北乃きい×アキラ100%×笹森裕貴インタビュー「自信は100%です!」新月曜ドラマ『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』

特集・インタビュー
2022年02月14日

北乃きい×アキラ100%×笹森裕貴インタビュー

2月14日(月)にスタートする“OL×おじさん×イケメン”によるトライアングル・ラブコメディ『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』(TOKYO MX 毎週(月)後10・00)。ひょんなことから北乃きいさん演じる経理部OLの宮下まつりの頭の中に、“営業一筋30年・家族思いのサラリーマン”のおじさんの意識が飛び込んでくるところから物語は始まる。そんな本作に出演する北乃さん、アキラ100%さん、笹森裕貴さんにインタビュー。撮影時のエピソードや、頭の中に憑依して欲しい人などを語ってもらいました。

◆演じた役柄について教えてください。

北乃:私はあまり自分の意見をはっきり言えない、引っ込み思案の女の子で、恋にも前向きになれず、悩んでいたところにおじさんに憑依され、そのおじさんのアドバイスを実践して、前向きに変わっていくという平凡OLのまつりを演じさせていただきました。原作も読ませていただいたんですが、すごく面白くて、あっという間に読み終わってしまいました。おじさんに憑依されるということで、一人二役みたいな役どころなんですが、そういった役は今まで演じたことがなかったので、新鮮でしたし、勉強になりました。撮影しつつも、まつりの気持ちでも、おじさんの気持ちでも見ることができて。本当にその時々と、見る方の年齢やタイミングによって、いろんな方に響くメッセージ性のあるドラマだなって思いました。

アキラ:僕はまつりの脳内に憑依してしまうおじさん・誠一郎役をやらせていただきました。ひょんなことから、まつりの脳内に入り込んでしまうという結構ファンタジーな設定で、原作も読んだんですけど、本当に面白くて。テンポが良くて、キャラクターの切り替えもはっきりしているので、すごく読みやすいマンガだなって思ったんです。原作のおじさんがチャーミングだったので、ちょっとでもそのチャーミングな要素を取り入れたいなと演じていたんですが、実際見ていただいた方に面白いなって思っていただけたらうれしいですね。

笹森:僕が演じた樹は、まつりが恋をする王子様で、イケメンエリートサラリーマンという、最初からハードルがすごく高くて…(笑)。僕に務まるのか、すごく不安だったんですが、演じていく中で、完璧に見えつつも、実は一番人間味がある役だなと感じました。仕事をしている時と家族といる時の顔が違っていて、とてもリアルに描かれていたので、そこを演じ分けるのがすごく楽しかったですね。

北乃きい『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』インタビュー
北乃きい

◆撮影時のエピソードを教えてください。

アキラ:脳内に入り込んでしまうことが多いので、スタジオの中のグリーンバックでの撮影がほとんどだったんです。こんな感じの部屋(脳内)にしたいと思いますっていうイメージは見せていただいていたんですけど、映像にどうお芝居がはめ込まれて完成品になっていくのか、そういった経験がなかったので、「出来上がりはどうなるのかな」とワクワクしながら撮っていました。ただやっぱり人や機材の移動がないので、1日の撮影量が半端じゃなかったんですよ(苦笑)。そこは、早くセリフを入れなきゃいけないという苦労はありましたね。

北乃:アットホームな雰囲気で撮影ができましたよね。このハードなスケジュールを一緒に乗り越えるぞと一致団結して。戦友って感じ(笑)。

笹森:お2人がコミュニケーションをとってくださったので、生意気ながら僕も「こういうふうにしたいです」とお話させていただきました。北乃さんと2人のシーンが多かったんですが、僕の芝居に対して、すごく丁寧にアンサーを返してくださいました。アキラさんとのシーンは2シーンくらいしかなかったんですよね。しかも、アキラさんに冷たく当たってしまうようなシーンなんです。その時のアキラさんの表情が、セリフが出てこなくなっちゃうぐらい、すごく悲しげな顔をされていて…。そこをあえて冷たくするっていうシーンは大変でしたし、超えていかなければいけないものがあったので、葛藤もありました。

アキラ100%『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』インタビュー
アキラ100%

◆北乃さんは、おじさんが憑依した時と普段のまつりの時で、どのように演じ分けられましたか?

北乃:アキラさんと、腕を組む、足を広げるなど共通のクセを作りました。そうすることによって、おじさんがまつりに憑依しているっていうのがセリフだけではなく、見ていて分かりやすくなるのかなと。あと、まつりを演じている時は、普段しゃべっている声よりトーンを上げてしゃべって、おじさんが憑依している時は、普段よりもトーンを下げて、ゆっくりしゃべるようにしました。

◆アキラさんと相談して、おじさん像を作り上げていった?

北乃:相談というよりも、アキラさんに1回しゃべっていただいて、それを見て、寄せていった感じです。

◆笹森さんは、王子様の衣装で登場する場面もありますね。

笹森:大変光栄なことですね。でも、気まずいですよ(苦笑)。ただ、王子の役はなかなか経験できないと思いますし、今だからできたことだとも思うので、すごく貴重な体験をさせていただきました。

笹森裕貴『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』インタビュー
笹森裕貴

◆笑えたり、感動したり、キュンキュンしたりと見どころがたくさんの本作ですが、皆さんの好きなシーンはどこでしょう?

