◆では、佐々木莉佳子さんはいかがでしょう?
KENZO:佐々木さんは、すごく感性が豊かな人。自分を表現することもそうですし、好きなものもそうですし、自分の魅力をすごく分かってらっしゃる方なんじゃないかなって思いました。だから、人が見たことないような表現力を持っていたりとか、ポージング1つにとってもディティールが瞬時に自分色になるというか。すてきな方だなって思います。
◆稲場愛香さんはどうでしょう?
KENZO:稲場さんは、ダンスがハロプロ1うまいんですよね。一見かわいらしい子なんですけど、自分にとっての表現がダンスなんじゃないかなって思わせてくれるくらい、稲場さんの中では心の中で持っている熱さというか、これが自分の宝だっていうふうに言えるものにダンスがなっているんじゃないかな。それがファンの方にも伝わっているんじゃないかなって思います。
◆秋山眞緒さんはいかがでしょうか?
KENZO:秋山さんは、最初に「表現力を学びたい」って言ってらっしゃったんですけど、いろんな顔を持った方だなと思いました。ダンスが丁寧なので、きっと性格も丁寧な方。先生が言った体の動かし方、こんなイメージっていうのをそのまま複写できていて、なおかつそこから自分の色を付けていく。自分色に魅力を伝えるだけなんですけど、その基盤がやっぱりしっかりできる方だからダンスがすてきになるんじゃないかなって思います。
◆平井美葉さんはいかがでしょうか?
KENZO:平井さんは、いい感性をもっているんじゃないかな。平井さんが踊ると、平井さんのダンスになるんですよ。それって何なのかって分かりづらい部分かもしれないんですけど、その人じゃないとダメっていう魅力がものすごく見えるんです。例えば1つひとつの動きだったり、醸し出す雰囲気もそうですし、自分らしさがすごく出てらっしゃる方だなって思いましたね。
◆こだわりがたくさん詰まっていて、全部が見どころかと思いますが、ファンの皆さんに注目して見てほしいポイントを1つ挙げるならどこでしょう?
石田:どうしよう!
加賀:そんな無理難題を…。
石田:私はやっぱり最初ですね。いつもレッスンの時に、目から伝わるものをすごく自分の中で大事にしていますし、伝わるものがあるよねって思うタイプで。自分のパフォーマンスでもそうなんですけど、縫いぐるみが好きで、たくさんの縫いぐるみが並んでいる中から、この子は魂が宿っているんだろうなっていう目をしている子を見つけるのが好きなんです。だから、今回私の目からこの作品が始まるのがすごく楽しみなんです。
加賀:ここが一番熱いって思うのは、鏡を使っているシーン。ほかのシーンとは違うテイストだし、ライティングも違っていて。鏡の自分と向き合っているところを撮られるっていうのが、それこそ自分の中の悩みとか嫌なこと、好きなこととか全部をチラ見されているような感覚になるんですけど。そういうところが「怪物」っていう曲の一部にピッタリだなと感じました。そのシーンは何回でも見たいですし、振り付けも好きです。振り付けでいうと一番好きなのは、サビの直前!
KENZO:お!
加賀:「こぼれ落ちないように~」(口ずさみながら踊ってみる)
石田:そういうの好きなんだよね(笑)。
加賀:はい!“こぼれ”で3文字、“落ち”で2文字、“ないように”で5文字と分かれていると思っていて。ボーカルのikuraさんがその言葉の間に隙間を空けているんですけど、そこの隙間を(振り付けにも)感じられるんです。その言葉に振り付けをはめていくのがすごく好きで、個人的に「きたきたきたー!」ってテンションが一番上がります。
KENZO:僕は全部ですね。1つひとつ全力で全部の振り付けを作っているので、1つひとつの瞬間が切り取っても切り取れないぐらい大事な瞬間。1人ひとりが大事な瞬間であってほしいなっていう思いで作ったので、選べないですね。