昨年放送の『仮面ライダーセイバー』をはじめ、現在放送中の土曜ドラマ『逃亡医F』(日本テレビ系)など、出演シーンに漂う唯一無二のオーラが多くの人の目を惹きつける古屋呂敏さん。その活動は俳優のみならず、カメラマンや映像ディレクターなど多岐に渡り、さまざまな面から自身の“表現”を世に発信し続けている。
さらに、2月18日(金)からは自身初の写真展「reflection」の開催を控えるなど、ますます活躍中の古屋さんに、『逃亡医F』の現場でのエピソードや写真展について、さらに生きていく上で大切にしていることなどをお聞きしました。
「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」古屋呂敏
◆まず、『逃亡医F』の撮影現場の雰囲気から教えてください。
僕の出演シーンは松岡(昌宏)さんをはじめ先輩の役者さんばかりなのですが、アットホームで温かい雰囲気の中でやらせていただいています。でも、締める時は締めるピリッとした空気感もあって、とても楽しい現場ですね。
◆古屋さんは刑事・野末孝正役を演じられていますが、お芝居をする上で意識されていることは?
この作品に登場するキャラクターたちは熱い人やクセの強い人が多いので、僕自身はあまり作り込んでいません。思うまま、真っすぐに演じることで皆さんから「周りにもこういう人いるな~」と感じてもらえる親近感のあるキャラクターを表現できたらいいなと思っています。
◆古屋さんは上司を演じる和田聰宏さんとの共演シーンが多いですよね。
はい。僕が演じる野末は和田さんが演じる筋川に振り回されるというキャラクターなのですが、いい意味で力を抜いていながらもとてもオーラのある和田さんのお芝居をそばで見られるのはすごく刺激的で。僕もそれを受けて流れるようについていっています。
◆現場ではどのようなお話をされていますか?
和田さんとはいろいろなお話させていただくのですが、一番多いのは車の話ですね。僕自身も今車を買いたいなと思っているのですが、和田さんにそのお話をしたらとてもお詳しくて。僕がいいなと思っている車も過去に試乗されたことがあったそうで、そういったお話をずーっとさせていただいています(笑)。
◆古屋さんが思う、本作の魅力は?
この作品って、本当にいろいろな要素が詰まっているじゃないですか。主人公は恋人を殺した容疑をかけられて、真犯人を探すために逃げながらも人の命を救っていって…という、さまざまな事象が重なっていく中で、皆さんにも「一番大切なことは何なのか」ということを考えていただけるんじゃないかなと。物語のテンポが早く、1つひとつのエピソードが重厚なので、きっと多くの方に面白いと感じていただける作品になっていると思います。
◆確かに、毎回時間を忘れて物語に引き込まれてしまいます。
アクションシーンも本格的ですし、船を借りて日本海で撮影したり、実際に雪山に行ったりとロケーションに関しても大規模なことをやっているので、そういう迫力も感じていただけるんじゃないかなと。本当にすてきな役者さんたちが毎日真摯に向き合いながら作っていますし、監督や制作の方、スタッフさん1人ひとりの思いが詰まっているので、1分1秒逃さずに見てもらえたらうれしいです。
◆成田凌さん演じる主人公・藤木は「医手一律」という言葉を大切にしていますが、古屋さん自身が生きていく上で大切にしている言葉やポリシーはありますか?
「当たって砕けろ」という意味の「Go for broke」です。僕は父親が日系アメリカ人で、おじいちゃんが第二次世界大戦の時にアメリカ軍として戦いに行っているんですが、日系アメリカ人だけで作られた部隊ではこの言葉がスローガンだったそうなんです。これを僕は「常に全力でやろう」「突き詰めるまでとことんやろう」という意味に捉えて、いつも心に止めて生きています。
◆動画「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」では、ご自身を「鳥」とも表現されていましたね。
そうですね。後付けなんですが、”呂敏(ロビン)”って、ヨーロッパコマドリというイギリスの国鳥の別名なんですよ。なので、小さいころから”鳥”は意識していて。僕自身も自由に飛び回っていたいというか、縛られたりすると動きが鈍ってもがき始めるので(笑)、心が躍る方向に飛んでいきたいなと思っています。
◆そんな古屋さんをお医者さんのカウンセリングのように癒やしてくれる存在は…?
