テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優&女優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードをスペシャル動画も交えて紹介します。第28回は3月31日(木)に2nd写真集「彼方の空/海の旋律」を発売する増子敦貴さんが登場です!
「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」増子敦貴
◆2nd写真集「彼方の空/海の旋律」を作ろうと思ったきっかけから教えてください。
19歳の頃に1st写真集「A」を出してから、『機界戦隊ゼンカイジャー』という作品を1年間やらせていただいて。そこから僕も二十歳を迎え、22歳になった今、「A」とはまた違った写真集を出したいなと思ったことがきっかけです。どこで撮影するかとなったときに、「A」は沖縄で撮影を行ったので、逆に北へ行こうと。今回は北海道の釧路と東京に分けて撮影をしました。北海道の壮大な雪景色は、冷たくて、切なくて、でもどこか温かさもあって。ここでしか表せない感情表現ができたんじゃないかなと思います。
◆撮影時のエピソードは?
乗馬をするシーンがあったんですけど、そこで出会った馬の名前が「ゴールドチップ」で。僕が『ゼンカイジャー』で演じた役目が「ゾックス・ゴールドツイカー」だったので、ゴールドつながりで何か縁があったのかなと思いましたね。すごく懐いてくれて、楽しく撮影することができました。僕は苦労して写真集を作ることに意味があると思って、この時期極寒の北海道に行きたいと思ったんですが、多分誰よりも満喫しました(笑)。
◆写真集の見どころは?
今回は空の彼方にいる僕と見てくださる人たちとの二人だけの空間になるようなイメージで作りました。まるで異世界に来ているような壮大な景色、皆さんが見たことないような素の表情、奇跡の1枚1枚が詰まっていると思います。ぜひ僕と二人だけの時間を楽しんでほしいです。
◆増子さんは俳優としてだけでなく、ダンス&ボーカルグループ「GENIC」の一員としても活躍中。あらためてグループの魅力を教えてください。
まず男女混合なところです。自分でも楽曲を聴いたときに、男子と女子のハーモニーは他のグループにはない強みだなと思います。それから、自分で言うのもなんなんですけど、結構フレッシュです(笑)。若々しくて、パワーやエネルギー、感動を感じてもらえるパフォーマンスができていると思っています。あとはメンバーみんながすごく真面目で誠実。そして何と言っても僕がいること! と、言わせてください(笑)。自分がいることによって、ちょっとだけセクシーさがある…かもしれないです(笑)。
◆かも、なんですね(笑)。男女混合グループならではの大変さはありますか?
大変さはあります。時々会話に困ることがあるというか…。やっぱり男子だけでいると、どうしても男子ならではのノリの話が多くなってくるので、近くに女子メンバーがいると「あっぶね! 今ここでこの話題はだめだ!」みたいなことがあって(笑)。特に年下の男子メンバーは「おなら!」っていうだけで「わ~!」って盛り上がっちゃうくらいわんぱくなので、気を付けないといけないなと思っています(笑)。あとは、ライブを作っているときに意見が食い違うことはあります。でもそれはライブを良くするために考えて言った結果だし、男女グループだからこその気付きもあってたくさんの刺激をもらっているなと思います。一つの夢に向かって一緒に走っている感じが「青春しているな~」と感じられてすごく楽しいです。
◆GENICと個人で活動しているときの立ち位置や心境に違いはありますか?
GENICでいるときはお兄さんの立ち位置なので、年下の子たちのことを常に考えるようにしています。どうやったら、みんなが元気にいられるかなって。僕自身、本来は内にこもりやすいタイプなんですけど、GENICでいるときは明るいですね。逆に個人で活動しているときはありのままというか。もともと、めちゃくちゃ陽キャでもないですし…。
◆そうなんですか!? 明るい印象があります。
今は髪色のおかげで陽キャっぽく見られるので助かっています(笑)。でも、普段の僕はそうでもないんです。また、個人でいるときはいろいろな人との出会いがあるので、たくさんのことを吸収するためにもフラットでいたいなと思っています。そういう意味では、俳優とアーティスト活動であえてキャラクターを変えている部分はありますね。ただ、どちらかが本業というわけではなくて。どちらも100%でやらなきゃという責任と、僕もそれを選んだからには頑張らなきゃいけないなと思っています。
◆2月からスタートしているライブツアーの見どころをお願いします。
今回はまだ行ったことのない地域のライブハウスなど、全国各地を回らせていただいています。1日2公演、1部と2部でセットリストや衣装が少しずつ違っているので、そこも楽しんでもらえるんじゃないかなと思いますね。公演数が多いからこそ、僕らも毎公演、成長していければいいなと。きっとたくさん見に来てくれる方もいると思うので、「ツアーの間にこれだけ成長したね」と思ってもらえるように、そして、未来のGENICに期待してもらえるようなツアーにしたいです!
◆ではプライベートのお話を。オフの日の過ごし方は?
最近は整体に行ったり、金髪をトリートメントしたりと、メンテナンスで1日が埋まります。あと僕はお酒が好きなので、一人でしっぽり飲むことも。僕の中では、お仕事を頑張った日はビール、休日でゆっくり過ごした日はやさしめのハイボールとなんとなく分けていて(笑)。おつまみはピザポテト! これが幸せです。
◆仲のいい俳優さんは?
『機界戦隊ゼンカイジャー』で共演したきいちゃん(駒木根葵汰)とは、プライベートも含めてほぼ1年間ずっと一緒にいましたね。撮影が毎日一緒なので、終わった後は家でご飯を食べたりすることもあって。熱い話もしましたし、きいちゃんは料理が得意なので、ご飯を作ってもらったりもしました。すごく手際がよくて、彼は何事も器用なんです。僕は料理も苦手だし、本当に性格は真逆。だからこそ、お互いにない部分が刺激になって一緒にいて楽しいです。『ゼンカイジャー』で共演した世古口凌君、森日菜美ちゃんともすごく仲がよくて。ヒーローショーをやっているときも、「悔いを残して終わりたくないね」と話しながら毎公演頑張っています。
◆今後共演してみたい俳優さんはいますか?
菅田将暉さんです。ずっと好きでいろいろな作品を見ているんですが、お芝居からまるでドキュメンタリーを見ているかのようなリアルさと生々しさを感じるんです。着飾らないカッコよさが菅田さんのカッコよさだなと思うので、とても憧れます。僕はすぐ飾って、カッコつけようとしてしまうので(笑)。
◆では最後に理想の俳優像を教えてください。
自分にとって『ゼンカイジャー』はとても大きな経験で、これを機にもう一段階ステップアップしたい、映像作品に出たいという気持ちが強くなりました。いつか主役をやってみたいという思いもありますし、どんな役もできるカメレオン俳優になりたいです。「この作品にはこの人が必要だ」と、求められるような俳優さんを目指していきたいなと。例えば素朴な普通の男の子の役を演じるためには、常識を身に付けて自分の個性を磨くだけではなく、ある意味で個性を消さないと演じられないと思うので、その勉強もしたいなと思っています。
PROFILE
●ましこ・あつき…2000年1月5日生まれ。福島県出身。B型。男女7人組ダンス&ボーカルグループ・GENICとしても活躍。俳優としての主な出演作は『機界戦隊ゼンカイジャー』、ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズンなど。
書誌情報
増子敦貴 2nd写真集「彼方の空/海の旋律」
3300円(税込)
●photo/大石隼士 text/山口昭子