佐藤寛太&大原優乃インタビュー「僕らは一生懸命についていくのみなので何かあれば監督へ!(笑)」『あせとせっけん』

特集・インタビュー
2022年01月27日
佐藤寛太&大原優乃
佐藤寛太&大原優乃

2月3日(木)よりMBSドラマ特区枠で放送される『あせとせっけん』でダブル主演を務める佐藤寛太さん(劇団EXILE)と大原優乃さんにインタビュー。撮影中のエピソードやドラマの見どころを聞きました。

原作は、2018年より「週刊Dモーニング」で連載がスタートし、累計440万部を突破している山田金鉄の大人気コミック。化粧品&バス用品メーカー「リリアドロップ」で働き、せっけんの商品開発プランナーを務める佐藤さん演じる名取香太郎と、同じ会社で経理部として働く大原さん演じる八重島麻子が“におい”でつながり、嗅ぎ・嗅がれるうちに、不思議とひかれていくようになるラブコメディー。とにかく誠実に愛を育んでいく2人に前向きな気持ちになり、年齢問わず共感できるストーリーで、目には見えない“におい”の映像表現にも挑んでいます。

◆お二人とも原作を読まれていてお好きだということですが、どのようなところに魅力を感じましたか?

佐藤ピュアな二人の純愛物語。展開として早い段階でくっついた二人がお互いを大切にしつつ、ひとつずつ障害を乗り越えて歩んでいく話なんですよね。撮影は少しタイトなスケジュールで撮っているんですけど、大原さんとこのチームじゃないとやれないよね、という話をしています。
どんなシーンでも常にお互いが相手を思い合っているので、それが画に表れていると思います。この作品を演じられて幸せです。

大原:私のこの作品の第一印象は、ピュアだなということです。そこが一番好きなところなんですが、ラブコメディーとはいえ、この作品はそれぞれの心情が繊細にリアルに描かれているところもあるので、ラブコメにはとらわれすぎず…シーンによって、コメディだったり、しっとりしたり、飽きない作品になっているんじゃないかと思います。

佐藤:実写化するにあたり、監督が妥協するどころか、攻めの姿勢を貫いてます。僕らは一生懸命についていくのみなので、何かあれば監督へ!(笑)

◆ドラマの情報も解禁になったばかりですが(取材時)、周りの方の反応は気になりますか?

佐藤:気になりますね。

大原:私たちも原作が好きで皆さんと同じ思いだから、信じてくださいって思っています。撮影の時も、監督が原作を持ってきて「麻子今この表情してるよ」って見せてくださったりします。

佐藤寛太&大原優乃
佐藤寛太&大原優乃

◆今回お2人は初共演ですが、お互いの印象を教えてください。

佐藤:初めましてが顔合わせで、その時が本読みでした。お会いした時は「そのまんまだ!」って思いました。だから麻子さんのイメージが強すぎて…。わりと役名で呼び合っている気がします。撮影の合間にセリフを合わせて、本番は本番で集中しているので、お互い役のイメージが強いんじゃないかなと思います。

大原:私は、佐藤さんの役がクールなものが多いイメージだったので、話しやすいなっていうギャップがありました。最初から心を開いて話してくださったから、うれしかったですね。

◆佐藤さんは人見知りしなさそうな感じですが、実際どうですか?

大原:私が人見知りなことに気付かないくらい…(笑)。

佐藤:人見知りの人に気づかないことがあるみたいです。

◆現場で何かお話されたりはしますか?

佐藤:“アニメ交換”とかしてますよ。

大原:アニメの好みが一緒で、佐藤さんにお薦めのアニメを教えてもらったりしています。

佐藤寛太&大原優乃
佐藤寛太&大原優乃

◆それぞれの役柄を演じるに当たって意識しているようなところはありますか?