北乃:怒涛の勢いで撮っていたから…、振り返られます?

アキラ:今、ちょっと…(笑)。

北乃:撮り終わってから、自分の中で処理が追いついてないですよね(笑)。このドラマ、コミカルなところが多くて、普通のシーンが少ないんです。その中でも、感情を込めて、心でぶつかるみたいなシーンがお2人ともそれぞれあるんですが、そのシーンはすごく印象的ですね。そのシーンを撮っている時は、“芝居をしている”って感じ。なんて言ったらいいんでしょう、コミカルなところも芝居なんですけど、コメディみたいな動きをするっていう感覚というか。普段の芝居ではしないような動きだったり、わざと声を大きくしたりするんです。(笹森さんを見て)ね?

笹森:そうですね。ちょっとシリアスな部分だったり、生きていく上で、“ぶつかるよね、こういうところ”っていう局面が要所要所にあったりするので、そういう部分はそのコメディな部分に引っ張られないようにというか。

北乃:魅せるところはしっかり魅せるって感じなのかな。

笹森:ですね。そこは特に集中しました。

北乃:流されないようにね。

北乃きい×アキラ100%×笹森裕貴インタビュー

アキラ:僕は、本当に脳内にいることが多くて。脳内じゃない1人のおじさんとして表を歩く時も、意外と1人だったり、電話のシーンが多かったんですが、回が進んでいくと3人がそろうシーンがあるんですよ。その時は、“やっと3人で会えた”みたいな。

北乃:分かります!

アキラ:あのシーンは、本当に気持ちがいいシーンだったなって思います。

北乃:現場では、楽屋に3人いるんですけどね。

アキラ:みんなバラバラに呼ばれて、それぞれ撮影してという感じでしたもんね。

北乃きい『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』インタビュー
北乃きい

◆もしご自身の頭の中に誰かが憑依してくるとしたら、どんな人物が良いですか?

北乃:スティーブ・ジョブズさんやビル・ゲイツさんがいいですよねって話をしていました。自分とはかけ離れている経営者の方のアイデアとか、生み出す力が欲しいです。あと、身近で言うと芸人さんとかコメディアンの方ですね。

笹森:すごく分かります!

北乃:でしょ? あの芸人さんの面白さって、センスだと思うんです。生まれながらの。
芸人さんとご一緒するたびに思うんですけど、あの面白さは、学んでできるものじゃないですよね。

笹森:僕もそう思います。

北乃:生まれ持ったものだと思うから、アキラさんとか。

アキラ:僕は全然。トリッキーなことをやっているんで(苦笑)。

北乃:いやいや、それが思いつかないですから!

アキラ:僕はいわゆるボケ、ツッコミとか、会話の回しとか、そういうので世に出してもらったわけではないから。でも、言っていることは分かりますよ。切り返しとかね。

北乃:頭に入ってきてくれたら、友達を会話の中で楽しませることができるじゃないですか。

笹森:分かります、本当にそうですよね。

アキラ100%『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』インタビュー
アキラ100%

北乃:私、本当につまらない人間なんですよ(笑)。

アキラ:いやいや、面白いですよ?

北乃:父に「真面目なのはいいけど、つまらないんだよな」って言われるんです。そんな父に、今年の目標として言われたのが、「バカになれ」だったんですけど、それくらいド真面目なんです。アキラさんとか芸人さんと現場をご一緒すると、本当に面白くて。脳内に入ってきてくれたら、もっと面白い人間になれるのにと思っちゃいます。そして、笹森さんも面白いんですよ!

笹森:恐れ多いです(笑)。

北乃:ユーモアがありますよね。だから、笹森さんが入ってきてもいいですね。

笹森:いいんですか! じゃあぜひ(笑)。

北乃:「おじゃまします」じゃないのよ(笑)。

笹森:自分以外の誰かだったらいいですよね。新しいエッセンスが入ってくると思うと。

北乃:言葉のチョイスが(笑)。そういうところがいいですよね。

笹森裕貴『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』インタビュー
笹森裕貴

アキラ:そう言いますけど、北乃さんもめちゃくちゃ面白いですし、笹森さんが楽屋で「北乃さんって、生きる力ありますよね」って言ってましたよね。

北乃:言われましたね! イコール1人で生きていけるみたいな(笑)。どんなところでも生きていけそうって。

笹森:役者の先輩としてすごく尊敬していて、顔合わせの時に、オーラが見えるわけじゃないですけど、そう感じました。

北乃:本読みの時?

笹森:そうです。その時が初めましてだったんですけど、オーラに圧倒されました。

アキラ:分かる!

笹森:何か見えますよね?

アキラ:車で例えると、積んでるエンジンが大きいんだよね!

笹森:そうなんですよ! 初めてお会いした時にそう思ったんですが、お話ししたり、お芝居をさせていただいて、本当にかっこいい役者さんだなと感じました。(窓から見える公園の木々を指しながら)こういうバックが似合いますよね。

北乃:どういうこと!?

