◆では澪を溺愛する役どころの松本さんから見た小芝さんの“愛でたい”ポイントはありますか?
松本:お芝居がいいんです!
小芝:わーい!うれしい。
松本:風花ちゃんの芝居は、透明感があってピュアで真っすぐで…何よりけなげ。涙をポロポロ流す姿は心を打つものがあって、お岩さんが澪を見るように私も風花ちゃんをすごくいとおしく見ています。風花ちゃん自身が愛される存在だから、私も心を動かされて頑張ろうって思えるんですね。このドラマではインパクトが強い妖怪ばかりが目立ちがちですが、平凡な人間の澪がいてくれるからこそそんな妖怪たちが面白くいられます。それが成り立っているのは、風花ちゃんが澪を演じているからだと思います。風花ちゃんの澪の芝居は素晴らしいから、たくさんの人に見ていただきたいです。
小芝:ありがとうございます(笑)。照れますね。
◆松本さんからのラブコールを受けて、小芝さんが思う松本さんの魅力を教えてください。
小芝:前回ご一緒して、面白いことが大好きな人なんだなと思いました。今までドラマで見た役は女性らしいキャラクターが多くて、まりかさんがコメディの演技をする印象が全くなくて。それが『妖怪シェアハウス』では、監督に「テレパシーで白目してください」と言われて「ちゃんと白目できてる?」と確認していたり、大倉さんからのツッコミが欲しくてアドリブを入れていたり…(笑)。すごく生き生きされていて、楽しいことや面白いお芝居に対する探究心がある方だと感じました。ドラマ続編もそうですが、映画ではよりパワーアップして、すごく面白いので期待してください!
◆あらためてお2人が感じる本作の面白さとは?
小芝:ホラーコメディと銘打ち、各話に登場する妖怪の物語をゲキメーションでグロくて怖いところも描きながらも、妖怪たちは基本的にキュートなんですよね。それに対して、敵として登場するキャラクターは現実の世界でも問題視されている部分をフィーチャーしているので、見てくださる方が身近に感じられると思います。実は、取り上げているテーマは考えさせられるものがあって、社会派ドラマの要素もあるんです。その融合がちょうどいいバランスなので、視聴者の皆さんも楽しんでいただけるのかなって思います。
松本:風花ちゃんが言ったとおりで、楽しい妖怪たちが出てくるお話という仮面を被った社会派ドラマなので、子供たちにも世の中の大事なことが教えられるドラマだと私は思います。それから細かいディテールが完璧。今回はシェアハウスのセットも広くなりました。
小芝:間取りは似ているんですけど、囲炉裏の間とか新しいセットもできて豪華になっています。
松本:お岩さんの帯締めとか細かいところまでこだわって、衣装もちょこちょこ変わっています。衣装、セットなど『妖怪シェアハウス』の世界観を作り出している細部まで見て楽しんでいただけたらうれしいです。
◆レギュラー妖怪のパワーアップぶりはもちろん、今後登場する個性豊かな妖怪たちにも期待が高まります。
小芝:『妖怪シェアハウス』に登場する妖怪は人間に紛れて働いていて。前回は澪が悪い人間にだまされて妖怪に助けられましたが、今回は闇落ちした妖怪が敵になったり、澪に害を与えたりとテイストが少し変わっています。でもその妖怪たちをひもといていくとすごく切ない事情を抱えていたりするので、やっぱり妖怪がいとおしくなると思います。
PROFILE
小芝風花●こしば・ふうか…1997年4月16日生まれ。大阪府出身。A型。主な出演作は『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(テレビ朝日系)、『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)など。
松本まりか●まつもと・まりか…1984年9月12日生まれ。東京都出身。B型。主な出演作に『それでも愛を誓いますか?』(テレビ朝日)など。『17才の帝国』(NHK総合)が5月7日(土)スタート。
番組情報
『妖怪シェアハウス―帰ってきたん怪―』
テレビ朝日系
2022年4月9日スタート
毎週(土)後11時~11時30分
初回は1時間カッパスペシャルとして後11時~深0時放送
<STAFF&CAST>
脚本:西荻弓絵、綿種アヤ(7話)
演出:豊島圭介、山本大輔
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:飯田サヤカ(テレビ朝日)、宮内貴子(角川大映スタジオ)
出演:小芝風花、松本まりか、毎熊克哉、豊田裕大、池谷のぶえ、池田成志、大倉孝二ほか
©テレビ朝日
●text/佐久間裕子