佐藤:役として大事にしてるのは、ただ一つ、真っすぐに麻子さんを愛するという、本当にそれだけです。役者としては、監督が撮りたいと思ったものを2人で表現できるかということと、監督が考えていることをこっちでキャッチしようというのはあります。

大原:原作があるので、「麻子になる」というところを最初は一番大切にしていました。横髪を増やしたり、眼鏡をたくさんフィッティングしたり、衣装合わせを4、5時間くらいやったり…。サイズ感とかも絶妙にこだわってやらせていただいて。衣装や小道具を装着して「麻子になれてるな」という実感があるので、スタッフの皆さんに支えられているなと思います。目線や声も心掛けています。

◆ご自身が役と共通する、共感する部分はありますか?

佐藤:自分の役はパッと出ないけど、逆に相手の役だと、目を見て話を聞こうとするところとか…。原作の麻子さんって不器用だけど人に優しいんですよね。自分が人の痛みを知ってるからこそ、人に優しいキャラクターだと思うんですけど、それをすごく感じます。現場で時間がなくてみんながぴりついてきても、それをどことも衝突させなかったりとか。節々で感じる言動から、人のまろやかさみたいなものを感じます。僕にないところを持っていて、そういう意味でも(役に)合っているなという気がします。
名取は真っすぐで、へこまないし能天気だし、というところが自分に近いのかなとも思います。深刻なことも、深刻に話さなかったり、ごめんと思ったら謝ったり。

大原:私自身にもコンプレックスがあって、麻子にもコンプレックスがあって、そこを必死に乗り越えようとするけなげな姿は原作を読みながら共感できる部分があって、泣きながら読んだりしていました。なので、そこは大切にしたいなと思っています。

◆佐藤さん演じる名取は“においフェチ”ですが、お二人は何フェチですか?

佐藤:何フェチかって言われたら匂いですかね。匂いは、香水よりも、柔軟剤とかせっけんとかシャンプーとか、その人が日頃使っている生活感がある匂いが好きです。

大原:私も匂いフェチなんですけど、シャンプーも、ヘアケアはこれ!とか、柔軟剤はこれ!って全部決まっていて。例えばヘアケアだったら日本からもう撤退したものを使っているんですけど、買いだめして使っています。

佐藤寛太&大原優乃
佐藤寛太&大原優乃

◆お2人から見て、お互いの役はぴったりですか?

佐藤:それはすごく思います。ぴったりだなって。だから(実写を)見たくないのもわかるけど、見てくれたら納得してくれるんじゃないかなとは思うんです。原作をそのまま文字にすると、結構ぶっ飛んでて。「においかがせてもらっていいですか」って、文字だとそれだけだから。冒頭からやばいやつで入るんですけど…。そういう脚本があって、さらに監督のイメージがあるんですね。原作にもないし、脚本にもない、監督のイメージが僕らにも分からない時があって。飛びに飛んでるんですけど、それは監督の演出の良さだと思います。

大原:私は、(佐藤さんを見て)名取さんだ、って毎日思っています。今回ベッドシーンとかもあって、体を張ってやるシーンも多いのですが、私自身そういう作品がまだそんなに多くないので、入る前は緊張していて。でも、佐藤さんが現場の空気づくりもそうですし、すごく引っ張ってくださるので、私は佐藤さん演じる名取さんに全力で甘えて、身を委ねさせてもらっています。シーン中に名取さんに何を言われても心を動かされる自信があります(笑)。

佐藤:僕もです。日々心が動きまくってます。

◆この作品で名取が、新作のインスピレーションが湧くという理由で麻子の匂いを嗅ぎに来る姿が描かれていますが、お2人はさまざまな作品で役を演じる上で、ひらめきやインスピレーションを得るために行っていることはありますか?