笹森:脈々と流れていくような感じ。でもそれは外見で語るものではなくて、きっと内面から出ているものなんだろうなって。いままでのお仕事や経験でいまの北乃さんがいらっしゃると思うので、僕もたくさん経験を積みたいですね。

北乃:本当にずっと言ってくれているんですけど…。

笹森:カッコいいんですよ。芝居をしていても、そう感じて。

北乃きい×アキラ100%×笹森裕貴インタビュー

北乃:アキラさんは、どうですか?

アキラ:僕はおじさんなので、おじさんに入って来られても、“おじさん+おじさん”になっちゃうから(笑)。逆に、若い感性の人が入ってきてくれたらいいなと。ちょっとついていけていないんですよ。最近の流行とかに。

北乃:SNSとかですか?

アキラ:そうそう。アプリとかも使いこなせていないので、そういうのができるようになったらうれしいなって思いますね。

◆では、視聴者の方に向けてメッセージをお願いします。

笹森:笑いあり、涙あり、様々な感情が詰まった作品になったと思います。個人的にも、いろいろな格好をさせてもらったので、それもお楽しみに!たくさんの方に見ていただいて、いろんなことを感じていただけたらうれしいです。

アキラ:本当にファンタジーな設定なんですけど、マンガ原作っていうこともあって、すごくテンポがよくて、ポップで楽しく見られる作品じゃないかなと思います。なので、たくさんの方に楽しんでいただけたらうれしいです。

北乃:胸キュンするシーンがたくさんありますし、結構おじさんのセリフが胸に響く言葉が多いんです。親からだと聞き入れられないことも、ドラマなどを通して他の人が言っている言葉だと聞き入れられることってあるじゃないですか。芝居をしながら、そういう感覚に陥りました。なので、見ている方も私のようにメッセージを受け取ってもらえたらいいなと思います。そして、2月14日からスタートということで、トライアングル・ラブコメディにはふさわしい日だと思っているので、すてきなバレンタインのプレゼントを受け取ってください♡

◆ちなみに、この作品に対する自信は何%ですか?

北乃:もちろん100%です!

北乃きい×アキラ100%×笹森裕貴インタビュー

PROFILE

北乃きい
●きたの・きい…1991年3月15日生まれ。神奈川県出身。2005年、「ミスマガジン」グランプリ受賞。2007年ドラマ『ライフ』、映画『幸福な食卓』で主演。2010年、『サクラサク』でアーティストデビュー。

アキラ100%
●あきらひゃくぱーせんと…1974年8月15日生まれ。埼玉県出身。2005年お笑いコンビ「タンバリン」を結成。2010年の解散以降は、アキラ100%の芸名で活動開始。2017年、『R-1ぐらんぷり』で優勝し、バラエティ番組などで活躍。またドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(2020年)、映画「こはく」(2019年)、主演映画「達人 THE MASTER」(2021年)などドラマや映画にも出演。本名の大橋彰名義でも出演している。

笹森裕貴
●ささもり・ひろき…1997年6月21日生まれ。東京都出身。主な出演作に、ドラマ『REAL⇔FAKE 2nd Stage』(稲森弥月役)、ミュージカル「刀剣乱舞」(松井江役)、舞台「あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ」~Memory of Marionette~(天祥院英智役)などがある。

番組情報

『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』
TOKYO MX1
2022年2月14日(月)スタート
毎週月曜 後10・00~10・30

<出演>
北乃きい、アキラ100%、笹森裕貴
山口香緒里 、柳美稀、税所伊久磨、花柳のぞみ、竹内詩乃、田中日奈子、田名部生来 ほか

オープニング主題歌:宮川愛李「キミトソーダ」(NiM RECORDS/Being)
エンディング主題歌:荒井麻珠「I n f i n i t y」(Purple One Star)

原作:井野ジュン「おじさんが私の恋を応援しています(脳内)」『COMIC ポラリス』連載 既刊1巻(フレックスコミックス刊)
製作著作:TOKYO MX

<配信情報>
▼スマホアプリ/Webサイト『エムキャス』(https://s.mxtv.jp/mcas/)にてリアルタイム配信
また、最新話放送から1週間は見逃し配信
▼民放公式テレビポータル『TVer』(https://tver.jp/)にて1週間見逃し配信

ホームページ:https://s.mxtv.jp/drama/ojikoi/
Twitter:https://twitter.com/mx9_ojikoi
Instagram:https://www.instagram.com/mx9_ojikoi

©井野ジュン・COMICポラリス/TOKYO MX

●photo/持田勝 text/田中ほのか
衣装協力/洋服 Three Four Time(threefourtime.jp)、アクセサリー VA Vendome Aoyama/ヴイエー ヴァンドーム青山 有楽町マルイ店(北乃さん)、AM3(笹森さん) Styling/和田ケイコ(北乃さん)、森内陽子(笹森さん、アキラ100%さん)
hair&make/YUKO FUJIWARA(Y’s C)(北乃さん)、松田蓉子(笹森さん、アキラ100%さん)

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