カメラですね。何かを撮っている瞬間は生きていることを感じさせてくれるというか。”表現する”という意味では一緒なんですが、俳優としての楽しみとはまた別のベクトルで幸せを感じるんです。
◆古屋さんにとって、カメラはお仕事ではなく趣味なんですね。
はい。僕の中では仕事という感覚ではないかなと。もちろん、クライアントワークなど責任を伴う時は別のフィルターがかかりますが、基本的には息抜きというか、楽しみながらやっています。とにかく人を撮ることが大好きなんです。
◆写真を撮るということにはどのような魅力が?
例えば、仲のいい友達でも「こんな表情があるんだ」と新しい発見があったりして面白いんですよね。あと、きれいなものを撮った時にうまく陰影がハマったりすると「気持ちいいな~!」と快感になります(笑)。
◆そんな古屋さんにとって初めての写真展が2月18日(金)から開催されますが、この写真展に込めた思いを教えてください。
今回、何を一番表現したいのかと考えた時に、自分が演者として生きてきた時間とカメラマンとして生きてきた時間を振り返って「ずっと“二視点”から物事を見てきたんだな」と気づいたんです。普段被写体になることがあるからこそ、写真を撮っている時に「この表情が好きなのかな」「このシャッターのリズム感が好きなんだろうな」などと被写体の方の気持ちを敏感に感じてしまうんですよね。そんな“二視点”からの表現がしたいなと思った時に、鏡を使って被写体の方を撮りつつ、そこに写る自分の姿を見てみたいなと思い企画しました。
◆まさに、古屋さんだからこそできる表現ですね。
はい。今自分の目から見えているものも、ちょっと視点や角度を変えれば違うものが見えてくる、ということがたくさんあるじゃないですか。今回は19歳の女優さん二人を撮らせてもらったんですが、19歳ならではのエネルギーを自分に反射させた世界をどのように表現しようかと考えることが楽しかったです。
◆撮影を終えられて、手応えはいかがですか?
クライアントワークだと求められる写真を探す旅になるんですが、今回に関しては正解が全くないもの。ただただ自分の心が振れた瞬間にシャッターを押しているので、皆さんから見たら何でもない写真になっているかもしれないです。でも、僕からしたらとても意味がある。そういったことを感じ取ってもらえたらいいなと思いながら撮りました。
◆写真を見た方に伝えたいメッセージをお願いします。
僕、写真から伝わってくる“匂い”が好きなんですよ。写真を見た時に、まるで自分もそこにいるように思える空気感だったり、自分自身がその風景を見たように感じられるような。なので、僕自身も“匂い”を伝えるということにはこだわりを持って取り組みました。あと、人が好きなものってそれぞれ違うじゃないですか。バックボーンも違いますし、見てきた景色も物事の感じ方も違う。僕自身、アメリカで生活していたこともあって、皆さんと違った視点から物事を見ていることもあると思うんですけど、そんな“僕”のことを感じていただけたらうれしいです。
◆最後に、今後古屋さんが目指す人物像を教えてください。
コーヒーが好きなので、65歳になったらハワイでコーヒー畑をやりたいです! というのは置いておいて…(笑)。これからも失敗を恐れずに自分から湧き出たものや伝えたいことを表現していきたいなと思っています。それが映像作品につながるのであれば、ドラマや映画にたくさん出演させていただきたいですし、いつかは自分で作品を作ってみたいなとも考えていますね。自分が伝えたいと思うものが明確になった時に自分の手でモノづくりができて、誰かの心に少しでも触れられるような…そんな生き方がしたいなと思っています。
PROFILE
古屋呂敏
●ふるや・ろびん…1990年6月2日生まれ。京都府出身。B型。俳優のみならず、映像クリエイター・ROBIN FURUYAとしても活動。自らカメラを回すDirection Photographerとして、CHANEL・FENDIなどのハイブランドからISETAN・SK-IIなどの映像制作を手掛ける。
公式Twitter:https://twitter.com/mynameis_Robin/
公式Instagram:https://www.instagram.com/robin_officialjp/
作品情報
土曜ドラマ『逃亡医F』
日本テレビ系
毎週土曜日 後10・00~
公式HP:https://www.ntv.co.jp/toubouif/
イベント情報
古屋呂敏 写真展「reflection」
開催期間:2022年2月18日(金)~20日(日)
場所:ギャラリー・ルデコ B1F(東京都渋谷区渋谷3-16-3 髙桑ビル)
入場料:無料
●photo/干川 修 text/片岡聡恵 衣装協力/ニット\42,900、パンツ\74,800(共にThe Viridi-anne 03-5447-2100)
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2022年2月11日(金)23:59