頃ですし。だからこそ、玲子(本仮屋)や奈々江のような友人がいるって心強いし、友達っていいものだなと、この作品を通してあらためて感じました。
◆では、もし望緒のように友人や知人がトラブルに巻き込まれていたら、一緒に解決に奔走するほうなんですね。
そうですね。お節介なところもあるので、「よし、犯人を突き止めよう!」っていう気持ちになるかもしれません。ただ、このドラマに関して言えば、登場人物の全員が何かしらの嘘を抱えているので、誰を信じていいのか分からなくなりそうです(笑)。本当に誰が黒幕でもおかしくない展開が続きますから。
◆黒川さんは誰が黒幕だと予想されてますか?
第1話を見た限りだと、なぜか自分(優美)が一番怪しく見えてしまったんです(笑)。きっと、私のほかの作品をよくご覧になっていらっしゃるドラマファンの方も、私がミステリー作品に出ることが多いので、“この人は、ただでは終わらないだろうな”という目で見ているんじゃないかと思います(笑)。それに、現場でも「誰が黒幕なんだろうね?」という会話をよくするんです。ただ、小耳に挟んだ情報がそれぞれ微妙に違うので、みんなで情報を共有しながら、推理をして楽しんでますね。
◆普段、ご自身がミステリーのドラマや小説をご覧になる時は、犯人を推理したりしますか?
します。でも、たいてい外れるので、いいお客さんなんだろうなと思います(笑)。特に今作は、1つの謎が解決したと思ったら、また次に怪しい人物が出てくるので、最終的にどんな結末になるのか見当がつかないです。同級生だから、お互いのことをよく知っているとはいえ、大人になれば仕事や生活環境で人は変わっていくし、だからこそ余計に疑いの目を向けてしまうところもあって。この物語は、懐かしい仲間が同窓会で14年ぶりに再会し、そのことがいろんな事件の引き金になっているのですが、自分の同窓会がこんな感じだったら怖いなって思います(笑)。
◆それでは、第2話の見どころを教えてください!
第1話のラストで奈々江が亡くなり、そんな悲しみの中から第2話はスタートします。はたして、彼女の死因は事故なのか、自殺なのか、はたまた誰かに殺されたのか…。もしそうなら犯人は誰なのか。いろんな推理を楽しみながら、放送をご覧いただければと思います。また、優美と旦那さんの関係性も明らかになっていくので、ぜひそちらもご注目ください。
◆視聴者の皆さんの考察も気になりますね。最後に、次週この連載にご登場いただく本仮屋さんに向けてメッセージをお願いいたします。
本仮屋さんは私にとって『3年B組金八先生』シリーズの1つ先輩にあたるんです。今回の現場ではいつも私を気遣って話しかけてくださり、本当に優しくて素敵な方だなと思いましたし、共演できてうれしかったです。それに、ほかの共演者の皆さんもほぼ同年代なので、肩の力を抜いて和気あいあいと過ごしています。とはいえ、ドラマの今後の展開がどうなるのかみんな分からないので、出演者全員、“次は自分の命が狙われるかもしれない…”と身の危険を感じていて(笑)。そうやって妙な緊張感に包まれた現場も珍しいので、最後までドキドキしながら、撮影を楽しんでいきたいと思います。
PROFILE
黒川智花
●くろかわ・ともか…1989年8月1日生まれ。東京都出身。O型。近作に『着飾る恋には理由があって』(TBS系)、『にぶんのいち夫婦』(テレビ東京系)、『アバランチ』(フジテレビ系)など。
番組情報
金曜ナイトドラマ『愛しい嘘~優しい闇~』
テレビ朝日系
毎週金曜 後11・15~深0・15ほか
原作:愛本みずほ
脚本:丑尾健太郎、神田優
演出:樹下直美、日暮謙、木内健人
出演:波瑠、林遣都、本仮屋ユイカ、黒川智花・徳重聡・新川優愛、溝端淳平ほか
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/itouso/
公式Twitter:@itouso_tvasahi
公式Instagram:@itouso_tv_asahi
第2話(1月21日放送)あらすじ
14年ぶりに地元・山梨で行われた中学の同窓会。東京で漫画家アシスタントをしている望緒(波瑠)は仲良し6人組との“懐かしい再会”、さらには初恋の人・雨宮(林遣都)との“新たな恋の予感”に胸を高鳴らせるが、取り巻く状況は刻一刻と激変していく。なんと数日後、望緒に嫉妬心を募らせていた6人組のメンバー・岩崎奈々江(新川優愛)が、地元の渓谷で遺体となって発見されたのだ。まさかの訃報を受け、望緒は東京にいる雨宮や玲子(本仮屋ユイカ)と共に山梨へ急行。今も地元で暮らす稜(溝端淳平)、優美(黒川智花)と再び顔を合わせる。
奈々江が命を落とした原因はいまだ不明…。優美の夫である山梨県警の刑事部長・野瀬(徳重聡)は、事故死か自殺の可能性が高いという。ところが、奈々江が亡くなる直前に自撮りしたという写真を見た望緒らは、他殺の可能性を疑い始めることに。時を同じくして、稜は地元にいる同級生から“不穏な忠告”を受ける。
その矢先、東京に戻った望緒は“背筋が凍るような事件”に直面。路上で何者かに突き飛ばされ、あわや車に轢かれそうになる。しかもその後、望緒のアイデアを盗んで漫画家デビューを果たした後輩・りえ(松村沙友理)が、車に轢かれる事件が発生。事件発生時の状況を聞いた望緒はふと、“仲良し6人組の1人”に疑惑の目を向けるが…。
photo/中村功 text/倉田モトキ
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2022年1月28日(金)23:59