愛本みずほによる人気コミック「愛しい嘘 優しい闇」をドラマ化した現在放送中の『愛しい嘘~優しい闇~』(テレビ朝日系)。14年ぶりの同窓会をきっかけに、少しずつ明らかになっていく仲間たちの嘘や秘密、そして巻き起こるいくつもの事件。ドラマでは原作と異なる展開も見せ、回を重ねるごとに大きな注目を集めている。TV LIFE webで行ってきた主要キャスト6名・波瑠、林遣都、溝端淳平、本仮屋ユイカ、黒川智花、新川優愛によるリレーインタビューもいよいよラストへ。最後は、主人公・望緒を演じる波瑠さんにご登場いただき、本作の核となる部分に迫っていきます。
◆第5話(2月11日放送)の内容が盛りだくさんすぎて、まだ頭の中が追いついていないです。
確かにいろいろありましたね。第4話のラストで雨宮君(林)が刺されたかと思いきや、その後の展開で“中野幸”の過去が少し明らかになり、また、玲子(本仮屋)がタイムカプセルにこだわっていた理由も分かりました。その一方で、黒川さん演じる優美の旦那さん(徳重聡)の暴走が始まって…。本当にてんこ盛りでした。
◆そうした中で、望緒と雨宮の恋愛にも進展がありました。
そうなんです。でも、第5話のラストでは雨宮君がいなくなったのを見計らって、彼のお母さん(高橋ひとみ)から「あなたも殺されるわよ」と突然告げられたところで放送が終わって。毎話そうなんですが、望緒はちょっと幸せをつかんだと思ったら、一気にゴロゴロゴロと転がっていっちゃう(笑)。1クールのドラマなので物語の進みが早くて、どんどんと次の展開がやってきますから、私たちもいつも「今度はこうなるのか」とびっくりしています。
◆確かに望緒は毎回、いろんなことに翻弄されていますよね。
彼女はずっと混乱しているし、苦しいと思います。同級生たちと14年ぶりに再会したかと思ったら、立て続けに2人も亡くし、その犯人を探している間にもつらい事実が次々と出てきて、“一体何が起きているの?”って。そのうち信じていたはずの友達のことも疑わなければいけなくなったり、そうかと思えばやっと漫画の仕事が軌道に乗って、憧れていた雨宮君と結ばれたりと幸せなこともある。悲しみと喜びが同時にやってくるので、私も演じながら感情が大変なことになっています。
◆第1話から比べると望緒はたくましくなった印象がありますが、波瑠さん自身は彼女にどんな変化を感じますか?
最初はどちらかというと大人しくて、いやなことがあっても反論しないまま受け身になってしまっていたところがありました。でも本当なら謝らなくてもいいところで、相手に言われるまま謝ってしまった自分にも納得していなくて、心の中ではずっとモヤモヤし、くすぶっていたんですよね。そんな彼女が第1話で奈々江(新川)と衝突したことをきっかけに、自分が守りたいと思うもの、守らなければいけないことのために戦う意識が目覚めていき、行動派になっていったので、ものすごい変化だと思います。
◆せりふや表情にもどんどんと強さや芯が見えるようになりました。
やはり友人たちの死が影響していて、亡くなった仲間たちの無念をどこまで汲み取ってあげられるか…本当にその思いだけで彼女は行動しているので、ブレない強さがあります。それに、人ってすごいなと思うのが、身近な人に認めてもらったりすると、すごく自信がつくんですよね。望緒にとってそれが雨宮君の言葉であり、愛なんです。彼の支えや、私のことを信じてくれているという思いが彼女を強くさせている。最終話に向かって、望緒はこれからも少しずつ強くなっていきますし、むしろ強くならざるをえない状況になっていくので、ぜひ注目していただければと思います。