佐藤:例えば、1冊の本があって、絵があるのとないのとだったら思うことって十人十色じゃないですか。でも原作があると、みんなが向かうゴールがそろうじゃないですか。それがある意味原作の良さっていうか。だからインスピレーションっていうと…原作があれば原作からだし、普段の生活ですかね。人と向き合っている時とか。すごく根暗な役が来たら自分と全然違う役って短い時間でできないと思うし、自分に近しい役の方が得意だったりはすると思います。

◆自分が生きてきた全ての状況がつながっているということですね。大原さんはいかがですか?

大原:作品に入るまで、自分にできる限りの役作りはしていきたいなとは思っているのですが、現場に行ってからが全てだなって思っていて。お相手の方のお芝居だったり雰囲気だったり、監督さんが言ってくださることとか、撮影の場所だったりとかを全部少しでも取りこぼさずに、自分の中に入れたいなという思いです。一つ言い忘れちゃったんですけど、佐藤さんは本読みから名取さんでした。

佐藤:すごく嬉しいです。ありがとうございます!

佐藤寛太&大原優乃
佐藤寛太&大原優乃

◆最後にドラマの見どころを。

佐藤:原作モノの実写化って昨今多いですし、僕自身いろいろとやらせてもらうことも多いですが、自分が読んでいた原作の実写化なので自分自身も責任を感じています。自分だったらこうしたいとか、大原さんと向き合った時に感じるものなど、その時にしかないものを大切にしています。今回は2人とも原作を読んでいたので、キャラクター像をぶらさずに情熱を注いで演じられている気がします。そこに渋江監督の特異な演出が加わり、実写でしかできない表現として受け入れられると嬉しいです。

大原:2人のピュアな物語になっていて、きっと見ていただいたら“あせキュン”してもらえるかなって思いますし、目に見えない匂いを映像化することでどう表現されているかは面白いところだと思うので、私自身もそこを楽しみにしています。こんなけなげなラブストーリー最近映像で見てないなっていうくらい真っすぐな2人なので。

佐藤:大事にしたいですよね。絶滅危惧種みたいなキャラクターで…本当に好きです。楽しくて心が温まるシーンがいっぱいです。監督の発想はすごいです。ただ、もうちょっと分かりやすく表現してほしい時はありますが。監督にしか表現できないものがあると思うし、それを信じてやっているので、何度も言わせてもらいますが、実写化でしか出来ない表現を妥協ではなく、攻めの姿勢で挑んでいる監督がいるので僕らは一生懸命ついていってます!

PROFILE

佐藤寛太&大原優乃
佐藤寛太&大原優乃

PROFILE

●佐藤寛太(さとう・かんた)…1996年6月16日生まれ。福岡県出身。B型。2015年1月、劇団EXILEに正式加入。2022年1月から『駐在刑事 Season3』(テレビ東京系)に出演中。2022年3月から舞台「怖い絵」に出演予定。

●大原優乃(おおはら・ゆうの)…1999年10月8日生まれ。鹿児島県出身。A型。2009年11月、Dream5としてCDデビュー。Dream5活動終了後、ラブベリー専属モデルとして活動。2022年1月から『真夜中にハロー!』(テレビ東京系)に出演中。

佐藤寛太…ヘアメイク/KANA (allure)、スタイリスト/Masahiro Hiramatsu(Y’s C)
大原優乃…ヘアメイク/Junko Morimoto(GON.)、スタイリスト/寒河江健

番組情報

ドラマ特区『あせとせっけん』

MBS
2022年2月3日(木)スタート
毎週(木)深1・09〜

テレビ神奈川
2022年2月3日(木)スタート
毎週(木)後11・00〜

チバテレ
2022年2月4日(金)スタート
毎週(金)後11・00〜

とちテレ
2022年2月10日(木)スタート
毎週(木)後10・30〜

テレ玉
2022年2月10日(木)スタート
毎週(木)後11・30〜

群馬テレビ
2022年2月10日(木)スタート
毎週(木)後11・30〜

公式HP:https://www.mbs.jp/asetosekken/

この記事の写真

©「あせとせっけん」製作委員会・MBS

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