◆なお、本作は横田選手が書かれた自伝的エッセイが原作となっていますが、映像ならではの見どころはどんなところだと感じていらっしゃいますか?
横田さんの引退に至るまでの心情をしっかりと知るには、やはり原作を読まれるのが一番だと思います。一方で、ドラマや映像の良いところは取っ掛かりやすさ。この作品をきっかけに横田選手のエッセイを手に取っていただけたら、こんなにうれしいことはないですし、自分がこのドラマで携わった意義もあると思っています。また本作は、実際のドキュメント映像を組み合わせたり、横田選手ゆかりの方々もご登場されます。より臨場感のあるものになっているので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。というより、むしろドラマパートの僕の存在が邪魔になっていなければいいなと思っているぐらいです(笑)。
◆ちなみに、もし間宮さんがプロ野球選手になれるとしたらどのポジションを狙いますか?
どこだろう…。子どもの頃はピッチャーをしていたんですが、その理由がずっとボールに触っていられるからでした。少年野球だと、ポジションによっては「今日、一回もボールが飛んでこなかったなぁ」みたいなことがよくあるんですが、その意味ではピッチャーが一番退屈じゃないです(笑)。
◆なるほど。目指すならどんなピッチャーですか?
強気で攻めるタイプになりたいです。往年の名投手で言えば、熱血の星野仙一さんのような。かっこいいし、憧れます。
◆では、間宮さんが感じる野球の魅力とは?
一球一球に戦略があり、ドラマがあるので、見ていてすごく面白いです。また試合展開が流動的ではなく、一球ごとにプレーが仕切り直されるので緊張感がある。このようなことをSNSなどでつぶやいていたら、これまで野球をちゃんと見たことがなかったという人たちから「興味が沸いて見るようになりました」という感想をいただいたりして。ちょっとずつ関心を持ってもらえる方が増えて、僕もすごくうれしいです。
PROFILE
間宮祥太朗
●まみや・しょうたろう…1993年6月11日生まれ。現在『ファイトソング』(TBS系)に出演中。4月より主演ドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)がスタート。主演映画「破戒」が7月8日(金)より公開予定。
番組情報
ドキュメンタリードラマ『奇跡のバックホーム』
テレビ朝日系
2022年3月13日(日)後1・55~3・20
【出演】
<ドラマパート>
間宮祥太朗、石田ひかり、丸山智己、三浦景虎、村瀬紗英ほか
<ドキュメントパート>
金本知憲、矢野燿大、鳥谷敬
【スタッフ】
原作:横田慎太郎『奇跡のバックホーム』(幻冬舎)
企画:清水一幸
脚本:ひかわかよ
監督:吉村慶介
プロデューサー:北村誠之、矢内達也、関卓也、手塚公平
STORY
2014年度にドラフト2位指名を受け、阪神タイガースに入団した慎太郎(間宮)。プロ3年目で活躍を見せるも、次第に視力低下や頭痛に悩まされ、翌年、脳腫瘍と診断される。一軍復帰を目標に闘病とリハビリに励むが、視力だけは回復せず、2019年9月、1096日ぶりの二軍公式戦で引退試合に挑む。
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photo/関根和弘 text/倉田モトキ hair&make/三宅茜 styling/津野真吾(impiger) 衣装協力/DELUXE、HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE、BRAND SELECT